Wacomが展開している液晶タブレットのうち、最もグレードの高いプロ向けの「Wacom Cintiq Pro」より解像度が落ちる代わりに価格がお手頃になったシリーズが「Wacom Cintiq」です。2019年に発売されたWacom Cintiq 16/22の後継機として、本体デザインや画面解像度、描き味などが大幅パワーアップした「Wacom Cintiq 16」「Wacom Cintiq 24」「Wacom Cintiq 24 touch」が2025年6月26日に発売されます。今回は発売に先駆けて3機とも借りることができたので、まずは本体デザインがどのようにレベルアップしているのか撮影しまくってみました。
Wacom Cintiq 液晶ペンタブレット – 液タブ・ペンタブ・板タブはワコムストア (Wacom)【公式】
https://estore.wacom.jp/ja-JP/category/pen-displays/wacom-cintiq.html
Wacom Cintiq 16のパッケージ。
開封すると、クッションとカバーに守られたWacom Cintiq 16と、コード類とペンがまとめられた箱が入っていました。
Wacom Cintiq 16の本体は以下のような感じ。2019年に登場したWacom Cintiq 16(DTK1660)と比較して、Wacom Cintiq 16(DTK168)はモニターの表示サイズは15.6型→16.0型に拡大したにもかかわらず、本体サイズは幅422mm×高さ285mm→幅384mm×259mmと、ひとまわりコンパクトになっています。
以下は、実際に2019年のWacom Cintiq 16(DTK1660)と2025年のWacom Cintiq 16(DTK168)を重ねて置いてみたところ。赤い線で示しているのが2025年のWacom Cintiq 16(DTK168)の輪郭ですが、かなり小さく改善されていることが分かります。
Wacom Cintiq 16の裏面は以下のような感じ。
上部には脚を取り出せる部分があり、開く事でスタンドになります。また、背面中央に別売りの「Wacom Adjustable Stand」を取り付けると、描きやすい角度に調整可能。
背面のへこんだ部分には左右にUSB Type-Cポート、中央にはMini-HDMIポートがあります。Wacom Cintiq 16は付属のUSB-C to CケーブルでPCと接続可能で、HDMI接続をしたい場合は変換アダプタを用いるか、別売りのHDMI to mini HDMIケーブルが必要です。
背面の接続用ポートは、複数のコードが散らかってしまわないように以下のように引っかけて整理することができるようデザインが工夫されています。
さらに、背面のへこんだ部分にポートを配置することで、スタンドで本体を建てずに寝かせた場合でも、コードを踏んでがたつくことがなく「フラットに置いて使いたい」という需要を満たせるようになっているとのこと。
右側面には電源ボタン、モニター上に設定を表示するOSDボタン、ペンスタンド用のスロット、USB Type-Cポートがあります。
左側面には右と同じペンスタンド用のスロットのほか、上部にはセキュリティスロットがあります。
上部および下部には特になにもありません。
コード類が入っている箱の中身は、電源接続用のUSB Type-Cケーブル、画面接続用のUSB Type-Cケーブル、ACアダプタ、クイックスタートガイド、Wacom Pro Pen 3およびペンスタンド。
以下は付属のWacom Pro Pen 3とペンスタンドです。2025年のWacom CintiqにはWacom Pro Pen 3のカスタマイズパーツは付属していませんが、Wacom Cintiqの発売に合わせてWacom Pro Pen 3木製グリップ、ペンの後ろに消しゴムスイッチがついたWacom Pro Pen 3Eが2025年6月26日に発売します。
ペンホルダーの底のフタを開けると、替え芯として標準芯1本とフェルト芯1本が入っていました。
ペンホルダーは左右側面にあるスロットに挿入。
スロットに取り付けたペンホルダーにペンを置くことができます。ペンホルダーはカチカチ回転させることができるため、本体の角度を変えて描く場合でも、ペンが傾いて倒れてしまう心配はありません。
Wacom Cintiq 24のパッケージ。2019年に登場したのは21.5型のWacom Cintiq 22(DTK2260)だったため、Wacom Cintiq 24は2025年モデルが初登場。
開封すると、しっかり保護された本体とケーブル類をまとめた箱が出てきました。
Wacom Cintiq 24(DTK246)の本体は、表示サイズ23.8型で本体サイズは幅568mm×高さ340mmで重さは約5kg。2019年のWacom Cintiq 22(DTK2260)は表示サイズ21.5型で幅570mm×359mmの重さ5.6kgであり、Wacom Cintiq 24(DTK246)は表示サイズが大きく上がったのにサイズがコンパクトかつ軽量に進化しています。
Wacom Cintiq 24の背面。
背面のへこんだ部分に接続用ポートがあります。左右にUSB Type-Cポート、中央はMini-HDMIポート。
Wacom Cintiq 24にはWacom Adjustable Standが最初からついています。Wacom Adjustable Standを動かすには上部のレバーをプッシュ。
レバーを押した状態でスタンドの脚を動かすと、好きな角度に調整できます。
スタンドを動かして立てると以下のような感じ。
ボタンやポートの配置はWacom Cintiq 24とWacom Cintiq 16とで同じです。右側面に電源ボタンとOSDボタン、ペンスタンド用のスロット、USB Type-Cポート。
左側面にはセキュリティスロットとペンスタンド用のスロットがあります。
内容物はUSB Type-Cケーブル、ACアダプタ、電源ケーブル、クイックスタートガイドとWacom Pro Pen 3。
また、以下は同時に発売されるWacom Cintiq 24 touch(DTH246K4C)です。画面がペンの操作だけではなくタッチにも対応しているという以外は、サイズや外観、内容物などWacom Cintiq 24(DTK246K4C)とまったく同じ。
以下はWacom Cintiq 24(DTK246K4C)とWacom Cintiq 24 touch(DTH246K4C)を並べたもの。
背面を見ても違いはありません。
Wacom Cintiq 24を実際にPCと接続してみました。付属のUSB-Cケーブルでつなげるだけですぐに使用できます。
次の記事では実際に2025年モデルのWacom Cintiqの使用感を確かめてみたり、2019年のWacom Cintiq 16(DTK1660)と2025年のWacom Cintiq 16(DTK168)をより詳細に比較してみたりする予定のため、ぜひお楽しみに。
2025年モデルのWacom Cintiqはいずれも2025年6月26日に発売で、Wacom Cintiq 16(DTK168K4C)はワコムストアの価格で11万8800円、Wacom Cintiq 24(DTK246K4C)は20万6800円、Wacom Cintiq 24 touch(DTH246K4C)は25万800円です。Amazonでも予約注文が可能で、価格はワコムストアと同じ。記事作成次点ではWacom Cintiq 16(DTK168K4C)は「一時的に在庫切れ」となっていました。
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