Anthropicが展開するAIサービス「Claude」の有料プランを契約するmolu0219氏が、「あっという間に使用量の制限に引っかかって使い物にならない」とGitHubに投稿しました。
[BUG] Pro Max 5x Quota Exhausted in 1.5 Hours Despite Moderate Usage · Issue #45756 · anthropics/claude-code
https://github.com/anthropics/claude-code/issues/45756
Claudeでは、5時間を1区切りとして使用量の制限が行われており、5時間以内で使用量が一定に達すると使用開始から5時間が経過するまでサービスの利用が制限されます。
molu0219氏が契約しているプランは月額100ドル(約1万5900円)の「Max 5x」プラン。「Max 5x」プランは、一般的な月額20ドル(約3180円)の「Pro」プランに比べて使用量の制限が5倍になっていることが特徴です。
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molu0219氏は問題が起きた当日、15時から20時の5時間で集中して開発作業を行っていたとのこと。5時間の間に2715回のAPIコールが行われ、最大コンテキスト長は約97万トークンまで到達し、コンテキストを自動で要約する機能が2回動作したとのこと。こうした激しい利用の際に使用量の制限がかかるのはmolu0219氏も納得しています。
問題はその後です。molu0219氏が20時以降に軽い開発作業や質疑応答など一般的な利用方法でClaudeを使用していた際、たった1時間半で使用量の制限に到達してしまいました。
molu0219氏が原因を分析したところ、バックグラウンドで開いたままになっていたClaudeのセッションが大量のキャッシュの読み取りを行っていたことが判明。コスト計算において、キャッシュからの入力は通常の入力の10分の1の値段で処理されますが、使用量の制限から逆算すると、使用量のカウントにおいてはキャッシュからの入力が10分の1ではなくそのままの量で計算されている疑いがあるとのこと。
Claude Codeでは有料プランを契約している場合、コンテキストウィンドウに100万トークンまで入力することが可能です。コンテキストウィンドウが大きいほど大量の情報を一度に処理できるため、Anthropicもコンテキストウィンドウを100万トークンに拡大した際にはその旨をアピールしました。
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molu0219氏は「キャッシュの読み取りがフルレートで計算されるのであれば、コンテキストウィンドウが広いことは逆にAPIコールあたりの入力トークン数が増え、使用量の制限に到達しやすくなってしまう」と述べ、売りであるはずの100万トークンのコンテキストウィンドウがかえってユーザーを苦しめている現状を訴えています。
さらに、「バックグラウンドで開いているだけの、ユーザーが操作していないアイドル状態のセッションが大量にAPIを使用するべきではない」とも述べました。
Claude Codeのボリス氏が今回の問題に対応し、コメント欄に「標準のコンテキストウィンドウを狭める」や「バックグラウンドタスクの整理に積極的に取り組む」などの対策を投稿しました。
Claudeを展開するAnthropicは売上が3カ月で3倍以上になるような急成長のさなかにあり、計算能力の増強計画も発表しているものの、間近の計算能力が不足していると見られています。
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Anthropicは負荷の対策として使用量の制限を厳しくすると発表しており、「Claudeの調子が明らかに悪くなった」「キャッシュの有効期限が短くなって使用量の消費が増えた」などの意見が寄せられています。
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