IT系エンジニアの集うサイト「Hacker News」に、「docker pullに失敗する原因を突き止めるとサッカーリーグが行っているISPブロックのせいだった」という投稿が行われました。
Tell HN: docker pull fails in spain due to football cloudflare block | Hacker News
https://news.ycombinator.com/item?id=47738883
LaLiga desmiente que sus sistemas antipiratería hayan hecho fallar un dispositivo de localización personal – Infobae
https://www.infobae.com/america/agencias/2026/04/05/laliga-desmiente-que-sus-sistemas-antipirateria-hayan-hecho-fallar-un-dispositivo-de-localizacion-personal/
「どこでも同じようにアプリを動かせる」というコンテナ化を行うためのDockerは、Stack Overflowの2025年の調査で使用率が70%を突破し、単なる人気なツールではなく開発における必須のツールにまで成長しています。
エンジニアのlittlecranky67氏が開発を行っていると、Dockerのイメージをダウンロードする「docker pull」コマンドがなぜか失敗する問題が発生。さまざまなデバッグをした上で、ツール経由ではなく直接ブラウザのURL欄にダウンロードリンクを貼り付けたところ、「サッカーの試合中は特定のホストがアクセスできないようブロックされる」というメッセージが表示されたとのこと。
スペインのプロサッカーリーグ「ラ・リーガ」は、試合の違法視聴を止めるためにさまざまな対策を行っています。2024年には裁判で「ISPに対してIPアドレスやドメインに基づいてアクセスを遮断させる権利」を獲得し、2025年2月よりISPでの違法視聴のブロックを開始しました。
しかし、ラ・リーガのブロッキングはCloudflareのIPアドレス全体をまるごとブロックするなど、多数の巻き添えが発生するやり方でした。
サッカーの海賊版サイトをブロックしたことで何百万もの無害なサイトが被害を受けてしまう事例がスペインで発生 – GIGAZINE
Cloudflareは上位100万ウェブサイトのうち67%で使用されるほど大規模なCDNサービスのため、「巻き添え」が広範な範囲にわたりました。DockerもCloudflareを使用していたため、littlecranky67氏がイメージをダウンロードできなかったというわけです。
Hacker Newsに寄せられた別のコメントでは、「盗難防止アラームや自動ドアなどのスマートホーム機器のうち、バックエンドをCloudflareに依存しているものはサッカーの試合中は動作しない」と報告されているほか、「認知症の父親にGPSトラッキングデバイスを取り付けているのにラ・リーガのISPブロックのせいで機能しない」という報道もあります。なおラ・リーガは報道に対して「ISPブロックがトラッキングサービスに悪影響を与えていることを説明または実証する技術的な証拠はない」として責任を否定しました。
一方、違法視聴しているユーザーはISPブロック以降もVPNを使用して海賊版の視聴を続けているとのこと。また、開発者たちもVPNの使用を余儀なくされています。
ラ・リーガはVPNで違法視聴が続けられている点を懸念し、2026年2月には裁判所への申し立てによってNordVPNやProton VPNに対し特定のIPアドレスをブロックする仮処分命令を出させるなどVPNの抜け道を防ぐ方法を模索しています。
この記事のタイトルとURLをコピーする
ソース元はコチラ
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。



