「Mirage 2」はAI開発企業のDynamics Labが開発したAIモデルで、1枚の画像と説明文をもとに自由に移動可能な3D空間をリアルタイム生成できます。Dynamics LabはMirage 2を「AIネイティブゲームエンジン」や「世界生成エンジン」と呼んでおり、将来的にゲーム制作に活用できるようにすることを目標に開発が進められています。
Mirage: AI UGC game engine
https://blog.dynamicslab.ai/
Mirage 2の生成例が以下。左側の画像に説明文を添えて入力することで、右側のインタラクティブな世界を生成できます。
生成した世界の中はWASDキーを用いて自由に移動可能。移動操作に合わせて画面がリアルタイムで生成されます。
Motorcycle run in Mirage 2 🏍️💨 — Streets kept throwing everything at me: cars🚓, helicopters🚁, aliens👽… Dodging never felt this intense 👾🔥#Mirage2
Video is at 2x speed. Image & prompts in the thread👇 pic.twitter.com/38n8FuSDYw
— Dynamics Lab (@DynamicsLab_AI) August 23, 2025
子どもが描いたような絵や有名絵画などをもとに世界を生成することも可能。
Googleも似たコンセプトの「Genie 3」をリリースしていますが、Mirage 2には「10分以上の連続生成が可能」「遅延は200ミリ秒」「単体のGPUで動作可能」「オンラインで実際に試せる」といったメリットがあります。
Mirage 2のオンラインデモが以下のリンク先で公開されているので、実際に使ってみます。
Mirage 2
https://demo.dynamicslab.ai/chaos
デモでは自分で画像をアップロードできるほか、あらかじめ用意されている画像と説明文を使うこともできます。世界を生成するには「Start」をクリック。
すると、画面内に待ち時間が表示されます。
しばらく待つと、世界が生成されました。Shiftキーを押しながらWASDキーを押すと前後左右に移動できるのですが、実際のゲームのようにキビキビとした動作ではなく、「何も操作せずともキャラクターが前方にずるずる動き、Dキーを押すとわずかに右方向に動く」といった感じの動作でした。
画面右側に世界の説明を追加すると、即座に反映されます。試しに「Set the season to winter.(季節を冬に)」と入力してから「Send」をクリック。
地面に雪が積もりました。
開発チームはMirage 2に「キャラクターのコントロールに対する応答性が低い」「シーンが突然切り替わることがある」といった問題があることを認識しており、問題の解決に向けて開発を進める姿勢を示しています。
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