
OpenAIが、AIワークロード実行のためにAmazon(AWS)のインフラを利用できる契約を結んだことがわかりました。契約期間は7年間で、契約額は380億ドル(約5兆8600億円)だとのことです。
AWS and OpenAI announce multi-year strategic partnership | OpenAI
https://openai.com/index/aws-and-openai-partnership/
AWS announces new partnership to power OpenAI’s AI workloads
https://www.aboutamazon.com/news/aws/aws-open-ai-workloads-compute-infrastructure
OpenAI, Amazon Sign $38 Billion Cloud Deal – WSJ
https://www.wsj.com/tech/ai/openai-amazon-sign-38-billion-cloud-deal-89ff8650
OpenAI signs $38bn cloud computing deal with Amazon | OpenAI | The Guardian
https://www.theguardian.com/technology/2025/nov/03/openai-cloud-computing-deal-amazon-aws-datacentres-nvidia-chips
この戦略的パートナーシップで、AmazonはOpenAIに「Amazon EC2 UltraServers」を提供します。Amazon EC2 UltraServersには、AIトレーニング用チップ「Trainium2」が64基搭載されています。
AmazonがAWS向けのプロセッサ「Graviton4」とAIトレーニング用チップ「Trainium2」を発表 – GIGAZINE
OpenAIは今回の契約により、高度なAIワークロードをAWSのグローバルインフラでただちに実行可能になります。なお、2026年末までには全能力の利用が可能になり、2027年以降はさらにコンピューティング能力を拡大する予定だとのこと。
OpenAIは長らくMicrosoftの支援を受けて動いており、2025年10月の組織再編を経て、Microsoftとの提携を継続する方針を打ち出しています。
OpenAIが組織再編、Microsoftとは引き続き提携するもののOpenAIが展開予定のハードウェアは対象から除外 – GIGAZINE
しかし、インフラ拡大のため提携先を広げており、AIデータセンター建設を含む「Stargate」プロジェクトではソフトバンクやOracle、MGXとも提携。
OpenAIとソフトバンクが70兆円超の投資でAIデータセンターを設立する「Stargate」プロジェクトを発表 – GIGAZINE
NVIDIAからは15兆円の支援を受け、10GW級のシステムを構築することになっています。
OpenAIとNVIDIAが戦略的パートナーシップを発表、NVIDIAはOpenAIに約15兆円を投資&OpenAIは10ギガワット級のNVIDIA製システムを導入 – GIGAZINE
また、AMDからは1億6000万株を取得し、6GWのAMD製システム構築が発表されました。
OpenAIとAMDが提携、OpenAIがAMD株を最大10%取得して6ギガワット級のAMD製システムを導入へ – GIGAZINE
他方、Googleのクラウドの利用も開始しています。
OpenAIがChatGPTなどの推論処理にGoogleのTPUを使用開始したとの報道、NVIDIA以外のAI処理チップを使うのは初 – GIGAZINE
Amazonでは2025年8月に、Amazon BedrockとAmazon SageMaker AIからOpenAIのオープンウェイトモデルへアクセス可能になっています。両社は今回の発表を「世界中の組織に利益をもたらす最先端のAI技術を提供するための、両社の協力関係を継続するもの」と表現しています。
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