Samsungが新HDRフォーマット「HDR10+ Advanced」を発表、Dolby Vision 2に対抗して同様の新機能を提供 – GIGAZINE


Samsungが2025年11月のメディア向け説明会で、新たなHDRフォーマットである「HDR10+ Advanced」を発表しました。これは、Dolbyが9月に発表した次世代HDRフォーマット「Dolby Vision 2」に対抗するものです。

Samsung previews HDR10 Plus Advanced, its answer to Dolby Vision 2 | The Verge
https://www.theverge.com/tech/813389/samsung-previews-hdr10-plus-advanced-its-answer-to-dolby-vision-2


Samsung reveals HDR10+ Advanced, its answer to Dolby Vision 2 – FlatpanelsHD
https://www.flatpanelshd.com/news.php?subaction=showfull&id=1762243178

Dolbyは従来のHDRフォーマット「Dolby Vision」の次世代規格として、2025年9月にDolby Vision 2を発表しました。Dolby Vision 2は従来のDolby Visionよりもパワフルな映像エンジンを搭載し、視聴しているコンテンツと視聴場所に基づいて映像を最適化するとのこと。

Dolbyが「Dolby Vision 2」を発表、AIと「本物の動き」のスムージングを強化する次世代のHDRフォーマット – GIGAZINE


一方のSamsungは2017年、「HDR10」の進化バージョンとして「HDR10+」を導入しました。HDR10+はシーンごとのデータに動的なメタデータを付加することで、特にそれほど高度でないディスプレイでHDR10+コンテンツの画質を向上させるのに役立ちます。

そして11月のメディア向け説明会で、Samsungは新HDRフォーマットのHDR10+ Advancedを発表しました。HDR10+ AdvancedはDolby Vision 2に対抗するフォーマットであり、Dolby Vision 2が提供するものと同様の新機能を備えています。

HDR10+ Advancedの新機能は以下の通り。

1:HDR10+ Bright
4000~5000nitの輝度またはDCI-P3を超える色域を持つハイエンドテレビ向けのアップスケーリング機能。

2:HDR10+ Genre
特定のジャンルに特化した画質向上を提供する機能。

3:HDR10+ Intelligent FRC
コンテンツの種類に応じてシーンごとの強度を調整するモーションスムージング機能。

4:HDR10+ Intelligent Gaming
ストリーミングされたゲームの視覚パフォーマンスを向上する機能。

5:HDR10+ Local Tone-mapping
ミニLEDバックライトの制御を改善して画質を最適化する機能。

6:Advanced Color Control
クリエイターがより正確な色データを提供して色パフォーマンスを向上できる機能。


記事作成時点では、HDR10+ Advancedの公式なデモンストレーションは行われておらず、詳細は2026年1月にラスベガスで開催されるテクノロジー見本市・CES 2026で明らかになるとみられます。HDR10+ Advancedフォーマットに対応したテレビは2026年に登場する予定です。

すでにAmazonプライム・ビデオはHDR10+ Advancedへの対応を表明していますが、他のストリーミングサービスやメーカーがいつ対応するのかは不明です。テクノロジー系メディアのThe Vergeは、2018年から使用されていたHDR10+にNetflixやDisneyが対応し始めたのは2025年であることを考えると、HDR10+ Advancedに対応するまでどれほどかかるのかが注目されると指摘しました。

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