光学式マウスの振動を音声データに変換する手法が開発される、市販マウスで盗聴可能な精度 – GIGAZINE


カリフォルニア大学アーバイン校の研究者グループが、光学式マウスのセンサーを使用して微妙な振動を捉え、可聴データに変換できる方法を編み出しました。この手法には「Mic-E-Mouse」という名前が与えられています。

Mic-E-Mouse
https://sites.google.com/view/mic-e-mouse

Motion sensors in high-performance mice can be used as a microphone to spy on users, thanks to AI — Mic-E-Mouse technique harnesses mouse sensors, converts acoustic vibrations into speech | Tom’s Hardware
https://www.tomshardware.com/tech-industry/cyber-security/high-performance-mice-can-be-used-as-a-microphone-to-spy-on-users-thanks-to-ai-mic-e-mouse-technique-uses-mouse-sensors-to-convert-acoustic-vibrations-into-speech

「Mic-E-Mouse」は、デモンストレーション映像がYouTubeで公開されています。

Mic-E-Mouse Pipeline Demonstration – YouTube


「1、2……」と男性が数字を数え上げているところにマウスが置かれています。


このマウス内のセンサーが振動を捉えています。生データは、音声とはほど遠い状態。


「Mic-E-Mouse」の特徴はこの後の段階にあり、連続した信号処理と機械学習技術で構成されるパイプラインによって音声の再構築を行うことで、男性が読み上げていた数字が聞き取れるようになりました。


研究チームによると、「Mic-E-Mouse」で利用しているような音声の盗聴は、消費者向けに販売されているマウスに搭載されているセンサーで十分に可能。今後、処理技術とセンサー性能が向上すると、さらに安価なマウスまで対象になってくるとみられています。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
新たな盗聴の手段として「電球の振動」から音声を復元する技術が報告される – GIGAZINE

マイクのないロボット掃除機を利用した盗聴の危険がある – GIGAZINE

コンピューターの「熱」で通信を行ってデータを盗み出すという手法 – GIGAZINE

盗聴AIを防止するためのAI「Neural Voice Camouflage」が登場 – GIGAZINE


ソース元はコチラ

この記事は役に立ちましたか?

もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。

関連記事