未成年者を守るための「子どもオンライン安全法」がテキサス州で成立、アプリDL・アプリ内購入時に年齢確認と保護者の同意をアプリストアに義務付け – GIGAZINE


メモ


スマートフォンなどを利用してネットに触れる未成年者を守るための、いわゆる「子どもオンライン安全法」「アプリストア責任法」と呼ばれる法案に、テキサス州のグレッグ・アボット州知事が署名し、法律が成立しました。この法案については「ユーザーのプライバシーを脅かすもの」などとして、アプリストアを運営するGoogleやAppleからは反対の声が上がっていました。

Texas Passes App Store Accountability Act, Strengthening Parental Oversight – Texas Politics
https://texaspolitics.com/2025/05/27/texas-passes-app-store-accountability-act-strengthening-parental-oversight/

Texas governor signs law to enforce age verification on Apple, Google app stores | Reuters
https://www.reuters.com/sustainability/texas-poised-enforce-age-verification-apple-google-app-stores-2025-05-27/

Texas Adopts Online Child-Safety Bill Opposed by Apple’s CEO – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-05-27/texas-adopts-online-child-safety-bill-opposed-by-apple-s-ceo

法案は、先行してユタ州で成立し2025年5月7日に発効した「App Store Accountability Act(アプリストア責任法)」にならって、アンジェラ・パクストン上院議員が起草したもの。「テキサスの子どもたちを性的に扱うのをやめよう」と題された大規模な取り組みの一部で、未成年のユーザーがほとんどのアプリをダウンロードしたりアプリ内購入をしたりする前に、アプリストアがユーザーの年齢を確認し、また、保護者の同意を得ることを義務づける内容です。他の州でも同様の法律を検討する動きがあります。

アプリストアを運営するGoogleやAppleは、「ユーザーが未成年者かどうかという情報をすべてのアプリ開発者が知る必要はない」として、プライバシーを脅かす危険性があると主張。また、「アプリ側が責任を取るべき部分をストアに押しつけている」と反発していました。

Googleがアプリストアに年齢確認を義務付ける法案について「Metaやその他企業が子どもの安全保護をアプリストアに一方的に押し付けるもの」と批判、アプリストアよりもアプリの方がより適切に子どもの安全に対処できると主張 – GIGAZINE


Appleのティム・クックCEOはアボット知事に対し、法案に対して拒否権を発動するか、あるいは内容を修正するよう求めていました。

iPhoneなどのデバイスでユーザーの年齢確認を義務付ける法案の拒否権発動または修正をAppleのティム・クックCEOが知事に要求 – GIGAZINE


アボット知事は「(新たな法律によって)子どもがアクセスできるオンラインコンテンツを、親がもっとコントロールできるようになります」という見解を示しました。

なお、Googleの親会社・Alphabetは「次の措置を検討しています」とコメント。Appleは「子どもの安全は重視していますが、この法律は個人のプライバシーを不必要に侵害するものです。何百万人もの人々が個人情報を差し出さなくても、子どもたちの安全を守るためのもっといい方法があると信じています」と述べました。

この記事のタイトルとURLをコピーする


ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事