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喫茶店ウエイトレスの仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

喫茶店ウエイトレス~人生で一番印象に残っている恋愛~

お客様の注文を受け、注文されたものを厨房に伝え、出来上がったものをお客様のテーブルへ運ぶというのが主な仕事内容になります。
しかし、それに付随した業務がたくさんあり、可愛い制服や見た目とは異なりかなりハードな仕事でした。

喫茶店とは言ってもパスタやドリア、ピラフ等の食事も取り扱っていましたし、ケーキの販売も行っていたので、注文があれば見本のケーキをテーブルへ運び、選んでもらう必要もあります。
ケーキの種類は日によって異なるため、毎朝どのケーキがどんな名前でどんな味がして中に何が入っているかということを頭に入れ、お客様に聞かれたときに即答できなければなりません。
また、スプーンやフォークも数種類用意されていて、選んだ食事に合わせ必要なスプーン等を食事より先にテーブルへ運んでおく必要があります。
テーブルは1つではないので、食事を運んでいる最中に「注文したいんですけど」「お水もらえますか」「スプーン落としちゃいました」「ケーキセットお願いしたいんですけど」などとあちこちのテーブルから呼ばれます。
食事は冷めないうちにこぼさず運ぶのがモットーなので、とにかく丁寧に急ぐことが必要です。

喫茶店ウエイトレス~一番嬉しかったこと~

最初はあちこちのテーブルから呼ばれ、対応しきれなくてあたふたしてしまい、私には無理かもしれないと弱音を吐いてしまいそうになりました。

しかし3か月程度続けていると、だんだん慣れてくるものです。
こっちに食事を運んだあと別のテーブルにスプーンを運んで、あのテーブルを片付けて、お客様がこっちに向かっているのが見えるから水を準備しておこう、など自然と様々な業務をてきぱき同時進行できるようになっていきました。

店内が忙しくなってきたときも、無駄な動きをせず黙々と業務をこなせるようになります。
普通は3~4人のウェイトレスで対応するところ、ベテランになってくると2人体制でそれぞれが無駄なく動き、目で合図しながらサポートしあうことができていきます。
そこまでたどり着くと、こんなに忙しいのに2人で対応しきれたということに達成感が得られます。

喫茶店ウエイトレス~印象的な喧嘩の内容~

忙しい時間帯と暇な時間帯の差が激しいことです。開店から2時間程度は本当に暇で、お客様が1人も来ないということもあります。

ただ立っているだけでは暇すぎるので、次に来るお客様のために水を用意したり、テーブルや棚をきれいに拭いたりなどするのですが、それもすぐに終わってしまいます。それなのに昼時や夕方になると、急激にお客様が押し寄せるのです。それまで1つも埋まっていなかった30近いテーブルが一気に埋まり、一斉に注文し始めます。それを2人体制で対応したりするのです。

そうなるともう無心で働くしかないのですが、もう少しお客様がばらけてくれたら助かるのに、と思いました。

また、そのお店では制服に合わせて黒いヒールのパンプスを履かなければならなかったのですが、1日中店内をヒールで歩いたり走ったりしていることで、靴擦れもすごいですし、むくみや足の疲れも半端なかったです。

喫茶店ウエイトレス~一番悩んだこと~

特に資格はなくても、できる仕事だと思います。
ただ、丸いお盆の上に背の高いグラスを10個くらい乗せて走り回ることも多いので、腕の力やバランス力、お盆を片手で持つことなどが上手くできるといいと思います。
でも、そんなことは普段の生活ではなかなかできないので、ウェイトレスの仕事に就いてから練習して、慣れたら大丈夫です。

喫茶店ウエイトレス~その悩みをどうやって解決したか~

人と接する仕事ですので、お客様にいい印象を与えることが重要です。そのため、向き不向きがあるかもしれません。

向いてる人
・人と話すのが好きな人
・笑顔で接することができる人
・機転の利く人
・声が大きい人(周りが騒がしいため、声が小さいとお客様に必要なことを伝えられません)
・様々な業務を同時進行できる人
・視野が広い人

向いていない人
・接客が苦手な人
・無表情で声が小さい人
・1つの業務に集中したい人
・視野が狭い人

しかし、誰でも努力さえすればできる仕事なので、不向きの人でも、自分の性格を変えたい、明るくなりたいという理由でウエイトレスをやってみてもいいかもしれません。「いらっしゃいませ」という大きな声かけからスタートし、注文を取り、「ありがとうございました」と大きな声で送り出すことで、自然に声も大きくなり、接客に慣れていくはずです。

喫茶店ウエイトレス~その相手との後日談~

最初は注文を取り、料理を運ぶだけの作業ですが、だんだん慣れてきて店長に信用されるとレジ打ちをさせてもらえるようになります。そのうち、開店前のレジにお金を入れる作業や、閉店後の締めなども任されるようになります。さらにベテランになってくると、簡単な料理の調理方法を教わることになります。そうすることで徐々に喫茶店の業務全てをこなせるようになっていきます。

喫茶店業務を一通り覚えることができれば、それをもとに自分の店を開くことも可能になるでしょう。店長から開業についての仕組みや方法をアドバイスしてもらうこともできますし、サポートしてもらうこともできます。実際に、喫茶店での修行をもとに自分の店をオープンさせた人もいました。

自分の店を持つということはつまり社長です。大きな出世ですね。どこに店を出すか、店の内装や料理の品目など、考えることは山ほどありますが、喫茶店のウエイトレスをすることで、自分の店を出すという夢を持てる、もしくは叶えられるというのは素敵なことだと思います。

喫茶店ウエイトレス~長く付き合っていくためのアドバイス~

飲食業は世の中の情勢により大きく変動することは間違いない。
例えばコロナなどの感染症が広がれば、飲食業は最も大きなダメージを受けるだろう。
しかし、感染症が広がっていなくても、店の立地条件(駐車場の有無など)が悪かったり、目立ちにくい店構え、食欲をそそらない看板などによって客足が減ってしまうこともある。
つまり、世の中の情勢にも左右されながら、店舗自体の営業方法によっても大きく変動する業界だ。
常に新しい話題性のあるものを提供し、宅配弁当やネット販売など今求められているものに注目して切り替えていかなければ生き残るのは難しい。
ウェイトレス業務に徹するだけでは、店がつぶれれば職を失うことになるため、店を維持するために様々なアイデアを出すことも大事だ。
また、飲食業であることをしっかりと頭に入れ、清潔さや消毒なども徹底することも大切だ。
常に世の中の人の趣向にも注目し、改善していかないと生き残りが難しい業界とも言えるだろう。

喫茶店ウエイトレス~今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉~

まずは、可愛い制服を着て、ニコニコしていればできる簡単な業務と思わないほうがいいと思います。
体力勝負ということをしっかり頭に入れ、覚悟して始めることをお勧めします。もちろん、そのお店によってウエイトレスに与えられる業務内容は異なってくると思いますが、コーヒーなどだけではなく軽食を取り扱い、ある程度の広さのある喫茶店なのであれば、覚悟は必要です。

また、ウインナーコーヒー、エスプレッソ、カフェラテなど様々な種類のコーヒーを取り扱うお店の場合、コーヒーの名前なども最初に頭に入れておくとスムーズです。もし可能であれば、働く予定のお店に1度お客として行ってみて、ウエイトレスの業務を先に見ておくといいでしょう。