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販売員の仕事内容、やりがい、向いている人、未経験から始めるには

販売員での主な仕事内容

販売員の主な仕事内容は、接客、在庫管理、レジ、店舗雑務です。

接客は、お客様に商品説明をしたり、物によっては試着のお手伝いをしたりします。

在庫管理は、主にバックヤード(店の在庫室)に納品された商品をチェックして棚にしまったり、棚卸をしたりします。

レジは、商品を販売する際に売上を立て精算します。最近は、支払い方法も様々なので、現金、クレジットカード、ギフトカードの他に、交通系ICやPayPay、銀聯などでの支払いもあります。また、海外客の場合は免税をします。

店舗雑務は、基本的な清掃やゴミ捨ての他、店舗で使用する物を発注します。ティッシュや用紙、紙袋など様々な物を会社の指定に従い発注を行っていきます。

また、売上を会社に報告するための売上日報を書いたり、施設にテナントとして入っている場合には施設に提出する日報を書いたりもします。施設の場合は、施設の使い方について学ぶ施設研修も受講しなければなりません。

販売員ならではのやりがい

販売員としての売上評価について

販売員といっても、業種や扱う商材、お客様の年齢層は様々です。これから販売員をされる方は、必ず「売上がどう評価されるのか」を確認することをおすすめします。

売上評価は大きく2つに分けられます。1つは、雑貨屋や一部アウトレットなどのように接客は接客、レジはレジで、店全体の売上が評価される場合です。もう1つは、高級ジュエリーや美容部員などのように、個人売上として評価される場合です(もちろん店全体の売上も評価されます)。

個人売上の場合には、自分で客にアプローチをかけ、商品購入まで一貫して対応します。総売上だけでなく、客単価や新商品の販売数なども評価されるので、結果を出さなければなりません。自分の提案から購入に繋がり、結果を出すことができた際には、大変大きなやりがいを感じます。私の考えるやりがいは「結果を出す」ことです。

販売員のマイナスポイント

販売員のマイナス面

販売員として働く上で、マイナス面がいくつかあります。その中でも特に大変な3つの点を挙げてみます。

1つ目は、多忙で休憩が取れないことがあります。販売員は基本的に1人ずつ順番に休憩に入ります。店内混雑時には対応に追われ、夕方になってもまだお昼休憩に行くことが出来ていないケースがあります。

2つ目は、欠勤すると他の人に迷惑がかかります。急な体調不良のとき、オフィス勤務であれば、在宅勤務にすることが出来るかもしれません。販売員の場合には実店舗に出勤しなければならない為、自分が休むと店舗の人員が1人減ることになり、5人で行う業務量を4人で行うといったことになるので休みづらいです。

3つ目は、トイレに行きづらいことです。施設にテナントとして入っている場合には、別の階などにある従業員用トイレを使用しますが、直営店の場合はそうとは限りません。バックヤードに男女兼用のトイレが1つ、なんてことも珍しくありません。急な腹痛や女性の生理のとき、大変入りづらいです。

販売員の仕事に活かせる経験・スキル・資格

活かせる資格や経験については、一概には言えません。サービスやマナーに関しては入社後に研修が用意されているところがほとんどですので、特に資格がなくても仕事は可能です。業種によって扱う商材が大きく変わるので、扱う商材に関する知識や資格があると評価されるかもしれません。

販売員の仕事に向いている人・向かない人

向いている人は、きちんとしていて明るく丁寧な人です。
業種によっては富裕層を相手にすることもあります。
言葉遣いやマナー、身だしなみに関する指摘を受けることもありますので、好印象を持ってもらえる言動ができる人が向いています。

また、商品の予約や取り寄せなどでお客様に電話をかけることもしばしば。
商品情報を確認し、責任を持って正しく伝えられる人がよいでしょう。

向かない人は、落ち込みやすい人です。
業務内容はそこまで難しいものはなく、慣れていけば問題ないでしょうが、1点販売員をする上で覚悟しなければならないことがあります。
それは、お客様に怒られることがあることです。

「その商品は取り扱ってないだと?ふざけるな!俺の時間と交通費を返せ!会社の上のヤツを出せ!」
「これをここで買ったらすぐ壊れたじゃないか!返金しろ!」
などと言われることもあります。

まわりの目も気にせず怒鳴るお客様・・。
自分は悪くなくてもそんな場面に直面することもありますので、いちいちくよくよしない人の方が向いています。

販売員仕事でのキャリアパス

キャリアパスは、スタッフから副店長、店長、エリア長などが一般的でしょう。
役職名や業務内容は会社によって異なります。

スタッフは販売するだけですが、副店長から役職がつくことになるので、会社の研修が増えたり、スタッフのマネジメントを任されたりします。その他にも、シフト作成やミーティングに出席したりもします。

スタッフにどのように売上を上げてもらうか、店舗の売上をどのように上げていくかを常に考えなければなりません。

近年は、パワハラやセクハラが問題になるケースも多いので、役職者はハラスメントに関する理解を深め、スタッフと接することが求められます。

給与は、副店長になってもあまり上がらないこともあります。店長やエリア長になるともう少し上がるでしょう。

販売員業界の最近の動向

IT化などにより在庫管理が容易になったり、レジ業務が半自動化されたりしても、実店舗はまだまだ人手が必要です。

コロナによる規制が緩和されたこともあり、外出する人の数や外国人の入国も増え、賑わいが戻りつつありますので、コロナ前のような忙しさがあるでしょう。

商材によっては海外客による売上が大半を占めるものもあります。鞄や靴、日本製や日本ブランドのものはかなり需要が高く、そのような状況から外国語が話せるスタッフを募集しているところも多いです。

接客では商品説明はもちろん、お会計の際の免税についてや質問にも回答できるほどの、わりと高いレベルでの外国語が話せる力を求められます。英語の他にも、中国語やフランス語を話せるスタッフの募集をする場合もあります。

EC販売の需要が増えているとはいえ、求人サイトでも販売員の求人はとても多いです。一部年齢制限を設けているところもありますが、キャリア形成のために年齢制限を設けていることがあります。しかし、それはごく一部であり、ほとんどは未経験でも応募しやすいといえるでしょう。

販売員仕事を未経験で目指すには?

前述したように、業務内容は慣れれば問題ない場合がほとんどです。しかし、客対応に慣れないことが続くとつらく感じやすいです。

お客様によっては、こちらに非がなくても怒り出すことや、入店されたときから不機嫌であることもありますので、気にしすぎずに過ごすことが大切です。

また、休憩に入れるタイミングがバラバラだったり、閉店間際にお客様が入店され遅くまで残業になったりすることも稀にあるので、体調管理が不可欠です。

無理をせずに、気負わずに、行っていけるとよいです。体調が悪い場合には、早退や欠勤がシフトに影響するので早めに申し出ましょう。