あらゆるトレカの中で最も偽造された数が多かったのは「リザードン」、TCG鑑定会社のPSAが2025年のレポートを公開 – GIGAZINE


アメリカを拠点としてトレーディングカード(TCG)の認証と格付けを行うPSAが、TCGの偽装に関する2025年のレポートを公開しました。レポートでは偽装TCG市場の傾向や偽造が多いTCG、偽造率が高いカードなどが示されています。

PSA | 2025 Fraud Report
https://www.psacard.com/info/fraud-report

PSA_Fraud-Report_2025.pdf
(PDFファイル)https://downloads.ctfassets.net/l40e281thfxr/72ZJooe31lk9KGBklfQFOu/4a3bf368f91a364fad3ccc2eca077a17/PSA_Fraud-Report_2025.pdf

The 10 Pokémon cards most likely to be fake (and how to tell)
https://www.polygon.com/pokemon-tcg-fake-cards-how-to-tell-psa-grading-charizard-pikachu/

以下の画像左は偽造カードのカテゴリ別割合を示したグラフ。偽造カード全体でTCGが56.3%、スポーツ選手などのコレクションカードが43.1%、その他のポップカルチャー系カードが0.6%。また、右のグラフは偽造されたカードの年代別割合で、1990年以降にリリースされた「モダンカード」が70.1%、1990年以前にリリースされた「ヴィンテージカード」が29.9%と、レトロなカードよりも新しいカードの方が偽造数が多くなっています。2025年の前年比増加率は偽造カード全体で45.3%、偽造スポーツカードは5.1%増加。特に増加が顕著なTCGとして「ポケモンカードゲーム」の偽造は前年比で125%も増加しているとのこと。


2025年の偽造カードが最も多かったのは「ポケモンカード」。2番目は野球、3番目はバスケットボール、4番目はアメリカンフットボールのスポーツカード。5番目に「遊☆戯☆王」、6番目に「マジック:ザ・ギャザリング」と長年人気が高いTCGもランクインしていますが、7番目の「ディズニー・ロルカナ」と8番目の「ONE PIECEカードゲーム」といった比較的新しいTCGも含まれています。PSAによると、2025年には「ONE PIECEカードゲーム」が鑑定に提出された数は「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」や「マジック:ザ・ギャザリング」を上回ったものの、偽造品の検出率は比較的低い水準にとどまったそうです。その原因として、「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」や「マジック:ザ・ギャザリング」では「プロキシカード」と呼ばれるデッキをテストするための代替カードを使うことがしばしばあり、それらが意図せず中古市場に流入するケースがあるためだとPSAは述べています。


また以下は、偽造カードが多かった人物またはキャラクターのランキング。1位は「リザードン」で、2位のマイケル・ジョーダンや3位のピカチュウを上回っています。その他にも5位は「ゲンガー」、7位は「レックウザ」、8位「ブラッキー」、9位「ミュウツー」と、ランキングの半数をポケモンが占めていました。


PSAに提出された偽造カードの枚数が多かった具体的なカード一覧が以下。1位はマイケルジョーダンのカードですが、2位から4位と6位がリザードンです。また、5位は転売屋が殺到した結果コラボカードの配布が中止となったゴッホ美術館のゴッホ×ポケモンコラボで配布された、ゴッホの「灰色のフェルト帽子をかぶった自画像」と同じ帽子をかぶったピカチュウのプロモカード。


鑑定に提出されたカードのうち偽造カードの割合が多かったのはいずれもスポーツカードで、レジェンド野球選手のホーナス・ワグナーミッキー・マントル、レジェンドNBA選手のマイケル・ジョーダンのカード2種でした。


2025年に前年比で偽造カードの割合が急増したカードはいずれもポケモンカードのレアリティが高いものでした。また、2025年8月にマクドナルドのハッピーセットでピカチュウの限定カードが付属したことで転売目的の大量購入や食品の廃棄があり、マクドナルドが「対応が不十分だった」と謝罪したケースが発生しました。PSAによると、この限定カードを28万5000枚以上鑑定したそうですが、偽造品も51枚提出されており、「市場に十分な流通量が存在していても偽造を行う動機はなくならないことを示しています」とPSAは語りました。


また、完全に偽物のカードではなく、PSA鑑定の評価を上げるために加工を施された「改造カード」も存在しています。改造の種類としては端にある傷を消すためにカードを0.1mm単位で削ったり、再着色したり、クリーニングや表面加工したりといったものがあります。PSAでは正確な寸法測定や光の反射、わずかな反りを見ることで改造を見分けているそうです。


なお、改造カードのカテゴリでは「ONE PIECEカードゲーム」が「遊戯王OCGデュエルモンスターズ」を上回ったほか、キャラクター別のランキングではピカチュウがリザードンを抜いて1位になっていました。


レポートによると、PSAは2億7000枚以上のカード画像データベースを備えており、AIで異常を検出しているとのこと。手作業では難しい比較をAIが処理した上で、最終判断は触感や匂いまで頼りにした熟練の鑑定士が必要であり、「テクノロジーを活用した人間による格付けという組み合わせこそが、本物と偽物を鑑定するための最も強力な手法であると考えています」とPSAは述べています。

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