OpenAIがAGI実現に向けて「2028年までに完全自動AI研究者を実現する」という目標を設定 – GIGAZINE


AI


2025年10月30日にOpenAIのサム・アルトマンCEOが今後の展望について語るライブ配信を実施し、「2028年までに完全自動AI研究者を実現する」という目標を設定したことを明らかにしました。

Sam, Jakub, and Wojciech on the future of OpenAI with audience Q&A – YouTube


OpenAIは「ユーザーごとに最適化したパーソナルAGI」の提供を目指して研究開発を進めています。この一環として、2026年9月までに「数十万台のGPUによって動作するインターンレベルのAI研究者」を開発し、2028年3月までに「真に自動化されたAI研究者」を実現することを目標に掲げました。


2026年にはAIが小規模な発見をできるようになり、2028年には中規模な発見が可能となるとのこと。アルトマンCEOは「目標を達成できない可能性もあります」と述べつつ、「非常に大きな潜在的影響を考慮すると、公共の利益のために透明性を確保することが重要だと考えています」とコメントしています。


記事作成時点で、OpenAIは合計30GW規模のAIインフラストラクチャーを運用しており、長期にわたる運用コストは1兆4000億ドル(約213兆円)に達します。大規模AIインフラストラクチャーの運用には多大なコストがかかりますが、アルトマンCEOはAIモデルの能力向上と今後の収益増加の見通しを踏まえて「この投資に満足しています」と述べています。


今後は「1週間ごとに1GWの規模増大」を目指しているとのこと。運用コストは1GW当たり200億ドル(3兆円)にまで削減する計画です。


なお、OpenAIは非営利団体の「OpenAI Foundation」のもとで公益法人の「OpenAI Group」を運営するという組織再編を実施しています。

OpenAIが組織再編、Microsoftとは引き続き提携するもののOpenAIが展開予定のハードウェアは対象から除外 – GIGAZINE


アルトマンCEOは「新たな組織構造は以前よりもシンプルになりました」と主張。OpenAI FoundationはOpenAI Groupの株式の26%を保有しており、保有率は今後変化する可能性があります。


また、OpenAI Foundationは非営利団体として医療やAIの安全性に関する研究に250億ドル(約3兆8000億円)を費やすそうです。

この記事のタイトルとURLをコピーする




ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事