休日に山登りやキャンプ、バーベキューなどのアウトドアを楽しむ人にとって、大量に集まってくる蚊やダニなどの対策は大きな問題です。DIY系YouTuberのDani Cruster DiWHYが、「全身に電流を流して蚊を撃退する自動殺虫電撃スーツ」を開発した動画を公開しています。
I Built and tested Anti-Mosquito ELECTRIC SUIT – YouTube

Defeat Blood-Sucking Mosquitoes By Becoming The Bug Zapper | Hackaday
https://hackaday.com/2026/06/20/defeat-blood-sucking-mosquitoes-by-becoming-the-bug-zapper/
夏は湖に出かけたり、キノコ狩りをしたり、バーベーキューをしたりするのに最適な季節です。
しかし、問題は人に集まってくる蚊やブヨといった虫です。これらの虫は単に不快なだけでなく、刺されると腫れてかゆくなったり、時にじくじくと痛みを感じたりします。
そこでDani Cruster DiWHYは、羽虫に対抗するべく全身を覆う「自動殺虫電撃スーツ」を作ることにしました。市販の電撃殺虫ラケットを見てみると、電流を流すための層状の格子構造があるのがわかります。
これらのメッシュ状の電極の中に蚊が入り込むと電流が流れ、感電死するという仕組みです。
まずは「自動殺虫電撃スーツ」が実現可能かどうかを調べるため、腕に巻き付けるプロトタイプの作成を開始。亜鉛メッキの建築用メッシュを切り出します。
約1万ボルトで電流を流せるスタンガンコンバーターを使うため、感電を防ぐのに十分な腕との距離を計算したところ、腕とメッシュの距離は1cmほど必要だと算出されました。そこでDani Cruster DiWHYは、ちょうど厚さ1cmほどの発砲ボードを使ってカバーを作成することにしました。
ヒートガンで熱を加え、発砲ボードを腕の形に添って丸めます。
2つの発砲ボードでメッシュを挟み込み、接着剤で固定しました。
そしてこのメッシュに、出力1万ボルトのスタンガンコンバーターを接続。
作成したメッシュをテストしてみたところ、メッシュに火花が飛び散りました。なお、実際に羽虫を放ったテストも行ったそうですが、YouTubeにアップロードする価値がある映像にはならなかったとのこと。
テストが完了したので全身の寸法を測り、さらに大量のメッシュを作成していきます。
両腕と両足をそれぞれ4枚ずつ、そして胴体を前後2枚のメッシュで覆うスーツを作るとのことで、合計18枚のメッシュが必要です。
発泡ボードのカバーが完成。
メッシュを取り付けます。
この状態で腕にカバーをかぶせ、電流を流す実験を行いました。
電流が流れた途端、びくっとしてカバーを落とす男性。
電流が流れた時、それほど強くはないものの衝撃が走ったと語ります。
別の男性が被検体となったところ、やはりぞわぞわするような感覚があったようです。
素肌の上にカバーを置いて実験したところ、電流が流れた瞬間に叫び声を上げました。
どうやら素肌の上に直接カバーをかぶせるのは危険だということになり、全身を覆うジャンプスーツ(つなぎ)の上にカバーをかぶせることになりました。
ジャンプスーツを着込んだ男性にカバーを装着していきます。
実際にものを当てて電流を流したところ、火花に驚いたものの強い衝撃や痛みなどは感じなかった様子。なお、電流が流れた際に放電現象で酸素分子が分解・結合し、独特のオゾン臭が発生したとのこと。
男性も満足そうに笑みを浮かべています。
バッテリーは正確に3ボルトの電圧を出力できる必要があったため、今回は1.5ボルトの電池を2個つなげた小型モジュールを量産しました。これらのモジュールにより、スーツを1時間動作させられるとのこと。
また、モジュールごとに発泡ボード製のパックを作成しました。これにより、必要に応じて簡単にモジュールを取り外し可能となり、感電事故も防ぐことができます。
モジュールを所定の位置にはんだ付けして、部品をワイヤーで接続します。
それぞれの部品がしっかり動作するかどうかのチェックも欠かしません。
ジャンプスーツの上から取り付け作業に入ります。
顔もしっかり覆います。
まるで野球の審判が装着するプロテクターのような見た目です。
これで完成。唯一の問題は、プラスチック製のはずの結束バンドが電流を通してしまうという点で、この問題を解決してからDani Cruster DiWHYは森へ向かいました。
森の中を歩く一行。
昆虫が大量にいる少し開けた場所を見つけたので、「自動殺虫電撃スーツ」を装着していきます。
安全のために手袋も装着。
動くのはやや大変なようで、ロボットのようにぎこちない歩き方になっています。
しかしスーツの効果は抜群で、集まってきた蚊が次々と電流にやられていきます。
一行が到着した直後には無数の虫が飛び回っていたものの、スーツを着用して10分ほどするとほとんどいなくなったとのこと。虫がいなくなった明確な理由はわかりませんが、異質なスーツ姿やパチパチという放電音、感電死した虫の匂い、独特のオゾン臭などが虫を遠ざけた可能性があります。
歩くのは大変そうですがスーツは完璧に機能しており、少なくとも虫に悩まされる心配はなかったとのことです。
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