「Galaxy Z Fold7」は2025年8月1日に発売されたSamsungの折りたたみ式スマートフォンです。Galaxy Z Fold7はただ折りたためるだけのスマートフォンというわけではなく、2億画素のカメラやフラッグシップ機と同じプロセッサなどを搭載した最上位クラスのスペックを備えています。そんなGalaxy Z Fold7がGIGAZINE編集部に届いたので、カメラ性能を徹底検証してみました。記事の最後にはベンチマークテストの結果も記載しているので、最後まで読んでください。
Samsung Galaxy Z Fold7|超薄型の折りたたみスマホ|Samsung Japan 公式
https://www.samsung.com/jp/smartphones/galaxy-z-fold7/
・目次
◆1:Galaxy Z Fold7はどんなスマートフォンなのか?
◆2:ズーム性能を検証
◆3:2億画素で撮影してみた
◆4:ご飯撮影や夜間撮影を試す
◆5:折りたたみ式スマートフォンならではの便利機能
◆6:ベンチマークテストも実行してみた
◆1:Galaxy Z Fold7はどんなスマートフォンなのか?
Galaxy Z Fold7は横開きタイプの折りたたみ式スマートフォンで、フラッグシップモデルの「Galaxy S25 Ultra」と同じ「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」という高性能プロセッサを搭載しています。Galaxy Z Fold7の外観は以下の記事に詳しくまとめています。
Samsungの折りたたみ式スマホ「Galaxy Z Fold7」&「Galaxy Z Flip7」の外観を撮影してみたよレビュー、横折りタイプと縦折りタイプでスペックも結構違う – GIGAZINE
Galaxy Z Fold7の背面には「2億画素の広角カメラ」「1200万画素の超広角カメラ」「1000万画素の望遠カメラ」で構成されるメインカメラが付いています。このうち、「2億画素の広角カメラ」はGalaxy S25 Ultraと同等のものを採用しているとのこと。今回はGalaxy Z Fold7の背面カメラの性能を徹底的に検証します。
◆2:ズーム性能を検証
Galaxy Z Fold7のズーム倍率は最大30倍で、0.6倍の超広角撮影もできます。
ズーム倍率を変更しながら同じ場所を撮影してみました。まず、0.6倍で撮影した写真が以下。なお、記事内の作例写真にはサイズ縮小以外の加工を施しておらず、各画像をクリックすると原寸大のオリジナル画像を確認できます。
ズーム倍率1倍だとこんな感じ。0.6倍と比べて空が明るく写っています。
ズーム倍率3倍。
そして、ズーム倍率30倍が以下。30倍までズームすると、さすがに実用的とは言えない画質です。
◆3:2億画素で撮影してみた
ズーム倍率1倍の「2億画素の広角カメラ」で撮影する場合、画素数を「1200万画素」「5000万画素」「2億画素」から選択できます。
2億画素で撮影した写真が以下。クリックして原寸大画像を確認すると、遠くの草などを鮮明に記録できていることが分かります。しかし、PCやスマートフォンの画面で閲覧する分には12000万画素でも十分な画質で記録できます。
◆4:ご飯撮影や夜間撮影を試す
ここからの作例は、特に記載がない限りズーム倍率1倍の1200万画素で撮影しています。まず、アスファルトの道路と晴れた空を撮影。夏っぽいモコモコした雲の陰影がいい感じです。
Galaxy Z Fold7には「フォーカスエンハンサー」という機能が搭載されており、被写体にグッと近づくとマクロ撮影モードに切り替わって至近距離にもピントを合わせられるようになります。落葉に対して、ピントを合わせられる最短距離まで近づくとこんな感じ。
最短距離で撮影した接写写真が以下。葉脈の1本1本をクッキリ記録できました。
ネパール食堂バルピパルに移動して、軒先のゴーヤを撮影。被写界深度が浅めなので、手前のゴーヤにピントが合って奥のゴーヤがいい感じにボケています。
野菜カレーを撮影。室内でも明るすぎたり暗すぎたりすることなく撮影できます。
カレーも記憶色に近い色合いで撮影できました。
この黄色い皿はカメラによっては色が薄くなることがあるのですが、しっかり記憶色に近い色合いで撮影できています。
かなり近くまで寄って撮影できるので、いろいろ撮影したくなります。
マゼタロウでまぜそばを撮影。チャーシューやネギの色も記憶色にかなり近いです。いろいろ撮影した結果、Galaxy Z Fold7は色の記録がかなり得意という印象です。
夜間に店舗の外観を撮影。
夜間の道路を2億画素で撮影してみました。昼間と同じように一瞬でパシャッと撮影可能。拡大して看板の文字などを見ても破綻せずに記録できていることが分かります。
◆5:折りたたみ式スマートフォンならではの便利機能
Galaxy Z Fold7は背面カメラを使いつつ、プレビュー画面を背面のサブディスプレイに表示することが可能。これにより、「2億画素の自撮り」が可能です。
また、メインディスプレイを左右に分割して、「撮影した写真を左側に表示」ということもできます。
メインディスプレイに画像を大きく表示した状態で編集作業できるのもうれしいポイントです。
◆6:ベンチマークテストも実行してみた
Galaxy Z Fold7の全体的な性能を測定するために「AnTuTu Benchmark」を実行してみました。総合スコアは199万2316、CPUスコアは48万9383、GPUスコアは79万9828、メモリスコアは43万1897、UXスコアは34万1208です。
「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Fold6」「Galaxy S25 Ultra」のスコアを表にまとめてみました。Galaxy Z Fold7はGalaxy S25 Ultraと同じ「Snapdragon 8 Elite for Galaxy」を搭載しているものの、CPUスコアとGPUスコアがGalaxy S25 Ultraより低くなりました。このため、「少しでも性能が高いスマートフォンがいい」という人にはGalaxy S25 Ultraの方がオススメ。それでも、前世代モデルよりは大幅に性能が向上しているので、「折りたたみ機構を登載することで、性能が犠牲になっているのでは?」という心配は無用です。
| Galaxy Z Fold7 | Galaxy Z Fold6 | Galaxy S25 Ultra | |
|---|---|---|---|
| 総合スコア | 199万2316 | 143万677 | 225万7857 |
| CPUスコア | 48万9383 | 38万753 | 58万165 |
| GPUスコア | 79万9828 | 45万1582 | 89万9990 |
| メモリスコア | 43万1897 | 32万1919 | 43万4072 |
| UXスコア | 34万1208 | 27万6423 | 34万4630 |
Galaxy Z Fold7は公式ストアで256GBモデルが税込26万5750円で売られており、Amazon.co.jpでは税込25万9427円で入手可能です。
Galaxy Z Fold7と同日に登場した縦折りスマホ「Galaxy Z Flip7」のカメラ性能を検証するレビュー記事を近日中に公開予定なので乞うご期待。
<つづく>
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