AppleはAI競争に追いつくべくSiriの刷新に取り組んでいます。新たに、Apple関連情報に異様に詳しいBloombergのマーク・ガーマン記者が「AppleがAI検索機能を開発中で、2026年春にSiriに導入予定」と報じました。
Apple Plans AI Search Engine for Siri to Rival OpenAI; Google-Siri Talks Advance – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-09-03/apple-plans-ai-search-engine-for-siri-to-rival-openai-google-siri-talks-advance
BREAKING: Apple is planning an AI-powered web search tool to compete with ChatGPT and Perplexity for next year. It’s also currently leaning towards working with Google to help power part of a Siri overhaul. https://t.co/yXBFAIwnyB
— Mark Gurman (@markgurman) September 3, 2025
ガーマン氏によると、AI検索機能はApple内部で「World Knowledge Answers」と呼ばれており、一部の幹部は「answer engine」と呼んでいるとのこと。World Knowledge Answersは大規模言語モデル(LLM)を搭載しており、PerplexityやChatGPTの検索機能と同様にインターネット上の情報を検索して内容をまとめることが可能です。
World Knowledge Answersは2026年春にSiriに導入される予定で、検索画面には「テキスト」「画像」「動画」「地域に即した情報」を活用したUIが採用されるそうです。また、AIによる要約システムも含まれており、既存のSiriと比べて迅速かつ正確な検索結果を提供可能とされています。
World Knowledge Answersは将来的にSafariにも導入される予定です。また、iOSにはiPhone内のデータやインターネット上の情報をまとめて検索できる「Spotlight」という機能が搭載されていますが、このSpotlightにWorld Knowledge Answersを組み込むことも計画されています。
また、AppleはSiriの基盤としてGoogleのGeminiを採用するべく検討を進めていると報じられていますが、World Knowledge AnswersにGeminiが使われるか否かは不明です。
AppleはリニューアルされるSiriの基盤としてGoogleのGeminiを利用することを検討中 – GIGAZINE
なお、AppleはAI競争で他の大手テクノロジー企業と比べて遅れていると指摘されていますが、有名投資家のジム・クレイマー氏は「GoogleはGoogle検索をSafariのデフォルト検索エンジンにするためにAppleへ多額の金銭を支払っている。同様に、AI企業は『iPhoneの膨大なユーザー』にアプローチするためにAppleに金銭を支払うだろう。このため、Appleは独自の強力なAIを持たなくても成功し続けることができる」という論を展開しています。
Jim Cramer says Apple is well-positioned even without its own AI tech
https://www.cnbc.com/2025/09/03/jim-cramer-apple-is-well-positioned-without-ai-tech.html
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