「描くこと」に特化したWacomの6万円台Androidタブレットの基本性能はどんな感じなのかベンチマークやバッテリー持続時間を測定してみた – GIGAZINE


Wacomが2025年7月30日にリリースした「Wacom MovinkPad 11」は、「PCを持たない人にも、デジタルのイラスト制作を始めてほしい」というコンセプトで誕生したAndroid搭載・PC不要の液晶タブレットです。MovinkPad 11のAndroidタブレットとしての性能を確かめるべく、ベンチマークやバッテリー持続時間を測定してみました。

Wacom MovinkPad 11 – 液タブ・ペンタブ・板タブはワコムストア (Wacom)【公式】
https://estore.wacom.jp/ja-JP/category/portable-pads/wacom-movinkpad-11.html

MovinkPad 11の外観や液晶タブレットとしての特徴は、以下の記事を見るとよく分かります。

「初めてデジタルで描きたい」に応えて描くことに特化しAndroid搭載・PC不要の液タブ「Wacom MovinkPad11」レビュー、いつでもすぐ描ける機能や描きごこちは何が優れているのか? – GIGAZINE


まずはCPU・GPUベンチマークの定番アプリ「Geekbench 6」をMovinkPad 11にインストールしました。MovinkPad 11でGeekbench 6を開いた画面は以下の通りで、システム情報が記載されています。MovinkPad 11はAndroid 14を搭載しており、CPUはARM ARMv8です。「Run CPU Benchmark」をタップしてベンチマークの計測を開始。


CPUベンチマークを実行した結果、シングルコアのスコアは725、マルチコアのスコアは2027でした。


シングルコアのベンチマーク詳細はこんな感じ。Geekbench 6のデータによると、725というスコアは2020年発売のSamsungのスマートフォン「Galaxy S20 FE 5G」より低いとのこと。


マルチコアのベンチマーク結果詳細はこんな感じ。マルチコアのスコア2027も、廉価版スマートフォンと同等程度のスコアです。


次にGPUベンチマークも計測してみます。「Run GPU Benchmark」をタップ。

GPUベンチマークのスコアは1282で、詳細は以下の通り。


また、CPU・2D・3D・メモリ・ディスクの項目ごとに計測できる「PassMark PerformanceTest」でもテストしました。Android版PassMark PerformanceTestをインストールしたところ、最初にCPUとメモリの情報が表示されました。


「RUN BENCHMARK」をタップして計測開始。


計測結果は以下の通り。総合スコアは9801で、CPUベンチマークのスコアは4665、メモリは16011、ディスクは111782、2Dグラフィックススコアは22769、3Dグラフィックススコアは25076でした。


MovinkPad11の総合スコアについてPassMark PerformanceTestのウェブサイトで参考値を確認したところ、9801というスコアはHuaweiのHonor 20 Pro(2019)、Google Pixel 4 XL(2019)などに近いパフォーマンスでした。


次に、PCいらずで持ち運びがしやすい液晶タブレットとしての性能を、「バッテリーがどれくらいもつか」という観点で計測してみます。MovinkPad11の画面の明るさを最大にして、画面スリープをオフに設定。そして、YouTubeライブを「音量50%」で流しっぱなしにしてどれくらい連続で稼働できるか計測してみます。計測開始は13時26分。


約1時間経過したころ、充電は84%まで減っています。


計測開始から約3時間で、充電残量が50%まで減少。


充電残量が赤く表示される20%まで消費したのは、開始から約5時間でした。


最終的に充電残量が0になって画面が消灯したのは19時17分。充電100%からYouTubeライブを流しっぱなしにした場合、5時間51分連続で稼働できることになります。


Androidの設定アプリから確認できる充電残量の推移グラフは以下の通り。


次に、充電にかかる時間も計測してみます。充電開始は20時。充電には付属のUSB-Cケーブルを使い、ACアダプターで電源から充電しています。使用したACアダプターはGoogleのTC G1000‑USで、最大出力は9 V×2 Aの18W。


約2時間で50%まで充電できました。


23時26分時点で80%まで充電。


充電が100%になったのは0時32分でした。0%から100%まで、4時間32分かかりました。


室温25度くらいの部屋で約6時間連続でMovinkPad11を使った後にサーモカメラ「FLIR ONE Pro」で温度測定したところ、最も熱くなっているところで27.3度と、触ってもほんのりあたたかい程度でした。


MovinkPad 11は2025年7月31日の発売で、ワコムストアの価格は税込6万9080円。Amazonでも購入可能で、価格はワコムストアと同じ税込6万9080円です。なお、MovinkPad 11を購入するとCLIP STUDIO PAINT DEBUTの2年ライセンスが付属するため、初めてデジタル作画に挑戦したいという人もアカウント登録すればすぐに利用可能です。

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