
ソニー傘下のGuerrilla Gamesが開発した、文明が崩壊した世界で機械生命体を狩るハンターとして世界を冒険するアクションRPGが「Horizon Zero Dawn」です。全世界累計売上本数2000万本を記録した超人気作品ですが、これを盗作したとして、ソニーが中国のテンセントを訴えました。
Sony sues Tencent for allegedly ripping off ‘Horizon’ video games | Reuters
https://www.reuters.com/legal/litigation/sony-sues-tencent-allegedly-ripping-off-horizon-video-games-2025-07-28/
Sony sues Tencent over Horizon Zero Dawn ‘rip-off’ Light of Motiram | Polygon
https://www.polygon.com/news/616944/sony-tencent-lawsuit-horizon-zero-dawn-light-of-motiram-ps5
現地時間の2025年7月25日、PlayStationブランドを手がけるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が、カリフォルニア州連邦裁判所で著作権および商標権侵害でテンセントを提訴しました。SIEはテンセントがSIEの人気作品であるHorizon Zero Dawnを盗作したと非難しています。
SIEはテンセントが2024年に発表した「Light of Motiram」が、Horizon Zero Dawnの「忠実なクローン」であり、Horizon Zero Dawnの特徴的な要素を複数模倣していると指摘しました。
なお、Light of Motiram発表時には、ゲームメディアが「(Light of Motiramは)Horizon Zero Dawnのワイルドすぎるコピー」であると非難していました。Light of Motiramのどういった点がHorizon Zero Dawnと酷似しているのかは、以下の記事を読めばよくわかります。
「Horizon Zero Dawnのワイルドすぎるコピー」とメディアに言わしめる「Light of Motiram」をテンセントが発表 – GIGAZINE
ロイターはテンセントの広報担当者およびソニーの弁護士および広報担当者にコメントを要請していますが、記事作成時点では返答は得られていません。
SIEは訴状の中で、2024年にテンセントからHorizon Zero Dawnシリーズの新作タイトルの開発オファーを受けたことを明かしています。SIEによると、テンセントが提案したのはHorizon Zero Dawnのスピンオフ作品をモバイル向けにリリースすることで、「東洋的な美学」「サバイバル・クラフト・ペットの調教」「マルチプレイ要素」などが含まれていたそうです。訴状によると、テンセントからの提案資料には「東洋風のデザインや設定のモックアップが含まれており、その中には万里の長城に立つアーロイの姿もあった」と記されています。
しかし、SIEはテンセントからのオファーを断ったことを明かしています。その後、テンセントはLight of Motiramを発表しました。同作はゲームプレイ、ストーリー、アート要素がHorizon Zero Dawnに類似しているとSIEは主張しています。
Light of Motiramのアナウンストレーラーは以下から視聴可能です。
LIGHT OF MOTIRAM | Official Announcement Trailer – YouTube

SIEは訴状の中で、メディアがLight of Motiramを「Horizon Zero Dawnの模造品」や「Horizon Zero Originality(独創性ゼロのホライゾン)」などと評したことを引用しています。
SIEはHorizon Zero Dawnシリーズ作品ひとつにつき15万ドルの損害賠償および、Light of Motiramの発売差し止め命令を求めました。
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