「Firefox 145」正式版リリース、PDFドキュメントにコメントを追加可能に – GIGAZINE


ウェブブラウザ「Firefox 145」の正式版が公開されました。PDFビューアが改良され、PDFドキュメント内の任意の箇所にコメントを追加できるようになっています。

Firefox 145.0, See All New Features, Updates and Fixes
https://www.firefox.com/en-US/firefox/145.0/releasenotes/

◆PDFにコメントを追加する機能が登場
PDFビューアに、PDFドキュメント内にコメントを追加する機能が新たに搭載されました。これにより、ユーザーはPDFドキュメント内の自由な箇所にコメントを追加できるようになります。コメント追加の手順は、PDFドキュメントを開いた状態でコメントを追加したい箇所を選択し、右クリックで表示されるコンテキストメニューから「選択範囲にコメントを追加」を選択します。


すると、ポップアップが表示され、自由にテキストを入力できる状態になります。コメント入力後に「追加」ボタンを押すと、選択した箇所にコメントが追加されます。


ドキュメントに追加したすべてのコメントはツールバー上にある「コメントを編集」アイコンを押すことにより表示されるサイドバーに表示され、コメントをクリックすると追加した箇所に移動できます。長いPDFやマークアップの多いPDFを読む際に、随所にコメントを追加しておくと、栞のように使用できるので便利です。


◆グループ内のタブのプレビュー表示
タブグループ機能を使用しているときに、グループ内のタブにマウスカーソルを合わせると、そのタブのプレビューが表示されるようになりました。プレビューにより、タブの内容を素早く確認でき、目的のタブに簡単にアクセスできるようになります。


◆選択部分へのリンクをコピー
右クリックで表示されるコンテキストメニューの「選択部分へのリンクをコピー」を選択すると、ユーザーはドキュメントの選択箇所へのリンクをクリップボードに転送できます。


リンクのテキストは選択した個所へのテキストフラグメントとなっています。


テキストフラグメントを使用するとドキュメントの選択位置まで再現して開くことができるので、このテキストを他のユーザーと共有すると、ページの任意の位置を共有できます。


◆Matroska対応コーデックの追加
以下のコーデックでMatroskaコンテナ形式のサポートが追加されました。

AVC
HEVC
VP8
VP9
AV1
AAC
Opus
Vorbis

◆Windows:デスクトップランチャー
Windows版で、デスクトップランチャーが導入されました。従来のデスクトップショートカットはデスクトップランチャーに置き換えられ、クリックするとFirefoxがインストールされていれば起動、インストールされていない場合はインストールを促すメッセージを表示します。


◆Linux:32ビット版がサポート外に
今回の更新より、Linux向けの32ビット版Firefoxはサポート外となりました。Linuxで32ビット版を使用している場合は、64ビット版に移行する必要があります。

◆その他の変更
・水平タブの形状を、やや丸みを帯びた形状に変更
・拡張機能未導入時にツールバーの「拡張機能」ボタンをクリックすると、拡張機能の説明とアドオンストアへのリンクを表示
Atomics.waitAsync()の追加:Atomics.wait()の非同期バージョン
Integrity-Policyレスポンスヘッダーの追加:スクリプトのサブリソース整合性を強制
text-autospaceプロパティのサポート追加:異なるスクリプトの文字間の自動間隔調整
・パスワードマネージャーをサイドバーで表示
・記述する方向が異なる言語間で翻訳する際のエクスペリエンス向上
・「アクティブなタブの横にアプリからのリンクを開く」設定の追加
強化型トラッキング防止機能をデフォルトで厳格モードに

また、Firefox 145には16件のセキュリティバグフィックスが含まれています。

なお、次期メジャー版となる「Firefox 146」は現地時間の2025年12月9日(火)にリリース予定です。

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