OpenAIとMicrosoftの関係に亀裂か、不満を募らせたOpenAI側が独占禁止法違反を申し立てる構えも – GIGAZINE


メモ


MicrosoftはOpenAIに対して過去に137億5000万ドル(約2兆円)以上を投じてきた最大の出資者であり、およそ6年にわたり深い関係を築いてきましたが、事業で競合が発生するなど、順調なだけではない状態にあります。特にOpenAI側としては知的財産権をMicrosoftに抑えられることに不満があり、規制当局にMicrosoftが独占禁止法に違反していると申し立てる構えもあるようです。

Exclusive | OpenAI and Microsoft Tensions Are Reaching a Boiling Point – WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/openai-and-microsoft-tensions-are-reaching-a-boiling-point-4981c44f


Tensions boil as OpenAI execs reportedly accuse Microsoft of anticompetitive behavior as partnership frays | Windows Central
https://www.windowscentral.com/microsoft/openai-microsoft-partnership-tensions-boiling-anticompetitive

The cracks in the OpenAI-Microsoft relationship are reportedly widening | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/06/16/the-cracks-in-the-openai-microsoft-relationship-are-reportedly-widening/

OpenAIのIPO計画をめぐり、Microsoftの影響力を下げたいOpenAIと、引き続きOpenAIに深く関与したいMicrosoftで、意見が対立しています。

OpenAIが将来のIPOを見据えてMicrosoftと交渉中 – GIGAZINE


ウォール・ストリート・ジャーナルが関係者の情報として報じた内容によると、ここ数週間のMicrosoftとの交渉が難航しているため、OpenAIの幹部は「提携期間中のMicrosoftの反競争法的行為を告発する」という選択肢も協議したとのこと。具体的に「独占禁止法違反の可能性について規制当局の審査を求める」ことも視野に入っているようです。

OpenAIとMicrosoftは2019年、汎用人工知能(AGI)開発のためにMicrosoftが10億ドル(約1440億円)を出資することで複数年の契約を締結。さらにパートナーシップは拡大し、2020年にはMicrosoftがOpenAIの「GPT-3」の独占的ライセンスを取得しています。

Microsoftが世界トップクラスの言語モデル「GPT-3」の独占的ライセンスを取得 – GIGAZINE


いい関係にあるとみられた両者ですが、OpenAIがAIコーディングツール開発スタートアップの「Windsurf」を買収する件では、WindsurfがGitHub Copilotと直接競合する製品であることが問題視されました。

また、MicrosoftはOpenAIの知的財産権すべてを手にした状態ですが、OpenAIとしてはWindsurfには手出しさせたくないという思惑もあります。IPOでも、Microsoftは引き続きOpenAIに関与していくため、OpenAIが提示しているよりも多くの株式の保有を求めているとのことで、両者の提携がどこまで続くのか、見通しはかなり不透明な状態となっています。

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