水拭き掃除もできるロボット掃除機「Narwal Flow」レビュー、AIとデュアルRGBカメラでカーペットや障害物にも臨機応変に対応し常時自動洗浄クローラーモップできれいに – GIGAZINE


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最近のロボット掃除機にはモップを搭載して水拭きが可能なモデルが増えていますが、モップが汚れたまま拭き掃除を行うと、床をきれいにするどころか汚れを余計に広げてしまうことがあります。Narwalから2025年11月7日(金)に登場する「Narwal Flow」は日本初の「常時自動洗浄クローラーモップ」を搭載しており、清潔な水をモップへ均等に噴射しながら、モップの汚れが常時除去されるシステムになっているとのこと。また、2つのRGBカメラで200以上の物体を検知し、とっさの障害物も回避できるとのことで、実際に使ってみました。

ロボット掃除機|Narwal (ナーワル)-Narwal Japan公式サイト – Narwal Japan
https://jp.narwal.com/


Amazon.co.jp: NARWAL: Flow Performance


Narwal Flowの化粧箱はこんな感じ。


フタを開けたところ。


クイックガイドなどの説明書類、サイドブラシ2種類、セルフクリーニング充電ステーション用の電源ケーブル。


Narwal Flow本体。サイズは幅363.5mm×奥行き351.2mm×厚さ95mmで、重さは約5.0kgです。


緩衝材やシールを剥がします。


天面はこんな感じ。


天面の中央には呼び戻しボタンと起動/停止ボタンがあります。ボタンに描かれているアイコンの下にある小さな穴はマイクです。


天面の下半分のカバーを開けたところ。ダストボックスが収納されています。


ダストボックスは簡単に取り外せるようになっています。


ダストボックスの表面には、ダストボックスの取り扱い方についての説明がイラスト付きで記されていました。


裏面はこんな感じ。


白い部分は交換可能なダストボックスインナー。吸い込んだゴミはここにたまるというわけ。


ダストボックスフィルターも交換可能です。


本体を裏返して底面を見たところ。2つある駆動輪の間には、絡まりゼロフリーティングブラシ。その下にはモップが取り付けられたキャタピラブロックがあります。


サイドブラシを、対応する色の部分に装着。


毛絡み解消用のサイドブラシは、左がオレンジで右が紫。よく見ると左右非対称なのが特徴的です。


キャタピラブロックは取り外し可能。


モップは筒状になっていて、キャタピラブロックから剥がすことができます。


絡まりゼロフリーティングブラシ部分も、カバーを取り外し可能。


カバーを外せば、ブラシ本体も簡単に取り外せます。


本体正面にはバンパーセンサーがあり、その中央には2つのRGBカメラと障害物回避センサーがあります。


左側面。バンパーセンサーにある黒い部分はレーザーエッジセンサー。その後ろにあるのは音声再生用のスピーカーグリルです。


右側面にはレーザーエッジセンサーがありませんでした。


背面上部には埋め込み式LiDARを搭載。その下に充電用の金属端子があります。


セルフクリーニング充電ステーションはこんな感じ。サイズは幅430mm×奥行き402mm×高さ461mmで、重さは約10.2kg。


ステーション下部には、ロボット本体が収納されるスペース。


内側にクリーニングベースがあり、取り外し可能。最初は緩衝材が入っているので、取り除く必要があります。


前面上部はマグネット固定式のパネルカバーで覆われており、開けるとダストバッグが入っていました。ロボットが吸い込んだゴミは、このダストバッグに回収される仕組み。ダストバッグの容量は2.5リットルで、独自のゴミ圧縮技術によって、ゴミ捨てサイクルは120日以上を実現しているとのこと。


ダストバッグは交換可能。引っ張っただけでするりと外れます。


セルフクリーニング充電ステーションの背面はこんな感じ。凹んだ部分が電源ケーブルの接続ポートです。


天面のフタを開けると緩衝材が敷かれていたので、取っておきます。


フタの下には、汚水タンク(白)と清水タンク(青)が入っていました。


2つのタンクを取り出したところ。


清水タンクの中には、モップ洗浄用の洗浄液と交換用のダストボックスインナー、交換用のダストバッグなど。


清水タンクは、モップ用の水を入れておくための容器。内側に最大容量を示す水位線が刻まれています。


水位線いっぱいまで水を入れます。


次に、カップに1~3杯の洗浄液を清水タンクに投入。今回はカップ1杯分を投入しました。


汚水タンクと清水タンクを再びステーションに設置します。


電源をつないだステーションの下部にロボット本体を入れると、自動的にピピッと音声が鳴り、充電が始まります。


ロボット本体とステーションの設置はこれでOK。


Freo Z Ultraの細かい操作はiOSおよびAndroidアプリの「Narwal Freo」で行います。

「Narwal Freo」をApp Storeで
https://apps.apple.com/jp/app/narwal-freo/id1636748263

Narwal Freo – Google Play のアプリ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.narwal.pita_global&hl=ja

アプリのインストールおよびログイン、デバイス登録などについては以下を参考にしてください。

水拭き用モップ洗浄・乾燥まで全自動&簡単操作のタッチパネル付ステーションで吸引・水拭きできるロボット掃除機「Narwal Freo」を使ってみたよレビュー – GIGAZINE


Narwal Flowを登録したら、まずはマップ作成を行います。アプリから「マップ作成スタート」をタップ。


Narwal Flowは家の中にペットがいる場合、ダストボックスとゴミ袋のメンテナンス周期を調整してチャイルドロックをオンにします。これにより、「ペットがステーションを引っ繰りかえしてゴミがまき散らされてしまう」という悲しい事態を防ぎます。今回は「ペットなし」をタップ。


Narwal Flowは指定したマップに段差や階段がないと設定された場合、最大40mmまでの段差を越えられるようになります。今回は段差のない部屋で使うので「いいえ」を選択。


また、部屋にカーペットがある場合は、カーペット清掃時のみ自動で吸引力が強くなるモードが搭載されています。今回は「カーペットなし」を設定。


すると、自動でNarwal Flowが部屋の中を動き回り、マップの作成が始まりました。


アプリでマップ作成中の様子を見るとこんな感じ。


マップ作成にかかった時間は、13.1坪の部屋で約2分でした。完成したマップは以下の通り。「清掃開始」をタップ。


今回は「掃除&水拭き」を選択し、下部中央にある再生ボタンをタップ。


すると、掃除が始まりました。以下のムービーを見ると分かる通り、モップ部分が家具や壁の形状に合わせてスライドして伸縮していることがわかります。これにより、拭き掃除するエリアは壁際5mmまで接近することができ、より効率良くスムーズに掃除ができるというわけです。

モップがスライドして隅々まで拭き掃除してくれるNarwalのロボット掃除機「Narwal Flow」で掃除&水拭きをするところ – YouTube


掃除を始める前に作成したマップはあくまでもおおまかなもので、Narwal Flowは掃除をしながら障害物をチェックします。デュアルRGBカメラによって5mm単位の精度で障害物を個別認識できるので、掃除しながらマップに障害物の情報が追加されていきます。


Nerwal Flow本体の高さは95mmで、LiDARセンサーが天面ではなく前面についている設計になっています。天面に突出する部分がないので、他のロボット掃除機だと入ることができなかった棚の下も掃除することができました。


また、何度も勢いよくぶつかって回避するような場面はほぼゼロで、方向転換しながらルートを冷静に探っている様子。また、掃除と水拭きを同時に行っていますが、動作音はかなり静か。隣の部屋にいても、耳をすますとモーターの駆動音や拭き掃除のキュッキュッという音で「あ、動いているな」とようやく気付くレベルでした。


さらに、Narwal Flowは200以上の障害物をリアルタイムで認識して回避できる「ツインAIドッジ障害物回避」という機能を搭載しています。実際に掃除中のNarwal Flowの前にタオルを落としてみたところ、タオルを障害物として即時に認識し、迂回(うかい)するルートを選択していました。その反応は非常に速く、以下のムービーではすぐ目の前にタオルを落としたものの、タオルの上に乗り上げることはありませんでした。

デュアルRGBカメラを前面に搭載したロボット掃除機「Narwal Flow」のお掃除中にタオルを目の前に落とした時の反応 – YouTube


掃除のタスクが終了し、スマートフォンに通知がきました。


13.1坪の部屋で、掃除&水拭きでだいたい58分かかりました。掃除が終わるとロボット本体はステーションに戻り、ゴミの吸引・モップの洗浄をすべて一通り行うので、掃除が終わるたびにロボット掃除機のダストボックスからゴミを捨てたりモップを洗ったりする必要はありません。


掃除終了後、掃除中に認識した障害物をタップすると、障害物の情報が見られます。


RGBカメラで障害物を捕らえた様子が記録されていました。


もちろん掃除はアプリからスケジューリングが可能。毎回操作せずとも、曜日と時間で定期的な掃除を自動で実行させることができます。


今度は水拭きを行ってみました。


モップの拭き掃除を確かめるため、床にわざとコーヒーとオレンジジュースをこぼし、Narwal Flowに拭き取ってもらいました。


以下のムービーが、Narwal Flowが実際にコーヒーとオレンジジュースを拭き取るところ。ロボット掃除機だとモップがすぐに汚れてしまい、汚れを広げてしまいかねませんが、Narwal Flowは自動で汚れを認識し、しっかり拭き取ることができています。

常時洗浄モップ搭載のロボット掃除機「Narwal Flow」が床にこぼしたコーヒーやオレンジジュースを水拭きするところ – YouTube


強い汚れを拭き取った後は途中で自動的にステーションへ戻り、モップの温水洗浄を行います。そのため、汚れを付着したまま床の拭き掃除を続けて、結果的に汚れが広がってしまうということもありません。


続いて、タイルカーペットを床に敷いて、カーペットを認識するかどうかを確認。厚さは4mmほどで、わずかですが段差になります。


カーペットの上にはウィッグから用意した髪の毛など、絡まって吸い取りにくいゴミをあえてちりばめています。


アプリでは、「吸引」をタップ。


「詳細な清掃設定」をタップします。


「カーペットの清掃強化モード」のスイッチをオンにします。これで、ロボットはカーペットを縦横に2回清掃し、カーペットの清掃効率が高まります。左上の矢印をタップすると画面が戻ります。


「カスタム清掃を開始」をタップすれば清掃が始まります。


Narwal Flowがカーペットを清掃する場面が以下。カーペットの部分だけを縦横に行き来し、念入りに清掃していることがわかります。カーペット部分は段差になっていますが、引っかかることはなくスムーズに動けていることがわかります。

ロボット掃除機「Narwal Flow」がカーペットの上を掃除するところ – YouTube


掃除後にカーペットをチェックしたところ、散らしていたゴミはすべて吸引されており、きれいになっていました。


実際にNarwal Flowを使ってみたところ、誰でも簡単にセットアップ可能で、スマートフォンのアプリで数回タップするだけで自動で吸引と拭き掃除をしてくれるのはめちゃくちゃ便利だと感じました。また部屋に物が落ちていたり新しく家具を追加したりしても、AIが障害物を認識しつつ臨機応変に対応しながら掃除を行うので、部屋を模様替えするたびにすべてを1から設定し直す必要もありません。

Narwal Flowはゴミ回収やモップ洗浄もすべて自動でやってくれるので、やることは数カ月に一度だけステーションのダストバッグを交換するのと、ステーションのタンクにモップ洗浄用の水を入れるだけ。Narwal Flowは「家を定期的に掃除するのは面倒だけど、ロボット掃除機のために生活の環境や習慣を変えるのも面倒」という人におすすめといえます。

なお、Narwal Flowには別モデルとして、オンライン販売限定の「Narwal Flow Performance」も存在します。2モデルともほぼ同じ性能ですが、以下のスペック比較表に示されている通り、「最大吸引力」「モップ圧力」「認識可能な家具用品の数」はNarwal Flowの方が上です。

項目

Flow

Flow Performance
吸引清掃スペック最大吸引力2万2000Pa2万Pa
メインブラシ絡まりゼロフローティングブラシ+サイドブラシ絡まりゼロフローティングブラシ+サイドブラシ
AIビジョンAIとデュアルカメラによる確認AIとデュアルカメラによる確認
サイドブラシエクステンド
カーペット掃除吸引・回避・乗り越え・無視の4つのカーペットクリーニング吸引・回避・乗り越え・無視の4つのカーペットクリーニング
水拭き清掃スペックモップ形状クローラーモップクローラーモップ
モップ圧力12N10N
壁際の清掃モップエクステンドデュアルスイングモップエクステンドデュアルスイング
モップリフトアップ12mm12mm
汚れ検知AI DirtSense™2.0AI DirtSense™2.0
ベーススステーション機能ステーションサイズ(W×D×H)402×430×461mm402×430×461mm
自動給水対応モジュール対応
洗浄温風乾燥40℃温風乾燥40℃温風乾燥
バイオ洗浄基盤
モップ洗浄水温45-80℃ AIによる可変温水45-80℃ AIによる可変温水
ステーションダストバッグ容量2.5L2.5L
ゴミ捨てサイクル120日以上120日以上
インテリジェンスFreoモードFreoモード4.0Freoモード4.0
ナビゲーション埋め込みセンサー埋め込みセンサー
障害物回避デュアルRGBカメラとデュアルアルサーチ3DストラクチャデュアルRGBカメラとデュアルアルサーチ3Dストラクチャ
DirtSense
乗り越え可能高さ4cm4cm
ロボット本体の高さ95mm95mm
対応音声システムSiri、Alexa、Google HomeSiri、Alexa、Google Home
認識可能な家具用品の数200以上150以上
みまもりカメラ
その他特徴バッテリー容量6400mAh6400mAh
動作音静音吸引: 56dB
吸引&水拭き: 60dB
モップ乾燥: 43dB
静音吸引: 56dB
吸引&水拭き: 60dB
モップ乾燥: 43dB


「Narwal Flow」は2025年11月7日(金)発売で、価格は税込19万9800円。ただし、12月15日までに注文すると早割で2万円お得な税込17万9800円で購入できます。また、オンライン販売限定の「Narwal Flow Performance」は税込18万9800円で、こちらも12月15日までの注文だと早割で2万円お得な税込16万9800円で購入可能です。

ロボット掃除機|Narwal (ナーワル)-Narwal Japan公式サイト – Narwal Japan
https://jp.narwal.com/


Amazon.co.jp: NARWAL: Flow Performance

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