人間に聞こえないぐらいの超低音を響かせるための巨大弦楽器「オクトバス」 – GIGAZINE


動画

by Jeremy Thompson

立てたときの大きさがコントラバスの2倍、およそ3.6mあり、そのままでは弦を押さえられないので指ではなくレバーで弦を押さえるという巨大弦楽器が「オクトバス」です。

The Giant Octobass Plays Notes So Low Humans Can’t Hear Them – Atlas Obscura
https://www.atlasobscura.com/places/octobass

「オクトバス」は楽器商であり弦楽器製作者でもあったジャン=バティスト・ヴィヨームが1850年に発明した弦楽器で、作曲家やオーケストラがインパクトを与えるために求める「超低音」を実現するために作られました。よくオーケストラで最も低い音の部分を受け持つ弦楽器であるコントラバスよりも2倍ほど大きく、それだけに音も低くなっていて、一部の音は人間の可聴域外なので聞こえないぐらいだとのこと。

また、一般的な弦楽器は1人で持ったり抱えたりして演奏しますが、オクトバスはあまりにも大きいため、弦を押さえるペダルと、そのペダルを操作するためのレバーがついていて、弓で演奏する人とレバーの操作をする人、2人がかりで演奏していたそうです。

かなり特殊な楽器なので、ヴィヨームもオクトバスは3台しか作っておらず、現代はそのうち2台が伝わっています。後年のレプリカを合わせると、世界に存在するオクトバスは7台あり、そのうち1つはパリの博物館に、別の1つはアリゾナ州フェニックスにある「楽器博物館(Musical Instruments Museum)」に収蔵されています。楽器博物館の中でもかなり珍しい楽器のようで、公式サイトのトップに写真が使われています。

Home – Musical Instrument Museum
https://mim.org/

どの博物館でも思わず並んで写真を撮ってしまうアイテムのようです。

The motherfucking octobass | At Cité de la Musique, Paris | Flickr


OCTOBASS!!! | via Instagram bit.ly/18Ef9df | evan p. cordes | Flickr


Octobass and me | Erwin Schoonderwaldt | Flickr


以下は実際にオクトバスを演奏する様子で、1人で演奏しています。

Octobass @ the Musical Instrument Museum – YouTube


なお、7台のうち1台はモントリオール交響楽団が保有しており、ときに演奏に使われているとのことです。

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