NVIDIAが「ロボット頭脳」チップモジュール「Jetson AGX Thor」開発キットを3499ドルで一般販売開始、2025年9月に出荷予定 – GIGAZINE


NVIDIAが、ロボットの脳として機能するチップモジュール「Jetson Thor(Jetson AGX Thor)」を発表しました。開発キットの販売が始まっています。

Jetson Thor | フィジカル ロボティクス向けの最先端 AI | NVIDIA
https://www.nvidia.com/ja-jp/autonomous-machines/embedded-systems/jetson-thor/

NVIDIA Jetson Thor Unlocks Real-Time Reasoning for General Robotics and Physical AI | NVIDIA Blog
https://blogs.nvidia.com/blog/jetson-thor-physical-ai-edge/

物理 AI 向け NVIDIA Jetson AGX Thor 開発キットを使い始める – YouTube


Jetson Thorは2024年に発表されたアーキテクチャ「Blackwell」を採用し、最大2070TFLOPSのAIコンピューティングと128GBのメモリを搭載したモジュールで、前モデルに当たるNVIDIA AGX Originと比較して7.5倍以上のAIコンピューティング性能を発揮し、電力効率は3.5倍、メモリは2倍、CPU性能は3.1倍に向上しているとのこと。


この性能向上により、ロボット開発における高速なセンサーデータ処理や、視覚から得た情報から推論する処理など、これまで実行が困難だったワークフローを利用できるようになると紹介されています。


開発キットは既に販売されていて、2025年9月から出荷される予定。電源に接続するだけで使える簡単設計で、ロボティクス向けの「NVIDIA Isaac」や動画解析AIエージェント向けの「NVIDIA Metropolis」など、さまざまな開発プラットフォームを開発キットから利用できます。


既に、ヒューマノイドロボティクスのアジリティ・ロボティクスがJetson Thorをオンボード計算プラットフォームとして採用する計画を立てているほか、ボストン・ダイナミクスもヒューマノイドロボットの「Atlas」にJetson Thorを統合し、従来はサーバーレベルで処理されていた計算処理、AIワークロードの加速、高帯域幅のデータ処理などをオンデバイスで処理しようとしています。Xiaomiも、自社初のSUV「YU7」にJetson Thorを統合し、運転支援機能を強化したと発表しています。


Jetson Thor開発者キットは3499ドル(約52万円)で販売中。日本ではマクニカと菱洋エレクトロが認定パートナーとして取り扱っています。

Buy the Latest Jetson Products | NVIDIA Developer
https://developer.nvidia.com/buy-jetson?product=all&location=JP

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