AI生成か実写かわかる「C2PA」が自動的に撮影した写真へ埋め込まれるPixel 10でいろいろ確認してみたレビュー、どんな情報が残るのか&どうすれば消えるのか – GIGAZINE


画像生成AIの技術向上に伴って、実写と区別が付かないほどリアルなフェイク画像が作られるようになりました。「C2PA」は画像にコンテンツ認証情報を埋め込む技術で、「どのカメラで撮影されて、どのアプリで編集されたか」ということを証明することで実写画像かフェイク画像かを見分けられるようにします。2025年8月28日に登場したPixel 10シリーズC2PAに対応しており、撮影した写真や編集した写真にコンテンツ認証情報を埋め込むことが可能。文章の説明だけだとよく分からないので、実際にコンテンツ認証情報を見る方法や効果をまとめてみました。

Google Pixel 10 シリーズ – 発想は、AI と創る時代へ
https://store.google.com/jp/category/phones?hl=ja

◆Pixel 10で撮影した写真のコンテンツ認証情報を確認
Pixel 10で撮影した写真には、自動的にコンテンツ認証情報が埋め込まれます。また、Googleフォトアプリもコンテンツ認証情報の読み取りに対応しており、簡単に画像の来歴情報を確認できます。

Pixel 10で画像のコンテンツ認証情報を確認するには、Googleフォトアプリで画像を開いてから上方向にスワイプします。


画像の詳細情報が表示されたら、さらに上方向にスワイプ。


画面の最下部に「Google製カメラで撮影された」というコンテンツ認証情報が表示されました。


以下の画像は、Pixel 10で撮影した写真にGoogleフォトアプリでトリミングや色温度調整などの編集を施したものです。


コンテンツ認証情報を確認すると、「Google製カメラで撮影されたあと、非AIツールで編集された」ということが分かります。


◆コンテンツ認証情報はPCからも確認可能
コンテンツ認証情報はPixel本体だけでなく、C2PAに対応した各種アプリで確認できます。PCの場合、C2PA公式ウェブアプリを使うのが簡単です。


使い方は簡単で、来歴を確認したい画像を画面内にドラッグ&ドロップするだけでOK。


以下のように、「Androidデバイスで作成した写真である」ということが分かります。


◆C2PA対応アプリなら編集後もコンテンツ認証情報が残る
PhotoshopなどのC2PA対応アプリなら、編集を施した後もC2PA情報を残すことができます。試しに、「Pixel 10で撮影してGoogleフォトアプリで編集した画像」をPhotoshopで編集してみます。


保存時にコンテンツ認証情報を埋め込みます。


保存した画像をC2PA公式ウェブアプリで読み込むと、「Photoshopで編集した」という情報を含むコンテンツ認証情報が表示されました。


しかし、Photoshopで編集するより前の来歴については、ファイル名の履歴は残っているものの、「Pixelで撮影した」「フォトアプリで編集した」といった情報は消えていました。C2PAへの対応の仕方が企業ごとに異なることが原因のようです。


◆コンテンツ認証情報は簡単に消える
C2PAには「C2PAに対応していないアプリで編集すると、コンテンツ認証情報が消える」という特徴があり、C2PA対応アプリが少ない現状では簡単に情報が消えてしまいます。

試しに、Pixel 10で撮影した写真のGPS情報をWindows標準機能で削除してみます。


Windowsのプロパティ編集機能はC2PAに対応していないため、GPS情報だけを消したつもりがコンテンツ認証情報まで消えてしまいました。


C2PAは確かに画像の来歴情報を確認する技術として有用なのですが、記事作成時点では対応アプリが少ないため、コンテンツ認証情報がないからといって「不正な編集が行われた」とか「画像生成AIが使われている」といったことを証明できるわけではありません。今後のC2PAが便利になるには、もっと対応アプリや対応デバイスが増える必要があります。

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