メガドライブのゲームをアナログレコードに記録して実機でプレイすることは可能なのか? – GIGAZINE


動画


セガのゲーム機・メガドライブとレコードプレイヤーを接続し、レコードに記録したゲームデータを読み込めるかにチャレンジした動画を、レトロゲーム系YouTuberのThroaty Mumbo氏が公開しています。

Can We Load Sega Games Off a Vinyl Record? – YouTube


目的は、海外版メガドライブであるジェネシスをレコードプレーヤーにつなぎ、レコードに記録したゲームデータを読み込めるか試すことです。まず音声として記録したデータをゲーム機側で復元できれば、音楽だけでなくゲームソフトもレコードに入れられるというわけ。


使用するレコードプレイヤーは「PO-80 record factory」です。このP0-80 record factoryは3.5mmのライン入力端子にオーディオ機器を接続して5インチのレコードをセットすれば、オリジナルのレコードを作成できるのがポイント。


まずはジェネシス本体の動作確認から始まり、RGB改造済みの本体をキャプチャ環境に接続します。映像が横長になったり点滅したりするトラブルに苦戦しつつ、メガドライブ用マルチカートリッジ「

Mega EverDrive Pro」を使える状態にします。


Mega EverDrive Proで自作ソフトを動かすため、SDカードにジェネシス用のROMを入れて起動テストを行います。


その後、SGDKというジェネシス向け開発環境を使って簡単なテストROMを作成し、実機で読み込めることを確認します。


データを音として扱う方法を調べた結果、カセットテープなどのアナログ音声メディアにデジタルデータを保存するには、ビット列を音声波形に変換する「変調」と、再生音からビット列を復元する「復調」が必要だとわかりました。


そこで、Mumbo氏はRaspberry Pi Pico 2を使い、USB経由でMega EverDriveにROMを転送する仕組みを作りました。まずは音声を使わず、Pico 2からジェネシスへ自作ROMを転送して起動できることを確認し、データ受け渡し部分の土台を完成させます。


次に、Raspberry Pi Pico 2に音声入力をつなぎ、カセットテープから再生した音をデータとして読み取る実験を行います。テキストデータの転送には成功し、転送速度は約1200bps、つまり1秒あたり約150バイト程度とかなり遅いものの、音からデータを復元できることが示されました。


続いて、サイズを小さく圧縮したジェネシス用のデモプログラムをカセットテープから読み込ませます。再生音をRaspberry Pi Pico 2が読み取り、そこからMega EverDrive経由でジェネシスにデータを渡すことで、画面にプラズマ風の映像や簡単なデモが表示され、カセットテープからROMを起動する実験は成功します。


カセットで成功したため、いよいよ同じことをレコードで試します。ただし、購入したP0-80 record factoryには説明書が同封されておらず、短い組み立て動画だけを頼りに多数のプラスチック部品や配線を組み上げることになり、実験はかなり難航したとのこと。


P0-80 record factoryのセットアップが完了。まずは音楽を録音してレコードを作るテストを行います。


ひとまず自作の曲をレコードに録音して再生することには成功。しかし、再生音は大きく歪み、ノイズや針飛びも多く、データ保存メディアとして使うにはかなり厳しい品質であるとMumbo氏は述べています。


今度はカセットに保存したゲームデータの音声をレコードへ転写し、そのレコードからジェネシスへ読み込ませようとします。


しかし、音が大きすぎると音割れしてしまい、逆に小さすぎると復号できなくなってしまうため、何度レコードを録音しても安定したデータ取得には至らなかったとのこと。


カセットテープからジェネシス用のROMを読み込むことには成功したものの、今回の安価なレコード作成キットではレコードからゲームを読み込むことは失敗に終わったことから、Mumbo氏は「実現にはもっと高品質な録音・再生環境が必要だ」と論じました。

この記事のタイトルとURLをコピーする


ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事