2025年9月30日、Amazonから新しい防犯カメラ・ドアベル製品が発表されました。防犯カメラはシリーズ初の4K対応をうたい、AIを使った画像処理やAlexaを使った応答機能などソフトウェア面の新機能もアピールされています。
Ring unveils first-ever 4K security cameras and AI feature that helps families find lost pets
https://www.aboutamazon.com/news/devices/ring-camera-4k-home-security
Ring introduces its first-ever 4K cameras, with AI features, and modern design – About Amazon Australia
https://www.aboutamazon.com.au/news/devices/ring-introduces-its-first-ever-4k-cameras-with-ai-features-and-modern-design
Amazon Ringブランドから登場した防犯カメラ・ドアベル製品は以下の通りです。
◆4K画質
・Wired Doorbell Pro(第3世代)
・Wired Doorbell Elite
・Spotlight Cam Pro(第2世代)
・Floodlight Cam Pro(第2世代)
・Outdoor Cam Pro
◆2K画質
・Indoor Cam Plus
・Wired Doorbell Plus(第2世代)
全ての製品に、Amazonの新技術「Retinal Vision」が搭載されている点が最も大きな特徴です。Retinal Visionは高性能センサーとAI技術の融合により生まれた技術で、高解像度化に加え、AIによる高度な画像処理で暗い場所でも鮮明な映像を捉えることを可能にします。「人の目で見ているような」自然な映像と精密な細部描写を実現すると紹介されています。
4K対応製品には4K解像度に対応した「Retinal 4K」が、2K対応製品には2K解像度に対応した「Retinal 2K」が搭載されています。
Wired Doorbell Proは、電源直結モデル(税込3万9980円)およびPoEモデル(税込4万9980円)の2モデルが用意されています。いずれもRetinal 4K、最大10倍の拡張ズーム、低照度サイト、真っ暗闇でも鮮明な映像を映すアダプティブナイトビジョン、3Dモーション検出機能などが搭載されているドアベルです。電源直結モデルは、電気工事士の有資格者が取り付けや配線作業を行う必要があるとのことです。
Wired Doorbell EliteはRetinal 4Kが搭載されたドアベルで、価格は499.99ドル(約7万4000円)です。日本では発売されないようです。
Spotlight Cam Proは、電源アダプターモデル(税込3万9980円)およびPoEモデル(税込5万5980円)が用意されています。以下は電源アダプターモデル。
以下はPoEモデルです。いずれも600ルーメンのセンサーライトを搭載した防犯カメラで、モーション検知時には自動で点灯します。Retinal 4Kと最大10倍の拡張ズーム機能、照明が消えているときでもフルカラー映像が得られるLow-Light Site機能も搭載されています。
Floodlight Cam ProはSpotlight Cam Proの強化版のようなもので、Spotlight Cam Proと同じ機能を備えつつ、明るさが2000ルーメンに増大しています。価格は279.99ドル(約4万1000円)で、日本では発売されない模様。
Outdoor Cam Proは、電源アダプターモデル(税込3万3980円)とPoEモデル(4万9980円)が用意されています。以下が電源アダプターモデル。
以下がPoEモデル。4K高画質ビデオ対応の屋外防犯カメラで、Wired Doorbell Proと同じく4K、最大10倍の拡張ズーム、低照度サイト、真っ暗闇でも鮮明な画像を映すアダプティブナイトビジョン、3Dモーション検出機能などが搭載されています。
Indoor Cam Plus(税込8980円)はUSB Type-Cで接続するタイプの屋内用防犯カメラです。Retinal 2Kのほか、4倍ズーム、モーション検知機能、低照度サイト、アダプティブナイトビジョンを搭載しています。
Wired Doorbell Plusは、Retinal 2Kに対応したドアベルで、価格は179.99ドル(約2万7000円)です。日本では発売されないようです。
このほか、新しいツールが上記製品を含むRing製品に搭載される予定です。
1つは「Alexa+ Greetings」です。これは、Alexa+が人間に代わって訪問者に話しかけ、訪問の目的を尋ねる機能です。
AIで友人や家族を識別する「Familiar Faces」も登場しました。この機能により、知らない人が来たら通知したり、よく知っている人が来たら応答の処理を省いたりすることができます。
また、迷子犬を探すための「Search Party」も紹介されています。これは、近隣の住民同士で情報を共有し合う「Neighbors」というサービスを利用した新しい機能。誰かがRingアプリで迷子犬の情報を共有すると、屋外Ringカメラを設置しているユーザーが「捜索パーティー」を開始でき、AIを活用して特徴に一致する可能性のある映像を検索するほか、発見した場合はカメラ所有者に通知します。なお、Neighborsは日本で提供されていません。
さらに、動画に映った内容をAIでテキスト要約する「Ring Video Descriptions」も発表されました。機能を有効にすると、モーションアラートを引き起こした被写体とその行動を要約し、アプリで通知します。この機能はアメリカとカナダのユーザー向けにベータ版で提供が開始されており、すでに販売されている製品も含めて全てのRingドアベルとカメラで動作するとのことです。
これに加え、小型防犯カメラブランドの「Blink」からも3つの製品が登場しています。「Blink Outdoor 2K+」は2K解像度で撮影できるカメラで、屋外向けでありながら置き場所を比較的自由に調整できるのが特徴。「Blink Mini 2K+」は屋内監視向けで、Blink Outdoor 2K+と同等の機能を提供します。「Blink Arc」は2つのカメラがつながったような製品で、180度パノラマビューを撮影できます。
Blink unveils all-new outdoor camera with 2K image quality
https://www.aboutamazon.com/news/devices/blink-arc-outdoor-camera-2k-home-security
なお、Ringを設立し、2023年に責任者の立場から引いたジェイミー・シミノフ氏は、2025年4月にRingへ復帰しています。復帰理由の1つは銃撃事件を目撃したことだそうで、「Ringの本来の使命である『地域社会をより安全にする』という目標を復活させようとしている」と述べています。
Ring founder says AI is helping Amazon-owned doorbell unit fight crime
https://www.cnbc.com/2025/09/30/ring-founder-ai-amazon-doorbell-police.html
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