「Google Chrome史上最大のアップデート」とGoogleが表現するアップデートがChromeに適用されます。これまで、Chromeに統合したAIチャットボットを直接呼び出せる「Gemini in Chrome」は「Google AI Pro」「Google AI Ultra」のサブスク利用者向けの提供でしたが、サブスク利用者以外にも開放されたほか、「Gemini in Chrome」が大きくパワーアップしています。
Go behind the browser with Chrome’s new AI features
https://blog.google/products/chrome/new-ai-features-for-chrome/
Behind the Browser: AI Edition Highlights – YouTube

「Gemini in Chrome」は、ウェブブラウザ・Google ChromeにAIチャットボットのGeminiを統合して直接呼び出せるようにしたもので、2025年5月から、「Google AI Pro」か「Google AI Ultra」に加入しているユーザー向けに提供されてきました。
GoogleがChromeで直接Geminiを使える「Gemini in Chrome」を発表 – GIGAZINE
この「Gemini in Chrome」が、アメリカ在住で言語設定が英語になっているWindowsおよびMacユーザー向けに開放されることになりました。なお、モバイル版の「Gemini in Chrome」も提供が始まり、まずはAndroidで、端末の電源ボタンを長押しするとGeminiを起動可能になります。iOS版もまもなく提供予定だとのことです。
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「Gemini in Chrome」には、今後数カ月以内に「エージェント機能」が追加されます。エージェント機能は、毎週行う食料品の買い出しや美容院の予約といった、無駄な時間を食うタスクを代行してくれるとのこと。
また、アップデートによって「Gemini in Chrome」が複数タブ間で連携可能になりました。複数のウェブサイトをまたいで情報の比較・要約を行い、必要な情報を見つけることができるので、旅行計画などが立てやすくなります。
過去に閲覧したウェブサイトの中から必要なものを見つけ出すのに苦労することがありますが、「Gemini in Chrome」に任せることで「机を買おうとして検索して見つけたサイトは?」のように、必要なサイトを呼び出すことができるようになります。
「Gemini in Chrome」とGoogleアプリの連携も強化されました。たとえば、YouTube動画を再生していて「このシーンに出てくる場所はどこだろう」と思ったとき、タブを切り替えることなくGeminiに質問すれば、答えを探してくれます。
Chromeのアドレスバー(オムニボックス)から「Google検索の最も強力なAI検索」だというAIモードへの素早いアクセスも可能になります。AIモードでは長くて複雑な質問を投げかけても、役立つ回答を得られます。また、追加の質問をすることで、さらに知りたいことを掘り下げることができます。この更新は2025年9月下旬にアメリカで英語版の提供がスタートし、今後数週間でさらに多くの国と言語に拡大予定だとのこと。
またオムニボックスを使って、表示中のページ全体についての質問ができるようになり、Chromeがページ内の文脈に基づいて関連する質問を提案して、検索のきっかけを提供してくれます。文脈に応じた提案機能は、まずアメリカで英語版が提供され、今後数週間で多くの国と言語に順次提供されます。
Googleはウェブ上の脅威や迷惑行為からユーザーを守るため、AIの活用範囲を拡大し続けていて、セーフブラウジングの強化保護モードではすでにGemini Nanoを活用しています。今後、偽のウイルス警告やプレゼントキャンペーンでユーザーをだますサイトをブロックする保護機能が拡充される予定です。
Google Chromeで、スパムや詐欺の可能性のある通知を検知し、表示するか購読解除するかを選べるようになりました。Andoid版では、不要なウェブサイトの通知が1日あたり約30億件削減されたとのこと。
Google Chromeは、パスワードが侵害されている可能性があるとき、事前に警告を発します。また、まもなくAIを活用したパスワードエージェント機能によって、さらに一歩進んだ対応が可能になります。また、教育プラットフォームのCourseraやストリーミングサービスのSpotify、言語学習のDuolingoなど対応サイトでは、保存済みのパスワードをワンクリックで変更できるようになるとのことです。
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