航空自衛隊勤務~人生で一番印象に残っている恋愛~
航空自衛隊では、入隊後3カ月間の新隊員教育を受けることになります。
これが地獄で朝から晩までみっちりと予定が組まれており、刑務所に近い24時間監視されたような生活を送ることになります。
例えば宿舎から、食堂に移動する時も隊列で移動します。
3カ月間の教育が終わった後、今度は決められた部署の専門教育を受けるために、それぞれの航空自衛隊に配置された技術学校に行くことになります。
私の場合は、戦闘機の、武器や弾薬を整備する製品でしたので、それ専門の勉強をするために、航空自衛隊にある学校に半年間所属することになりました。
これは部署によっては、非常に長い間教育訓練を受けなければならず、例えば情報員と言って、北朝鮮や、ロシアなどのラジオ放送や、様々なメディアから情報を聞き取って、聴取する情報員は、約2年間の教育訓練を受けることになります。
それぞれ専門教育を受けた後、部隊配属となります。
部隊は希望が出せますが、必ずしも自分の行きたいところに行けると限りません。
航空自衛隊勤務~一番嬉しかったこと~
やりがいというのは、感じたことはありませんでしたが、後の人生において、私が自衛隊に入ったことは大きな影響を与えてくれました。
生活に関する基本的な部分を、自衛隊生活の中で養うことができ、辛いことがあった時もその時のことを思い返して、今までやってこれました。
自衛隊は、公務員ですから生産性のある仕事はありません。例えば、飛行機が壊れたとしても、点検をするのは航空自衛隊の整備員ですが、実際に航空機を直すのは、三菱重工や、富士重工などの大手の企業が入ってきて外部委託します。
自衛隊の人間がする仕事というのは、概ね機械関係に触るときは、点検や、簡単な部品交換までです。それ以上することはありません。
やりがいについて、強いて言うなら、私は発見されませんでしたけれども、東日本大震災の時に発見された自衛隊員の同僚たちから聞けば、初めて世の役に立ったというような感じのことを言っていました。
航空自衛隊勤務~印象的な喧嘩の内容~
自衛隊で一番きついことは、人間関係です。
通常の職場であれば、朝から夕方まで職場の人間と過ごした後、プライベートの時間があります。
しかし、幹部を除いて自衛隊の一般隊員は、少なくとも3人や4人部屋でともに共同生活を送らなければなりません。
休みの日でも、同じ宿舎に先輩などがいれば、いろいろ「あれをやれ」「これをやれ」と、面倒臭いことばかりでした。
また、基地から外に出るのはわざわざ「外出申請」と言うのを出さなければならず、勤務時間以外は基地から外に出ることができますが、少しでも時間に遅れると、外出禁止になり1カ月間外に出られなくなったこともありました。
私は特に、当時は自分のことをわかっていなかったんですが、ADHD(注意欠陥・多動性障害)を持つ人間で、そのような人間が自衛隊という集団生活の中で3年間生き抜くことは本当に辛く、人生の中で1番辛かったことだと言えるでしょう。
航空自衛隊勤務~一番悩んだこと~
18歳以上であれば、中卒であっても、国語、数学、社会の一般教養さえできていれば入隊することが可能です。後は面接です。一般教養というのは、中学校で習う程度のレベルです。それが30問ほどありました。あとは作文、それだけです。
私が入隊した当時は、今から15年も前の話で、その当時は航空自衛隊の倍率も非常に高かったのですが、今は陸海空それぞれの自衛隊において一般隊員は定員割れしており、誰でも入れる状況です。
航空自衛隊勤務~その悩みをどうやって解決したか~
自衛隊は、意外にもきちんとしている人が多いと思われるかもしれないが、幹部を除いて一般隊員の場合は、金銭管理ができない、自己管理ができないそうした人間が意外にも自衛隊でやっていける傾向がある。いろいろ周囲から言われることで動ける人間、そうした人間が向いているのだ。自発的に考えて動くような人間は自衛隊には向いていない。とにかく言われたことだけをする人間、そうした人は向いていると思う。もちろん、集団で人と一緒にいるのが好きな人、こういう人も見ていると思う。しかし、自衛隊に集まる人間というのは、集団といっても先程話したような人たちが多いので、そうした人たちとやっていける人であれば良いのかなと思う。
航空自衛隊勤務~その相手との後日談~
自衛隊には様々な出世ルートが用意されており、例えば1番下っ端の階級でも、何か得意技があれば、下士官クラスまで階級があがることもあります。
例えば、私の上司である出世した人のうちの1人で、航空自衛隊で長距離走が3位だった人が、足が速いと言うだけで階級が上がりました。
こうした何かにたけている人は、出世することができます。
それぞれ、下士官と幹部になるために一般の人々は、試験を受けなければいけません。
これには筆記テストと体力テストがあります。
体力テストは、陸上自衛隊に比べれば航空自衛隊の方がやや基準が緩いです。
例えば陸上自衛隊であれば腕立て伏せをしなければいけませんが、航空自衛隊であればその代わりにジグザグドリブルをするなど、種目に違いがあります。
航空自衛隊勤務~長く付き合っていくためのアドバイス~
最近、若い人たちで自衛隊に入ると言う人は非常に少なくなりました。
私の時代は、一般隊員の入隊時の年齢制限は27歳まででしたが、今は34歳未満だそうです。
私は、30歳を超えてあの新隊員教育を受けるとなったときに、果たして耐えられるのかなと疑問に思います。
しかしそうでなければ、今の現場でさえ自衛隊は定員割れをしており、徐々に少なくなっている傾向にあります。
このまま進めば、徴兵制を余儀なくされるのではないかなと私は思っています。
もしくは自衛隊がなくなる、そのどちらかでしょう。
あと、女性隊員が自衛隊に入隊する確率が増えてきており、陸上自衛隊の普通科連隊と言う歩兵部隊では、通常は女の人は配属されないのですが、こうした先頭集団にも女性が参加するようになってきました。
実際に自動小銃を持って戦うそのような部隊に女性を配属して、母性に影響がないのかなと私は思います。
また近年は、IT技術の発達により、航空自衛隊も今まで使っていた戦闘機ではなく、無人戦闘機のような高度な技術を要する武器、兵器を導入する傾向があり今後は大きく変わってくるのかなと思っております。
航空自衛隊勤務~今当時を振り返って、過去の自分や同じような状況の方にかけたい言葉~
一般隊員で、任期制の隊員であれば試しに入隊してみるのもいいかもしれません。
陸上自衛隊であれば2年、海上自衛隊と航空自衛隊であれば、それぞれ3年です。
やめた後は人気満了金がもらえます。
自衛隊に入る前は、必ず体を鍛えておく方が良いです。
自衛隊でまず1番する運動と言えば、とにかく走ることです。
それと懸垂です。
毎日5キロは継続して走っておく方が良いでしょう。
あと自衛隊に入隊したから覚えなければいけない、自衛隊の法規などがあるので、入隊前に覚えておくとかなり楽になるでしょう。
もし、自衛隊に入隊して本当に苦しくて、やめたくなったのであれば、私はいつでも止めていいと思っています。
あなたをけなす人は必ず、自衛隊にいますが、自殺をしてまで入るようなところではありません。
まず、あなたの命が1番大切だと言うことを心に留めておいてください。