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ホテルのフロント係の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

ホテルのフロント係~人生で一番印象に残っている恋愛~

早番の時は6時30分出勤で、部屋割と呼ばれるどの部屋に何人泊まるのかなどが書かれている表と、新聞のテレビ欄を印刷する。

喫茶店の開店準備と宿泊予定の客の中に誕生日の人がいたら、ホテルからのプレゼントを選定して梱包する。普段は客室係がするのだが、人が足りない場合はフロント係から手伝いに行くことがある。

8時から10時あたりはチェックアウトのラッシュ。荷物を運び外に出て手を振って見送る。団体客の場合は朝に売店で土産を買うことが多い。このときもフロント係が対応する。

遅番は11時出勤だが、食事処の開店時間が11時30分のため10時30分には出勤する。出勤すると食事処の開店準備を行う。基本的に早番がフロントと玄関に立ち客を出迎える。遅番は食事処でサービスを提供する。

喫茶店でのサービスは早番・遅番関係なく随時サービスを提供する。

月曜は予約が少ないため「お部屋まわり」を行う。一つ一つの部屋を確認し、汚れや傷がついている部分があればメモをして書類にした後上司に提出。冷蔵庫の中に食べ物が残っている場合があるので要注意。

15時あたりから宿泊客が来るので、それまでに大浴場と貸し切り風呂の点検をする。15時を過ぎたら暑くても寒くても雨が降っていても外に立って待機。客が来たら駐車場まで誘導して荷物を預かりチェックインの手続きまで担当する。

早番はチェックインが落ち着いた17時頃に退勤する。

18時から19時30分まで食事場所への誘導。誘導が終わったら事務所で事務作業をする。

旅行会社や個人からパンフレット送付のお願いが来ているので手紙の準備をする。指定のパンフレットや地図を用意し、封筒に住所と名前を書き込む。手紙の準備が終わったらそのデータをパソコンに残すため入力作業をする。郵送料金を計算して帰りにポストへ投函する。

喫茶店の営業時間が終わったら片付け。

翌日の部屋割を印刷して1階の食事処と2階の調理室へ持っていく。食事処で昼の売り上げの集計作業を行う。

当日夜の売り上げはフロントのパソコンで入力。ドリンクなどが追加されていれば翌日チェックアウトの際に請求する。

遅番は22時頃に退勤する。

ホテルのフロント係~一番嬉しかったこと~

お客様からの評価と常連のお客様との関係

お客様に褒めていただいたこと。

部屋のアンケートにも、対応した私個人について具体的にどのような対応が良かったのかが書かれており、Googleマップにも同じ内容で高評価してくれたので嬉しかった。

アンケートには食事の準備など身の回りの手伝いをする客室係の対応について書かれることが多く、フロント係が褒められた内容は見たことがなかったのでそれも嬉しかった。

接客をしていると「感じがいいね、おもてなしの心が備わっているとよく分かる」とほめてもらったこともあった。

そのあとに翌日の部屋割りを持っていくため1階の食事処へ行くと、ちょうど食事をしていたようで席まで呼ばれ少し話をすることができた。

常連のお客様に顔を覚えてもらうこともある。

顔を覚えてもらうと次回の訪問時にとても感じよく来てくれる。

気温・気候関係なく駐車場で待機するのは苦痛だが、常連のお客様が笑顔で自分のことを見つけてくれると嬉しい。

ホテルのフロント係~印象的な喧嘩の内容~

勤務時間が長い。早番は6時30分出勤で17時退勤。遅番は10時30分出勤で22時退勤。休憩時間は2時間あると聞いていたが、実際は1時間だった。しかし、給料の計算上では2時間休憩しており、残業は数時間だけ記載されていた。残業見込み手当てはもらっていたが、それ以上に働いていたにもかかわらず、毎日1時間分働いた時間がどこかに消える仕組みになっていた。

ベテランが新人を使い走りにしているという印象。駐車場で走り回って誘導するのも新人。宿泊客の駐車誘導を優先して喫茶利用のお客様を見送ったら、あとから先輩に「いい加減自分のポジション分かってきたでしょ。こっち優先しろや。」と怒られる。

早番・遅番でこなす事務作業が違い、終わらないと帰れないのだが、新人の私がまだ作業しているのに先輩と上司は勝手に退勤していたこともあった。

ホテルのフロント係~一番悩んだこと~

語学系の資格や経験が役に立つと思う。
特に団体客には英語圏の外国人もいれば、中国、イタリアなどのツアーで来ている人もいたので、通訳の居場所が分からなければコミュニケーションをとることができなかった。

ホテルによって違うのだが、ウエディングをしている場合はウエディングプランナーの資格があればより提案しやすく、営業も楽。

ホテルのフロント係~その悩みをどうやって解決したか~

ホテルに向いている人と向いていない人

ホテルで提供されるサービスや客室に関心がある人はホテルに向いている。一方、ホテルに興味がない人は向いていない。高級ホテルなどでは特に、料金が高いだけでなく、高いサービスレベルも提供されているため、料金重視でホテルを選ぶ人にとっては意味が分からないかもしれない。さらに、客室に対する興味がないと、各部屋の特徴を覚えることもできない。

体力や足腰の弱い人には向かない

ホテルで働くスタッフは基本的に立っていることが多く、休憩以外はずっと動き回っているため、体力が必要である。また、多くの場合、荷物を運ぶこともあるため、足腰の弱い人には向かない。さらに、建物が大きいホテルでは、1階から3階までの長い階段を使って移動することも少なくないため、足が疲れて感覚が鈍くなることもある。休みはシフト制で月7日程度なので、十分な睡眠を取る必要があるが、体力に余裕がないと休みの日も寝るだけに終わることが多い。

ホテルのフロント係~その相手との後日談~

フロントには早い人で2年目から、基本的には3年目から立てるようになる。
それまでは駐車場や館内を走り回ることが多い。

営業職でもあり、団体向けの営業をすることも多い。
団体客への営業は先輩を交えて入社から半年ほどたったころから始まる。
何か月か先輩立会いの下で営業を担当し、一人で営業をするようになる。
営業が成功して多く案件をとれば、その分報酬も上がるが、あまり件数が取れないと報酬は少ない。

ウェディングも扱っており、成功して何件も担当するようになればウェディング担当者になることができる。
通常の宿泊とは違い費用が高いので責任重大だが、ホテルにとっては大きな収益になるので、ウェディングの担当者になればそれまでのフロント業務から離れることができる。

ホテルのフロント係~長く付き合っていくためのアドバイス~

安定しているが、新型コロナの影響で運営が傾いたホテル・旅館も多い。
新型コロナのワクチンが開発され、安全面が確保できるようになれば良いのだが、当面は宿泊客の減少と自主規制の影響で赤字になった分を取り戻す期間になると思われる。
そのためにもこれまでのサービスだけではなく、新たなサービスを提供することで宿泊以外で体験できる価値を付与する必要がある。
家族やカップル、友人などのターゲット層からビジネスマンへとターゲットを変えているホテルもいくつかある。
サービス内容もこれまでとは違い、ビジネス向けのプランを始めたり、食事サービスを強化したりと、ホテル・旅館によってさまざまなサービス・プランが作り出されているという印象がある。

近年では古民家ブームも出ている。
そのため、古民家をホテルやゲストハウスに改修し、その街に住んでいるような感覚で宿泊できるサービスを提供しているホテルもある。
新たに開業して経営を始める人もいれば、複数のホテルを経営している企業が姉妹館として提供を始める場合、他業種の企業が新事業として始める場合もある。

ホテルのフロント係~今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉~

体力・精神面がかなりきついため、コミュニケーション能力や体力が低い人にはおすすめできません。また、ホテルに興味がない人にも向いていません。

事前に求職内容と実際の業務内容・状況を確認しておくことが大切です。残業見込み手当てがついている場合、その時間いっぱいは働く可能性があります。残業見込み手当ての金額と時間を割ってみると、最低賃金よりも低いことがあるため、注意が必要です。会社からは「残業代出してるんだからその時間分働くのは当たり前」と考えている場合もあるため、労働と報酬のバランスが均等にとれている仕事を選ぶことをおすすめします。

「会社名」+「口コミ」で検索すると、実際に働いていた従業員の感想が書かれている口コミサイトがあります。これを参考にして、自分に合った仕事を探すことをおすすめします。