Amazonの人工衛星インターネットサービス「Project Kuiper」が「Amazon Leo」にブランド変更 – GIGAZINE


Amazonは世界展開を進めている人工衛星インターネットサービス「Project Kuiper」を「Amazon Leo」というブランドに変更することを発表しました。

Amazon rebrands Project Kuiper as Amazon Leo: What to know
https://www.aboutamazon.com/news/amazon-leo/project-kuiper-becomes-amazon-leo

Amazon Leo: High-speed Internet Wherever You Call Home
https://leo.amazon.com/

Amazon Leo: A new era of internet is coming – YouTube


Starlink rival ‘Project Kuiper’ rebrands to Amazon Leo | The Verge
https://www.theverge.com/news/820580/project-kuiper-amazon-leo-rebrand

AmazonのProject Kuiperは3000基以上の人工衛星で地球を3層に覆い、全人類の95%に衛星を介したブロードバンド通信を提供する計画で、2018年頃に始動しました。2019年に「Kuiper Systems LLC」という企業が人工衛星の打ち上げ計画の承認を求めたことで、計画の存在が明らかとなっています。

Amazonが3000以上の人工衛星で全地球をインターネットで網羅する「Project Kuiper」を始動 – GIGAZINE


Amazonは「私たちは、少数のエンジニアと紙に書かれたいくつかの設計図から、小規模ながらスタートしました。初期のAmazonプロジェクトの多くと同様に、このプログラムにもコードネームが必要でした。そして、チームは太陽系外縁部の小惑星群であるカイパーベルトにちなんで、『Project Kuiper』という名称で活動を開始しました」と述べています。

新名称であるAmazon Leoの「Leo」は、Amazonの人工衛星を周回させる高度2000km以下の地球低軌道(Low Earth Orbit:LEO)に由来しています。Amazonは記事作成時点ですでに約153機の人工衛星をこの地球低軌道に投入しており、今後約3000機の人工衛星を打ち上げることを目指しています。


2025年4月に行われた最初の人工衛星打ち上げの様子は以下から見ることができます。

Project Kuiper: First Production Satellite Launch – YouTube


Amazon Leoの公式サイトでは、Amazon Leoの人工衛星ネットワークに接続するためのアンテナ「Amazon Leo Nano」「Amazon Leo Pro」「Amazon Leo Ultra」の3種類が発表されました。いずれも2023年に発表されたものとほぼ同じデザインとサイズです。

3種類のアンテナはサイズと通信帯域幅が異なり、最も小さなAmazon Leo Nanoは7インチ(約17.78cm)×7インチで最大100Mbps、Amazon Leo Proは11インチ(約27.94cm)×11インチで最大400Mbps、そして最大サイズのAmazon Leo Ultraは20インチ(約50.8cm)×30インチ(76.2cm)で最大1Gbpsとなっています。


人工衛星インターネットサービスはすでにSpaceXのStarlinkが世界的に展開していますが、Amazonも本格的に参入して競合することになります。サービスの利用価格や詳細については記事作成時点では明らかになっていませんが、Amazonは「JetBlue、L3Harris、DIRECTV Latin America、Sky Brasil、オーストラリアの国営ブロードバンドネットワーク事業者であるNBN Co.といった顧客やパートナーが既にサービス展開に向けて契約を結んでいます」と述べています。

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