Starlinkの衛星インターネットを航空機で提供するためブリティッシュ・エアウェイズの親会社がSpaceXと契約 – GIGAZINE


イギリスの大手航空会社ブリティッシュ・エアウェイズの親会社であるインターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)が、航空機内でStarlinkのインターネット接続を提供する契約を、イーロン・マスク氏が率いるSpaceXと結びました。

British Airways to offer free high-speed wifi on all flights with Starlink deal | The Independent
https://www.the-independent.com/tech/british-airways-international-airlines-group-spacex-earth-b2859995.html


British Airways Owner Signs Deal With Musk’s Starlink for Wi-Fi – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-11-06/british-airways-owner-signs-deal-with-musk-s-starlink-for-wi-fi

IAGはブリティッシュ・エアウェイズやイベリア航空など、ヨーロッパにある5社の航空会社を所有する多国籍持株会社です。新たにIAGは、航空機内でStarlinkのインターネット接続を提供する契約をSpaceXを結びました。

この契約により、IAG傘下の航空会社が長距離路線と短距離路線で運用するボーイングとエアバスの航空機、合計500機以上にStarlinkが搭載されることとなります。乗客は2026年から、航空機内でStarlinkのインターネット接続を利用可能になるとのこと。

ブリティッシュ・エアウェイズは「70億ポンド(約1兆4000億円)の改革」の一環として、2026年からStarlinkを機内に導入する予定だと発表。乗客はどの客室に乗っていようとも、特別なログインなしでStarlinkを利用できるそうです。

ブリティッシュ・エアウェイズのショーン・ドイルCEOは、「当社は顧客体験の変革に引き続き注力していきます。長距離機と短距離機の両方にStarlinkを導入することは、当社とお客様にとって画期的なことであり、ゲートからゲートまでシームレスな接続を提供することで、機内での体験を向上させます。特に短距離路線では、これが競合他社との大きな差別化要因となるでしょう」とコメントしました。

また、SpaceXは2025年11月に世界全体の顧客数が800万人を突破したと報告すると共に、衛星通信やインターネットサービスを提供するアメリカの企業・EchoStarから、26億ドル(約4000億円)相当の無線周波数ライセンスを購入することを発表しました。

EchoStar Agrees to Sell Full Unpaired AWS-3 Spectrum License Portfolio to SpaceX | EchoStar Corporation
https://ir.echostar.com/news-releases/news-release-details/echostar-agrees-sell-full-unpaired-aws-3-spectrum-license


SpaceX’s Starlink secures more spectrum and airlines as it passes 8 million customers | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/11/06/spacexs-starlink-secures-more-spectrum-and-airlines-as-it-passes-8-million-customers/

今回のSpaceXによる無線周波数ライセンス購入は、9月にEchoStarと締結した170億ドル(約2兆6000億円)相当のライセンス契約を拡大したものです。追加された周波数帯は、T-Mobileの顧客が衛星ベースの5Gインターネットに接続できるようにする「direct to cell」衛星コンステレーションの拡大に活用されます。

この記事のタイトルとURLをコピーする


ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事