水冷ユニットを基板に固定するためのパーツを3Dプリンターで出力。

液体絶縁テープを塗布して防水対策を行った後、水冷ユニットを取り付けます。

メモリにヒートシンクを着けてクランプで固定し、電源に接続。

さらに水冷ユニットに空冷ファンを取り付けました。

TrashBench氏によれば、不凍液は約-25℃まで液体のままなので、冷凍庫で-17℃まで冷やしたものを使っているとのこと。不凍液を送り出しているのは、池で使うポンプ。

Intel Arc B580の動作周波数は、純正だと最大2850MHz。

空冷式でオーバークロックを行うと、3200MHzまで動作周波数を上げることができたとのこと。

『サイバーパンク2077』『Forza 5』『モンスターハンターワイルズ』を1080p解像度・高画質設定で動作させたときの最大FPSはこんな感じ。オーバークロックによって動作周波数を上げると、最大FPSも上がります。

そして、今回の不凍液による水冷式では、3316MHzの動作周波数を達成。

3DMarkのTime Spyベンチマークのスコアは1万6631点。これは純正より約12%高いスコアで、B580の世界記録を更新したとのこと。

3タイトルでの最大FPS結果が以下。不凍液による水冷式オーバークロック(赤)は、純正(青)と比較して、平均16%のFPS向上を実現しました。

ただし、不凍液が温まってくると冷却効率は落ちていき、動作周波数もどんどん下がっていったそうです。

なお、TrashBench氏が実際にオーバークロックに成功したムービーは以下から見ることができます。
I Froze Intel’s B580 GPU. It Should’ve Died. – YouTube