AI開発プラットフォームのHugging Faceが、オープンソースロボット「HopeJR」と「Reachy Mini」を発表しました。HopeJRは歩いたり腕を動かしたりできるフルサイズのヒューマノイドロボットで、Reach Miniはコミュニケーション可能なデスクトップユニットです。
Today, we’re unveiling two new open-source AI robots! HopeJR for $3,000 & Reachy Mini for $300. DM me if you want to be added to the waitlist ????????????
Let’s go open-source AI robotics! pic.twitter.com/Xaiov22eWx
— clem ???? (@ClementDelangue) May 29, 2025
Hugging Face unveils two new humanoid robots | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/05/29/hugging-face-unveils-two-new-humanoid-robots/
HopeJRが動くところは以下のムービーで見ることができます。必要な部品の購入費用を含めた製造コストは3000ドル(約43万円)で、66の自由度によって歩行できるだけではなく、多くのオブジェクトの操作も可能となっています。
Reachy Miniは頭を動かしたり、話したり、聞いたりすることができ、AIアプリのテストにも使用できるデスクトップユニットです。組み立てキットの価格は250ドル(約3万6000円)~300ドル(約4万3000円)になる見込みです。
Hugging FaceはHopeJRとReach Miniの出荷時期について具体的なスケジュールを定めていません。Hugging Faceのクレム・デラングCEOはIT系ニュースサイトのTechCrunchへのメールで、少なくとも最初の数台は2025年末までに出荷開始することを目指しており、注文用のウェイティングリストを開設すると述べています。
Hugging FaceはAI開発プラットフォームで知られていますが、ここ数年はロボット業界への参入を積極的に進めています。2024年にはロボットシステムを構築するためのオープンAIモデルやデータセット、ツールをまとめた「LeRobot」を立ち上げています。
また、2025年4月にはヒューマノイドロボットのスタートアップ企業であるPollen Roboticsを買収しています。このPollen Roboticsの技術を応用し、The Robot Studioと提携することで、2025年5月にはオープンソースのロボットアーム「SO-101」を発表しています。
物を拾い上げたり置いたりできるプログラム可能でオープンソースのロボットアーム「SO-101」をHugging Faceが発表 – GIGAZINE
デラングCEOは「重要なのは、HopeJRやReachy Miniはオープンソースであるため、誰でも組み立て、再構築し、その仕組みを理解できること、そして手頃な価格であるため、ロボット工学が危険なブラックボックスシステムを持つ少数の大手企業によって独占されることがないことです」とコメントしました。
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