2025年9月10日、Ankerからモバイルバッテリーの「Anker Nano Power Bank (10000mAh, 45W, 巻取り式 USB-Cケーブル)」が登場しました。その名の通り1万mAhの容量で、最大45W出力が可能な代物。Ankerから提供してもらったのでどんなものなのか確かめてみました。
Anker Nano Power Bank (10000mAh, 45W, 巻取り式 USB-C ケーブル) | バッテリーの製品情報 | Anker Japan 公式オンラインストア
https://www.ankerjapan.com/products/a1638
これがパッケージ。
内容物はモバイルバッテリー本体と書類です。
本体サイズは約82×51×36mmで、重量は約230g。ちょっと重めのスマートフォン(Pixel 10 Pro XLが232g)と同程度の重さですが、手に持った感じはかなりコンパクトな印象。
上面にはUSB Type-AポートとUSB Type-Cポートがあります。
側面には巻き取り式のUSB Type-Cケーブルあり。
約70cm伸びます。途中まで伸ばして長さを固定しておくこともできます。
入出力の仕様は以下の通り。
・入力
USB-C:5V = 3A / 9V = 3A / 12V = 2.5A / 15V = 2A (最大30W)
・出力
USB-Cケーブル / ポート:5V=3A / 9V=3A / 10C=2.25A / 15V=3A / 20V=2.25A (最大45W)
USB-A:5V=3A / 9V=2A / 10V=2.25A / 12V=1.5A (最大22.5W)
反対側面にはボタンが配置されています。
ボタンを押すと、表面にさまざまな情報を表示可能。デフォルトは充電残量(%)と各ポート・ケーブルの入出力の状態を示します。USB Type-Cケーブルが「C1」、USB Type-Cポートが「C2」、USB Type-Aが「A」と表記されていて、上向き矢印がモバイルバッテリーから他端末へ給電している状態を、電気マークがモバイルバッテリーを充電している状態を示しています。
給電せず充電だけが有効な状態だと、充電残量と充電完了までのおおよその時間が示されます。
もう一度押すと各ポートへの出力が表示されます。
さらにもう一度押すとバッテリーの健康状態が表示されます。
最後はバッテリーの温度です。
本体下面にはもろもろのロゴあり。
取り外し可能なストラップもあります。
次に、最大140Wで充電可能なUSBアダプターで充電してみました。USBアダプターの出力ワット数は30W、モバイルバッテリーの入力ワット数は29Wと表示されており、おおむね仕様通りです。
充電時間と充電残量をグラフ化しました。およそ160分(2時間40分)で0%から100%まで充電できました。
次に45Wの充電が可能なPixel 10 Pro XLに給電してみます。
同じく充電時間と充電残量をグラフ化しました。充電開始から80分で、Pixel 10 Pro XLは0%から100%まで充電完了。モバイルバッテリーの方は残量が100%から30%まで低下しました。ちなみに、Pixel 10 Pro XLのバッテリー容量の公称値は5200mAhです。
充電および給電中は本体の温度が上がり、ディスプレイには「Active Cooling」の文字が表示されました。(PDFファイル)Active Cooling(アクティブ冷却モード)は、「バッテリーの温度がわずかに高いときに表示され、充電または再充電の電力を減らしてパワーバンクを冷却する」というモードです。
サーモグラフィーの「FLIR i3」で測ってみると、表面温度は45.4度となっていました。
側面は全体的に温度が上昇。
裏面は特徴的な位置がピンポイントで上昇。
ケーブル付近も温度が上がっていました。
相性が悪いのかPixel側の設定が悪いのか、給電時の最高出力はおおむね34W~36Wで45Wまでは出ず。Pixel側で「アダプティブ充電」という設定をオフにしていて、モバイルバッテリー側でアクティブ冷却モードはオンになっていませんでした。
最大65Wの充電アダプターが付属するノートPC「ThinkPad X13 Gen 6」につないでみると、最大42Wが出ました。
「Anker Nano Power Bank (10000mAh, 45W, 巻取り式 USB-Cケーブル)」の価格は税込6990円です。Amazon.co.jpでも同額で取り扱われています。
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