AppleはNVIDIAのNVLink Fusionを介して接続されたM8 Ultraチップを使用したAIサーバーを開発しており外部に販売することも計画中 – GIGAZINE


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AppleがNVIDIAのNVLink Fusionを用いて接続したM8 Ultraを搭載したAIサーバーを開発していると、The Informationが報じています。

Apple Considers Return to Server Market, Has Talked With Nvidia to Use Network Tech — The Information
https://www.theinformation.com/articles/apple-considers-return-server-market-talked-nvidia-use-network-tech

Apple Eyes NVIDIA’s NVLink Fusion For Its M8-Based Baltra Servers, Signaling A Return To Enterprise Hardware After 2011 Exit
https://wccftech.com/apple-eyes-nvidias-nvlink-fusion-for-its-m8-based-baltra-servers-signaling-a-return-to-enterprise-hardware-after-2011-exit/

Apple planning to sell AI servers powered by M8 Ultra chips, says report
https://9to5mac.com/2026/09/16/apple-planning-to-sell-ai-servers-powered-by-m8-ultra-chips-says-report/

Apple might make servers again to cash in on the AI rush | The Verge
https://www.theverge.com/tech/996321/apple-servers-ai-nvidia

Apple may revive Xserve for the AI market | Macworld
https://www.macworld.com/article/3237195/apple-may-revive-xserve-for-the-ai-market.html

Apple weighs Nvidia technology for potential server market return, The Information reports | Reuters
https://www.reuters.com/technology/apple-considers-nvidia-tech-return-server-market-information-reports-2026-09-16/

AppleがAIデータセンター向けの専用チップを開発していると報じられるようになったのは2024年5月のこと。その後、Appleが開発中のAIデータセンター用チップのコードネームが「Baltra」であることなどが明らかになっていました。この報道によると、Baltraの製造にはTSMCの改良型3nmプロセスである「N3P」が採用される模様。

AppleはBroadcomと提携して独自設計のAIサーバーチップ「Baltra」を開発しているとの報道 – GIGAZINE


これまでの報道によると、BroadcomはAppleの個々のチップレット設計を支援することとなり、Appleはそれらを単一のパッケージに組み立てる作業を監督することになるとのこと。この分断されたアプローチにより、Appleはパートナー企業であるBroadcomに対しても、新型チップの全体設計を秘密に保つことができます。

サーバーの製造は、その他のApple製品の組み立て作業も担っているパートナー企業のFoxconnが担当。サーバーの設計はLenovoとその子会社から支援を受けるそうです。

そして新たに、The Informationが「M8チップを活用して専用AIサーバーの製造を検討している」と報じています。NVIDIAのNVLink Fusionは、他社製の独自CPUやカスタムAIアクセラレーターをNVIDIAのNVLinkに直接接続するためのプラットフォームです。AppleはM8 UltraでNVLink Fusionをサポートすることを目指しており、これによりAppleシリコンをNVIDIAのラック規模のAIソリューションに接続することが可能となります。

Appleは記事作成時点では2つのサーバーを開発しており、ひとつはM8 Ultraを2枚搭載したもの。もうひとつはM8 Ultraを4枚搭載したものとなるそうです。Apple製AIサーバーの提供開始時期は2029年頃と報じられています。

これが実現すれば、Appleはサーバーを企業顧客に販売できるようになるため、2011年にAppleが販売を終了したXserve以来、サーバー市場への再参入を実現することとなります。

Appleの新しいAIアーキテクチャでは、オーケストレーターが必要なデータをすべて収集し、Siri AIクエリの送信先(デバイス上のモデルかクラウドか)を決定します。クラウドでは暗号化されたNVIDIA GPUとAppleのPrivate Cloud Computeプロトコルにより、ユーザーのプライバシーが厳格に保護されるそうです。

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この報道に対して、Appleで22年以上にわたってAIマーケティングや経営陣および顧客向けデモンストレーションの責任者を務めてきたというトッド・デイリー氏は、AppleがAIサーバー市場に再参入するとは考えにくいと自身のXアカウント上で言及しています。


デイリー氏は22年前に、XserveとXserve RAIDのサポートを担当するためにAppleへ入社したという人物です。XserveとXserve RAIDは、Appleが数年間販売した後に製品ラインを廃止した、ラックマウント型のサーバーとストレージです。デイリー氏は「当時、Appleのサーバー事業がうまくいかなかった理由は、現在も変わっていません」と述べています。デイリー氏が挙げる「Appleのサーバー事業がうまくいかなかった理由」は以下の通り。

・Appleはサーバー上で古いOSをサポートすることを拒んでいた
Xserveを購入すると、基本的には搭載されていたOSを使い続けるしかありませんでした。企業は保有する大量の機器すべてで同じバージョンを使えるような安定性を求めます。

・Appleには企業向けのサポート体制が不足している
現在、OSのバージョン27.0の不具合を報告しても、修正されるのは早くてバージョン27.2です。Appleには企業向けのコードを書くために配置されているエンジニアは1人もいません。顧客ごとのカスタムパッチを提供する方法もありません。

・オンサイト保守のためのインフラがない
Appleは提携企業を通じ、非常に限定的ながら翌営業日のオンサイト保守を提供しています。しかし、聞くところによると、その品質と対応速度はかなり悪いようです。サーバーをApple Storeへ持ち込みたいと思うでしょうか。

・Appleは企業としてエンタープライズ市場を重視していない
企業向けだけに新しい製品ラインを丸ごと立ち上げるという発想は、あまり合理的ではありません。Appleが主に企業の購買部門へ販売しているのはノートPCやスマートフォンであり、企業の戦略を左右するAIサーバーではありません。一方で競合となるNVIDIA、Dell、Lenovoといった企業には、この分野を担当する成熟したチームがあります。

・そもそも十分な収益を見込めない
Apple製AIサーバーの売上高は、せいぜい数十億ドル(数千億円)程度です。Appleがまったく新しい製品ラインへ資金を投じるには、それだけでは不十分です。

AIサーバー市場への参入を検討するなら、代わりにMac miniとMac Studioに遠隔から電源操作や監視を行えるようにする「Lights-Out Management(LOM)」などの企業向け機能を追加するべきとデイリー氏は語っています。この他、担当者を増やし、MLXをはじめとするAppleプラットフォーム上のAIツールのサポートへ投資するべきとデイリー氏は主張しました。


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