小売り販売員~人生で一番印象に残っている恋愛~
小売り業にパート入社したときは、どの部署に配置されるかは全く知りませんでした。
研修を一通り終えたあと、手芸用品売り場に配属されました。
仕事内容は、手芸用品の販売ですが、商品の発注、届いた荷物の搬入、陳列、在庫管理などがありました。
商品知識についてのレポート提出や、改善案なども毎月提出します。
レジ操作も開店時のレジ開け、日中の点検、両替、閉店時のレジしめなどもあります。
仕事内容は多岐に渡り、年に数回は商品知識や店舗運営についてのセミナーがあり、出張して受講します。
商品のレイアウトなどは、本部から来る指示書に従うのですが、それ以外の売りたいものに関しては売り場の従業員に任せられているので、毎週レイアウトの変更やディスプレイの変更もあります。
入園・入学のシーズンはオーダーメイドの受付もあります。
年に二回ある棚卸、在庫の商品と帳簿をあわせるスポットカウントなども日頃から行います。
進物の包装の研修もあり、スピードと美しさを競うテストも行われています。
その他、パソコン業務・手芸教室・ミシンの販売・売り場の清掃などなど。
小売り販売員~一番嬉しかったこと~
手芸の知識が全くないまま勤めはじめ、手芸に興味を持てないまま勤務していましたが、お客様は手芸をする人ばかりでした。その作品を見たり、楽しそうに手芸の話をしている姿を見て私もやってみようと感じました。
実際に、売り場にあるもので作成し、作品見本として売り場に陳列すると、「これ、欲しい」とか「これどうやって作るの?」というお声をかけていただくようになって嬉しかったですし、自分のセンスでディスプレイした商品がバカ売れした時も嬉しかったです。
アイデアを出す楽しみが増えてからは、仕事にやりがいを感じるようになりました。そして、私にアドバイスして欲しくて来て下さるお客様が増えてきた時も嬉しかったです。私のような初心者でもできるという強みから「初心者向けの手芸教室」を任されたことで、自信もつきました。そして、今までの客層になかったお子様が増えたんです。
小売り販売員~印象的な喧嘩の内容~
大きなマイナスの面は「人間関係」です。私も、いろいろ許せないことを言われていましたが、他の従業員にも「帰れ」などの発言もあり、お客様から何か聞かれても無視する、売り場を無人にしてどこかに行ってしまうなど、クレームが絶えませんでした。その人のクレーム対応に追われて、出勤から退勤まで仕事にならない日も多々あり、困っていました。
その他でのマイナス面は、体力がいることです。立ちっぱなしの仕事には慣れていましたが、反物など重い荷物を持つことが多いので、関節は悲鳴を上げていました。
小売り業は業績に左右されることが多く、働く時間を大幅に減らされたり、昇給試験がなくなってしまったりと、働く意欲が減退することも多々ありました。
小売り販売員~一番悩んだこと~
入社前に、特別な資格は必要ないと感じます。
経験としては、接客業や販売の仕事をした経験があれば仕事に活かすことができると思います。
接客販売の仕事で、管理職を任された経験がある人は、昇進試験では有利だと感じます。
小売り販売員~その悩みをどうやって解決したか~
手芸が好きな人にはもちろん向いている職業だと思います。手芸が苦手でも、いろいろな工夫ができる人やアイデアを提案できる人なら大丈夫。
特別に明るい性格でなくても、人に伝える努力を惜しまない人や説明が上手な人も向いています。逆に、向いていない人は会話が苦手な人、親切ではない人、努力をしない人、チームワークを大切にしない人、上司のいうことを聞けない人、時間にルーズな人、何より働きたくないと感じている人は論外です。(これは、全ての仕事に当てはまるのですが)
できないけどやってみようかな?手芸は苦手だから、ディスプレイ案提案しようかな?と出来ないことをポジティブに変換できる人は向いているとも言えます。やれることを一生懸命できれば向いていると言えます。
小売り販売員~その相手との後日談~
入社後は、フレッシャーズと言われ時給も安く働く時間も短いです。
その期間が1か月から3ヵ月。
その後、半年に1度(不定期)に職務試験というのがありました。
この試験は面接だけで、面接官に聞かれたことを口頭で答えるだけです。
①に合格すると30円、②に合格すると80円、③に合格すると100円という風に時給に加算されます。
その他に、上司が判断する加給システムがふたつあり0円から200円まで時給に加算されます。
①②③の試験に合格すると次に受験できるのが、正社員登用試験・長期時間フレックス試験・社員試験(管理職試験)と複数あり、自分が望む働きかたの試験を受けることが可能になります。
管理職試験は毎年1回必ずありますが、他の試験は業績が悪化している年はありませんでした。
小売り販売員~長く付き合っていくためのアドバイス~
日本のパート人口の4%がその会社に勤務しているそうです。
社会に影響を与える企業としても有名で、先日パート従業員が社員と同じ給料がもらえるようになり、ボーナスも社員と同じく支給されるというニュースを見ました。
試験に合格した40人がその対象になっていると。
ひとつの店舗で200人以上パートで雇用し、パート人口の4%を雇用している企業で試験に合格したのが40人。
その数字を見て相変わらずだなと感じました。
小売業も業績悪化で店舗閉鎖する企業も増えている中、プライベートブランドの充実などで売り上げを維持し、DMS部門を子会社化するなど企業努力をしているのは理解できます。
しかし、個人的な見解ですが実店舗で働く人のモチベーションは下がっているように感じます。
私が働いていた頃のような活気や挨拶の徹底などもされておらず、目の前で品出しされることも増えました。
店に寄せられる苦情も辛辣で、見るに堪えないものばかり。
もう一度働きたいとは思いませんが、福利厚生などはしっかりしていて有給休暇や賞与、各種割引などのメリットはパートでも受けられました。
小売り販売員~今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉~
接客の仕事も販売の仕事もしたことがない。初めてアルバイトするような人でも大丈夫です。少ないですが研修も受けられますし、人前に出たくないなどの理由がある場合はバックヤードでできる仕事や、開店前の仕事、閉店後の仕事もあります。面接の際に伝えると良いでしょう。
立ちっぱなしの仕事なので、体力的にキツイかもしれませんが、すぐに慣れます。勤務時間中は、常に人目にさらされているので、はじめはストレスに感じるかもしれませんが、次第に慣れます。同じ職場の人たちは力を貸してくれますので、安心してこの仕事にチャレンジしてみませんか。