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個別指導塾の講師の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

個別指導塾の講師での主な仕事内容

小学生から高校生までの学生に対して、成績向上及び志望校への合格のための指導を行いました。

小学生に対しては算数と国語、中学生は国語、数学、英語、理科、社会が指導教科でした。また、高校生は5教科に加えて化学や政治、経済などの指導教科もありました。

基本的には学習の指導と定着、成績の向上を経て志望校へ合格させることが最も重要です。しかし、学習の仕方や学習をするうえでの目標の設定など、学生が塾を卒業しても1人で学習を進めることができるように指導することも業務に含まれていました。

また、生徒を募集するための地域へのチラシ配りやティッシュ配りなどのポスティング業務がありました。これは、塾のある地域を自転車や車で回り、入会キャンペーンなどのチラシを各家庭のポストに入れたり、下校時間の生徒にティッシュを配ったりしました。

最後に、生徒への指導力を向上させることを目的として、各地域にある塾が集まり合同で会議をすることもありました。

個別指導塾の講師ならではのやりがい

何と言っても生徒の成長を間近で感じられることが一番のやりがいでした。
学習面では、頑張って指導した分だけその結果が生徒のテストの点数などに表れます。
最初は点数に伸び悩んでいた生徒が努力の結果成績を伸ばし、志望校への合格ができたときは非常に大きなやりがいを感じました。
また、生活面で生徒が成長してくれたときも、この仕事を経験できて良かったと思える瞬間でした。

生徒の中には、ご家庭で学習の習慣がつかず、学習の定着を期待して入塾される生徒もいます。
しかし、塾に入ったからといってすぐに勉強をする習慣がつくわけではありません。
ときには席から離れて遊びだす生徒もいました。
最初はうまくいきませんが、少しでも席について勉強と向き合うことを辛抱強く指導することで改善し、
1人でも学習を進められるようになったときは感動しました。

個別指導塾の講師のマイナスポイント

指導する教科によっては、新たに自分で学習する必要があり、業務時間外でも時間を必要とすることがマイナスポイントです。

教科の指導内容は、その年により変わることがあります。また、それによって使用する参考書も改訂され、それに合わせた指導が求められます。

指導内容が拡大したときは、自分で勉強して生徒に教えられるだけの知識をつけておかなければなりません。

塾内では教科ごとの指導内容については共有されますが、勉強だけは自分でしなければならないので、塾でアルバイトをしなければ、不必要な勉強を業務外でしなければならないことはマイナス面です。

この点は、学校の先生などになった場合も業務外での仕事があるので、ある意味では良い経験となるかもしれません。

個別指導塾の講師の仕事に活かせる経験・スキル・資格

漢字や数学、英語の検定を持っていれば、仕事に十分活かすことができます。特定の教科だけの資格のみでも問題ありません。ある教科に長けた先生になれれば、その塾で重宝されることは間違いありません。教科は得意教科が多ければ多いほど、指導できる範囲が増えるので良いです。

個別指導塾の講師の仕事に向いている人・向かない人

生徒に勉強を教えることが業務ありので、勉強が嫌いな人には向きません。
勉強を教えるにあたり、勉強が好きな人は自分なりの勉強方法を持っている場合が多いです。
その勉強方法を生徒への指導にも活かして、成績を向上させるために努める必要があります。

また、コミュニケーション能力が苦手な人はあまり向いていません。
勉強以前に、生徒とのコミュニケーションがうまくいかずに勉強する姿勢がつくれないことがあります。
生徒1人1人に合わせて、生徒が安心して勉強に取り組めるようなコミュニケーション能力が大切です。

子供が好きだったり、勉強が好きな人、先生を目指している人には向いています。
特に先生を目指している人にとっては、将来行う業務と類似の業務を行うのでとても役立つかと思います。

個別指導塾の講師仕事でのキャリアパス

アルバイトから正社員へのキャリアパスについて

アルバイトから正社員になることができる塾業界には、正社員として働く人々がいます。正社員になると、アルバイトと同様の業務を行うことがありますが、教室の運営や地域にある塾の管理など新しい業務にも携わることができます。正社員としてのキャリアを積むことで、塾長や地域担当のエリアマネージャになる道も開けてきます。

アルバイトから正社員へ昇格する場合、まずはアルバイトと同様の業務を行いながら、次第に教室の運営や地域にある塾の管理などへ業務の内容が移っていくことが多いです。塾長は自分の教室の運営を行うことが最も重要な業務です。ただし、塾の状況によっては、生徒への学習指導や生活指導など、教育に関する業務を行うこともあります。

一方、エリアマネージャは、その地域にある塾を統括するような業務に携わります。エリアマネージャになると、教室の運営に関する業務が多くなるため、生徒と直接接する機会は大幅に減ります。

塾業界には、アルバイトの経験がない人もいますが、アルバイトの経験を活かして正社員として入社する人もいます。キャリアアップの道は、アルバイトから始まることもあるため、地道な努力と経験を積むことが大切です。

個別指導塾の講師業界の最近の動向

少子高齢化に伴い、入塾する生徒数が減ったため新規塾生の確保はとても重要です。ただ、子供の将来のため入塾させる家庭は一定数あるため確かな需要があります。

学習指導要領の改訂に伴い、今まではなかったプログラミングや小学校の英語の授業など取り組むべきことが増えています。それぞれの学校ではもちろん、これらの変化に対応しますが、学習塾も同様に対応する必要があります。

英語に関しては、中学校や高校では教科に含まれているので大きな変化はないと考えられます。しかし、プログラミングは専門性が高いため、学習塾単体では取り扱えない懸念もあります。そのため、例えばIT関係の塾と学習塾が連携して指導するなど、新しい取り組みが必要です。

これらの学習指導要領の変化に、それぞれの塾がどう対応するかにより、塾同士の競争力格差が広がるかもしれません。

アルバイトの方にとっては、自身が学校で学んだこと以外に新たに学ぶべきことが増えることが予想されます。学習塾にとっても、アルバイトの方にとっても、変化していく中での対応力が求められると思います。

個別指導塾の講師仕事を未経験で目指すには?

塾講師は負担も大きいですが、生徒の成長という大きなやりがいを感じられる仕事です。
また、将来的に教育関係を目指している方にとっては優れた環境であると思います。

目指そうと思っているならば、自分が勉強が好きか、教えられる勉強方法はあるかなどを一度考えてみてください。

勉強関連で悩み、解決した経験があればそれを活かせる環境があります。

小学校時代から入塾して高校までその塾で過ごすような生徒もいます。
子供のころの成長は大人よりも早いので、確かな成長を実感できます。
生徒の成長と同時に、自身の成長も感じられる職場です。

勉強自体は時間があれば、応募してからでもカバーできます。
まずは少しでも興味があれば応募して面談してみてください。