「CD2WAV32」はもろぼし☆らむ氏の開発したフリーのCDリッピングソフトです。このCD2WAV32が2005年にリリースされたRevision 3.55JPからおよそ20年ぶり、評価版だったRevision 3.26JPβ2からおよそ16年ぶりにアップデートされ、Windows 11に正式対応した「CD2WAV32 for Windows11 Revision 4.00jp」が2025年5月末にリリースされたので、実際に使ってみました。
CD2WAV32 for Windows11 Revision 4.00jpをリリースしました – 新しい経験の日々の記録
https://www.mlum-factory.com/blog/archives/5065
CD2WAV32 for Windows11 Revision 4.00jpはもろぼし☆らむ氏の個人サイトにある以下の「Delphi関連のぺえじ。」から入手可能。
みゃん☆みゃん☆ふぁくとりぃ-Delphi関連のぺえじ。
https://www.mlum-factory.com/delphi.html
「CD2WAV32 for Windows11」をクリックすると、ZIP形式でソフトウェアをダウンロードできます。ファイルサイズは3.03MBです。
ダウンロードしたZIPファイルをWindowsの標準機能やExplzhなどのフリーソフトで解凍し、「CD2WAV32.exe」を起動します。
CD2WAV32 for Windows11を起動するとこんな感じ。まずは設定を行うため、ウィンドウ上部にある「設定」アイコンをクリック。
設定画面が開くので、まずは「出力ファイル」のタブを選択し、「出力ファイルの種類」を選びます。CD2WAV32 for Windows11ではWAV形式・WMA形式・MP3形式に出力することが可能で、今回はWAV形式でリッピングするため、「WAVファイル」を選択。CDのデータはWAV形式のほか、WMA形式あるいはMP3形式に圧縮することも可能。CD2WAV32 for Windows 11にはMP3エンコーダーが内蔵されていますが、もろぼし☆らむ氏によると「内蔵のMP3のエンコーダを使うとコメントに不明なデータを付けてしまう」とのことなので、MP3形式で書き出したい場合は別途エンコーダーを用意するのがよさげ。
次に「ID3タグ設定」のタブにアクセスします。ここでは「CDDB取得データの出力ファイル名の設定方法」で、出力したファイルの命名規則を指定できます。今回はトラック番号とタイトルが表示されるように変更します。
そして、「新しいメディアを検出したときに、同時にCDDB検索を行い、ID3タグを自動設定する」にチェックをいれます。また、「アルバム名、またはアーティスト名でのフォルダの自動生成を行う」にチェックをいれ、「カレントフォルダ」に取り込んだ曲を置くディレクトリを指定。さらに、「CDDB取得データのフォルダ名の設定方法」を設定し、「自動CDDBデータ取得後、トラックリストを全選択状態にする」にチェックを入れて、「OK」をクリック。このように設定しておけば、「CDをPCに挿入してCD2WAV32 for Windows11で読み込めば、ボタン1発でファイル名とID3タグを設定した上で、アルバム単位にフォルダ分けしてリッピング可能な状態にまで持っていく」ことが可能になります。
というわけで、PCにCDを挿入。なお、もろぼし☆らむ氏によれば、今回のアップデートによってCD2WAV32 for Windows11の起動後に後付けしたドライブでもCDの読み込みが可能になりました
CDを挿入すると、CD2WAV32 for Windows11で中身が読み込まれます。CDDBから情報を取得するか尋ねられるので、「OK」をクリック。
取り込んだファイルを書き出すフォルダを生成するか尋ねられるので、「OK」をクリック。
これで、書き出し先のフォルダが自動生成され、さらにCDの曲が表示された右下部分にはファイル名とID3タグ設定の状態が表示され、さらにCDの曲すべてが選択された状態になりました。このまま、左上の「取り込み」というアイコンをクリックすれば、CDのリッピングが始まります。
「OK」をクリック。
リッピングの進捗が以下のように表示されます。
リッピングが終了したので、指定したフォルダをエクスプローラーで確認したところ、曲がアルバム単位で生成されたフォルダに書き出されていました。近年はストリーミングが主流になった上、光学ドライブのないPCも増えているため、16年前と比べるとCDから音楽ファイルを取り込む機会は減っていますが、シンプルでさくっと動くCD2WAV32 for Windows11であれば手元にある貴重なCDを簡単にリッピングできるのでお役立ちです。
なお、CD2WAV32 for Windows11はおよそ16年超しのアップデートということで、かなりの大改修が行われたとのこと。その内容はもろぼし☆らむ氏が自身のブログに詳細をまとめているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
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