高度な地球外文明は「ホタル」のように光で交信を行っているという説 – GIGAZINE


地球外文明を探し出す地球外知的生命体探査(SETI)は人類の夢ですが、高度な地球外文明は必ずしも人間のような方法でコミュニケーションしているとは限りません。2025年11月8日にプレプリントサーバーのarXivに掲載された論文では、「地球外文明はホタルのように光ることで通信している可能性がある」という仮説が提唱されました。

[2511.06139] A Firefly-inspired Model for Deciphering the Alien
https://arxiv.org/abs/2511.06139


Could Advanced Civilizations Communicate like Fireflies? – Universe Today
https://www.universetoday.com/articles/could-advanced-civilizations-communicate-like-fireflies

Advanced alien civilizations could be communicating ‘like fireflies’ in plain sight, researchers suggest | Live Science
https://www.livescience.com/space/extraterrestrial-life/advanced-alien-civilizations-could-be-communicating-like-fireflies-in-plain-sight-researchers-suggest

SETIは長らく、「電波望遠鏡で受信した電波を解析して地球外生命体が発信したものがないか探す」「巨大構造物が恒星を包み込むダイソン球を探す」などの方法で、人類に似た地球外文明を探索してきました。

しかし、一部の科学者らはこうしたSETIの試みについて「人類中心主義的バイアス」に陥っていると考えています。つまり、人類以外の文明を人類の視点から探そうとしているために、「人類とはまったく異なる文明を発達させたエイリアン」の存在が見落とされる可能性があるというわけです。

これに対し、アリゾナ州立大学やコロラド大学などの研究チームが発表した論文では、「地球外文明がホタルのように光り輝くことでコミュニケーションを行っている可能性がある」という新たな仮説が提唱されています。

ホタルは体内の化学反応によって引き起こされる発光現象を規則的に繰り返し、主に交尾相手を探すために発光パターンを利用しています。これらの発光パターンは単純なものの、異なる種類のホタルがお互いを区別するのに役立っているとのこと。研究チームは、同様の発光パターンが地球外文明による「自分たちはここにいる」という信号として用いられている可能性があると主張しています。


研究チームは今回の仮説について検討するため、高速で回転しながら規則的な電磁放射を行う天体のパルサーを150個以上分析し、一般的なパルサーと異なる特徴を持つものを探しました。

結果としてエイリアンによる信号の証拠は見つからなかったものの、研究チームはパルサーの電磁放射とホタルの発光パターンにいくつかの類似点があると指摘。パルサーのような自然天体の中から、将来的にエイリアンによる信号を検出する方法を提案しています。

今回の論文は地球外文明の探索に関して、「人類があるコミュニケーション手段を取らないからといって、エイリアンもそう考えているとは限らない」という点を思い起こさせます。既存の仮説や観測技術に頼り続けているだけでは、地球外文明の兆候を見落としてしまう可能性があるのです。

論文の共著者であり、アリゾナ州立大学地球宇宙探査学部の博士課程に在籍するエステル・ジャニン氏は、「コミュニケーションは生命の系統を超えた基本的な特徴であり、驚くほど多様な形態と戦略で現れます」「私たちの研究は刺激的な思考実験であり、SETIと動物のコミュニケーション研究がより直接的に関わり、体系的に互いの洞察を活用するためのきっかけになることを意図しています」と述べました。

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