2026年5月30日から台湾で開催されているコンピューター見本市「COMPUTEX TAIPEI 2026」にあわせて、NVIDIAはArmベースの新型SoC「RTX Spark」を発表しました。NVIDIAはこのRTX Sparkを搭載したノートPCをMicrosoft・ASUS・MSI・HP・Lenovo・Dellと共同で開発したことを明らかにしています。このうち、いくつかのデバイスについてはすでにスペックや販売時期などの情報が一部公開されています。
Slim Laptops & Small Desktops | NVIDIA RTX Spark
https://www.nvidia.com/en-us/products/rtx-spark/
NVIDIA RTX Sparkはコードネーム「N1/N1X」でノートPC向けに開発されていたSoCです。128GBメモリとNVIDIA製GPU、ArmベースのCPUを搭載し、高性能AIをローカル実行できるのが特徴です。発表内容の詳細は以下の記事を読むとよくわかります。
ついにNVIDIAがノートPC向けSoC「NVIDIA RTX Spark」を発表、128GBメモリ&NVIDIA製GPU&ArmベースCPU搭載で高性能AIをローカル実行 – GIGAZINE
NVIDIAはRTX Sparkを搭載したノートPCをすでに各種PCメーカーとともに共同開発していることを明らかにしています。記事作成時点でRTX Spark搭載が告知されている新型ノートPCは以下の6つです。
・Microsoft Surface Laptop Ultra
Surface Laptop UltraはMicrosoftがNVIDIAと共同で発表した新しい高性能SurfaceノートPCです。Microsoftはこれを「これまでで最も強力なSurface Laptop」と位置づけており、クリエイター、開発者、AIビルダーなど、標準的なノートPCでは処理しきれない大規模なシーン、長いコンパイル、ローカルAIモデル、巨大なデータセットを扱うユーザー向けの製品と説明しています。
Microsoftによると、Surface Laptop Ultraは同社のノートPCとして初めてNVIDIA Blackwell世代のRTX GPU、最大128GBのユニファイドメモリ、フルCUDAサポートを組み合わせたモデルとなるとのこと。また、AI性能については、最大1ペタフロップのAI演算性能をうたい、最大1200億パラメータのAIモデルをローカルで実行可能とされています。ただし、この1ペタフロップという数値はNVIDIAによる理論値に基づくものです。
筐体は従来のクラムシェル型ノートPCに近い形で、Surface Laptop Studioのような特殊な可変ヒンジとなってはいません。熱設計は大型のデュアルファンによる冷却システムが採用されており、プロユーザー向けのSurfaceとして位置づけられています。重量は4.5ポンド(約2kg)未満。
ディスプレイは15インチ・解像度2880×1920ピクセルのmini-LED PixelSense Ultraタッチスクリーンで、ピークHDR輝度が最大2000ニトとなっています。
また、Surface初のハプティックタッチパッドを採用し、端子はHDMI・USB-C・USB-A・SDカード・3.5mmオーディオを本体に搭載します。バッテリーの持ちは「終日バッテリー駆動」となっていますが、具体的なバッテリー容量や持続時間は不明です。
Surface Laptop Ultraは2026年後半に登場予定で、価格は記事作成時点で未定となっています。
・ASUS ProArt P16/P14
ASUS ProArt P16(H7607)はASUSがComputex 2026で発表した新世代のAIクリエイター向けノートPCで、14インチモデルのProArt P14(H7407)とともにNVIDIA RTX Sparkを搭載するProArtラインの中核モデルとして位置づけられています。
ASUSはこの新ProArtシリーズを、AIクリエイター、開発者、映像や3D制作などを行うクリエイティブプロフェッショナル向けの製品と説明しています。特にProArt P16は、ローカルAI処理と高度なコンテンツ制作ワークフローを重視した薄型WindowsノートPCとして設計されているとのこと。
ProArt P16/P14は、90GB超の超大規模3Dシーンのレンダリング、12K 4:2:2動画編集、4K AI動画生成、最大1200億パラメータのLLM実行、最大100万トークンのコンテキストを扱うローカルエージェント処理に対応するとされています。ASUSは、これらをクリエイターやAI開発者向けの「次世代クリエイティブワークフロー」として打ち出しています。
筐体はCNC製造プロセスとモバイル向けの設計を採用し、前世代のProArt P16 H7606と比べて13%薄く、16%軽くなったとのこと。ASUSは「外出先で重いクリエイティブ作業を行うために、上質な外観と効率的な冷却性能を組み合わせた」と述べています。色はNano BlackとNeo Whiteの2種。バッテリーは最大99.9Whの大容量構成が示されており、ASUSは終日バッテリー駆動をうたっています。
ディスプレイはASUS Lumina Pro OLEDを採用。ProArt P16では最大4K・120Hz・VRR表示に対応し、NVIDIA G-SYNCもサポートします。色精度はDelta E<1とされ、プロの映像編集やレンダリング、AI支援制作に向けた高精度表示を重視しています。輝度は最大1600ニトで、反射防止コーティングも備えているそうです。
さらにASUSはRTX Sparkを搭載したミニPC「ProArt Mini PC」も発表しました。最大140Wのサーマルヘッドルームを備えた堅牢な熱設計を採用し、150×150×51mmのシャーシというコンパクトな筐体でありながら長時間にわたる安定したパフォーマンスをほこるミニPCになっているとのこと。
ただし、ProArt P16/P14やProArt Mini PCの価格、具体的なメモリ・ストレージ構成、ポート構成、重量、実測性能などは記事作成時点でまだ明らかにされていません。
・Dell XPS 16
DellはRTX Spark搭載の新型XPS 16について、「本格的なディスクリートレベルのパフォーマンスを持つXPSを求めているクリエイターにとって、これが答え」と豪語しています。
スペックや価格、発売時期の詳細は明らかにされていませんが、「True Black HDR 600を搭載したTandem OLEDディスプレイを搭載している」「SDカードリーダーとHDMI端子を実装している」ことは明らかにされており、クリエイター向けのPC構成となっている模様です。
・MSI Prestige N16 Flip AI
MSI Prestige N16 Flip AI+は、MSIがComputex 2026で発表した、同社初のNVIDIA RTX Spark搭載ノートPCです。
MSIはPrestige N16 Flip AI+のユーザーを主にクリエイター、AI開発者、ゲーマーと位置づけており、強力なグラフィックス、AIで強化された生産性、クリエイティブ作業の高速化を特徴として挙げています。また、ローカルのパーソナルエージェント、大規模言語モデル、高度なコンテンツ制作、生成AIアプリ、マルチタスク、RTXゲームなどのAI駆動ワークフローに対応するとしています。
ディスプレイは16インチのUHD+ Tandem OLEDディスプレイ。表示品質については、100% DCI-P3の色域、映画グレードの色精度、深いコントラストを備えるとされています。また、可変リフレッシュレートやタッチ入力もサポートしているとのこと。
タッチパッドはカスタマイズ可能なジェスチャー操作に対応するMSI Action Touchpadを採用。バッテリー容量は99.9Whとかなりの大容量となっています。それ以外のスペックやポート構成、価格や販売時期については明らかにされていません。
・Lenovo Yoga Pro 9n/HP OmniBook X 14
LenovoやHPもRTX Spark搭載のノートPCを発売する予定であることをNVIDIAが明かしており、デバイスのイメージ画像も公開されています。ただし、それぞれの詳しいスペックや価格、発売時期は記事作成時点では明らかにされていません。
Lenovo Yoga Pro 9n
HP OmniBook X 14
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