
DNAは犯罪の証拠としても用いられる重要な情報です。ところが、Thermo Fisher Scientific製のDNA検査機器に「DNA検査結果を改ざんできる脆弱(ぜいじゃく)性」が存在することが判明しました。改ざん済みファイルの検出は不可能とされています。
Exclusive | Security Flaw Placed 30 Years of DNA Evidence at Risk of Hacking – WSJ
https://www.wsj.com/tech/cybersecurity/security-flaw-placed-30-years-of-dna-evidence-at-risk-of-hacking-1932775a
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Thermo Fisher Scientific製DNA検査機器の脆弱性はDNA検査企業「Forensic Bioinformatics」のエンジニアであるネイサン・アダムス氏によって発見されたとのこと。
アダムス氏はClaudeを用いて「公開済みのDNAファイルのデータセット」に含まれるDNA検査結果ファイルを改ざんすることに成功しました。具体的には「2つのDNA検査結果を結合して新しいDNA検査結果を作る」という操作が可能だったとのこと。この検査結果ファイルはシステムに「2025年以降一切変更されていない」と誤認させることが可能で、DNA分析ソフトウェアでもまったく異常なく読み込み可能でした。
アダムス氏は2026年5月にThermo Fisher Scientificに対して脆弱性の存在を報告。Thermo Fisher Scientificは2026年7月31日に脆弱性の存在を公表し、ユーザーに対してセキュリティアップデートを案内しています。
Security Bulletin | Thermo Fisher Scientific
(PDFファイル)https://documents.thermofisher.com/TFS-Assets/CORP/Product-Guides/fsa_hid_bulletin.pdf
Thermo Fisher Scientificはアップデートを適用できないユーザーに対して「検査機器で生成したファイルを暗号化されたストレージに保存する」「ファイルへのアクセス権を制限する」「ファイアウォールの設定をみなおしてインターネットへの接続を信頼できる送信元のみに制限する」といった対策を推奨しています。
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