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アパレルメーカーの一般事務員の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

アパレルメーカーの一般事務員での主な仕事内容

総合窓口での受付、来客対応、電話対応、社内システム管理、営業サポートが主な仕事でした。

一般事務と営業事務を兼ねたような仕事内容です。一般事務職ではありますが、外部とのやり取りも多く、責任を感じる仕事でもあります。

総合窓口においては、全ての部署にいらっしゃる来客の振り分けや連絡をしました。来客対応では応接室の割り振りからお茶出しです。

電話は基本的には担当者に繋ぐのですが、勤務歴が長くなってくると自然に営業的な話を振られることになります。納期などアバウトでは問題ありな内容は答えられませんし、守秘義務などを意識して対応をしなければなりません。

社内システム管理では、原料から製品まで物の出入りや在庫管理をしていました。外部のシステムエンジニアさんやプログラマーさんとの相談もします。

営業サポートではお得意さんから下請けさんまでトータルバランスを見ながら受注発注もしていました。一般事務の範囲ではございませんが、勤務歴が長くなってやらざるを得ない状況となったためです。

アパレルメーカーの一般事務員ならではのやりがい

一般事務職でありながら、外部エンジニアさんや各原料メーカーさんや商社様とやりとりさせていただける環境にやりがいを感じました。
中には外国出身の仕事相手の方もおられましたので、簡単な英語のやり取りもありました。大したことはしていませんが、総合職並みに関われている自分に酔っていた部分もあります。
もちろん下請け様とのやり取りも勉強になり、やりがいを感じました。お得意様と下請け様両方の都合や要望が分かることによって、業務が円滑に進められるようにもなったからです。
また、システムエンジニアさんやプログラマーさんに専門用語を教えてもらったり、レベルの高い操作を教えていただいたことによって、完全素人の私が一緒に業務を進めることにやりがいがありました。
中途半端な位置づけの一般事務職でしたが、可動範囲が多いのがやりがいの多さにつながったと思います。

アパレルメーカーの一般事務員のマイナスポイント

一般事務職とあって、給与が安いのはマイナス面でした。メーカーなので完全週休二日制でなかったのもマイナスです。

入社前に分かる内容ですので、覚悟していたため、そこは耐えられました。しかし、友達や恋人と土曜日に遊べない日はストレスを感じます。週末の泊まりのお出かけが全て叶わないのも辛かったです。お出かけの幅は、確実に他の友達より狭かったのも自覚しています。

給与の安さは実家暮らしでしたのでカバーできました。実家暮らしでなかったら、洋服やレジャー費を削らなくてはならない給与レベルです。毎年ご褒美として楽しみにしていた海外旅行も行けなかったと思います。

質素な生活の出来る人なら大丈夫ですが、お出かけ大好きの私にはマイナスでした。

アパレルメーカーの一般事務員の仕事に活かせる経験・スキル・資格

情報やシステム、英語や秘書の資格が活かせます。
経験においては接客やパソコン入力、簡単な英語でも英語を使った業務なら経験が活きるはずです。
高度な英語は必要ありません。
もちろん秘書経験はかなり活かせます。

アパレルメーカーの一般事務員の仕事に向いている人・向かない人

向いている人は、ある程度社交的な人です。
ある程度というのがポイントで、かなり社交的な人は事務作業で苦痛を感じることがあります。

月末や年度末といった締めの時期には、一気に在庫関係の書類を作ったり提出しなければなりません。
この時期は来客や電話もこなしながら、じっと長時間パソコンに向かっての作業になります。

外部との交流も好きだけど、必要に応じて1日中デスクワークでも大丈夫な人には向いている仕事です。

外交または黙々とした作業のどっちかでないとイヤという人には向きません。
また、基本的に人との交流が苦手な人には不向きです。
総合窓口は様々な方がいらっしゃるので、人によって無理なタイプがあるという人にも向きません。

アパレルメーカーの一般事務員仕事でのキャリアパス

そのまま一般職で在席すれば、自然に専門的なことも任せられるようになりますので、成長につながります。運が良ければ秘書講座などスキルアップにつながる講座に参加することも可能です。特に縛りもなく責任も軽いので、言い方は悪いですが、お気楽成長コースとなります。ただ、このお気楽成長コースでは出世はできません。

出世を叶えるとなると、まず総合職への希望を上司に伝えることになります。その後、社内会議で総合職への転身の許可が下りれば、正式に総合職へステップアップです。総合職になれば転勤や出張も出てきますので、それらを受け入れる覚悟も必要です。お取引先様からの招待ゴルフがあれば、お叱りで急に呼び出されることもあります。一般職よりも軽めのフットワークが必要ですが、出世コースに乗ったのは間違いなしです。

アパレルメーカーの一般事務員業界の最近の動向

一般事務職は派遣社員の仕事になるケースが増え、リモートワークも充実してきたことで、オフィス勤務型の正社員はかなり削減されています。また、一般事務の仕事は覚えれば誰でもできますので、営業の人が兼任して人件費を削減する会社も増えてきました。AIの進化で先の不安もあり、全体的に見ると雇用面で厳しい状態なのは確かです。しかし、秘書や英語、パソコンのスキルが高い人は需要が高い傾向にあります。たとえ今、ごく普通の一般事務員だとしても、秘書業務やパソコン、英語といったスキルアップすれば一気に需要の高い人材になるでしょう。

アパレル業界が非常に厳しいというのが正直なところです。ただ、会社の持ち味によって厳しい現状を避けられることはあります。例えば私が勤務していた会社は、かなりの高級路線でした。従って顧客はハイレベルな方が多く、その方達は業界の動向と反比例する動きをします。驚くような金額の衣類をお召しになりますし、そこにお金を使うことを厭わないのです。そういったお客様がいらっしゃると、同じ業界でも違った経済状況となります。

アパレルメーカーの一般事務員仕事を未経験で目指すには?

まずは資格を取りましょう。経験がないと、能力があることは資格でしか証明できません。もちろん人を見て有能だと判断する人事担当者もいますが、残念ながら多くは資格も経験もナシでは頼りなく見られるものです。

そして柔軟性も身につけましょう。柔軟性があれば、緊急時に賢明な対応ができるからです。総合窓口などトータルサポートをする一般事務職では、想像もしないことが起こりえます。そんな時に臨機応変に、そして冷静に対応するのが一般事務の仕事です。

日常生活においても気を利かせて先読みし、陰ながら一歩先を行ける癖付けをすると良いでしょう。