こんにちは、AI技術開発3グループの森下です。
弊社の有志グループで、技術同人誌即売会“技術書典”にサークルとして参加し、弊社の色を出した技術同人誌を頒布しました。
本記事では、その書籍の紹介と、どのように作成されたのかを紹介します。
技術書典とは
技術書典とは、日本最大規模の技術をテーマにした同人誌即売会です。
年2回開催され、Web上で購入ができるオンラインイベントと、会場でのオフラインイベントの2つの形式で開催されます。
300以上のサークルが参加し、オフライン会場には3,000人ほどの人が技術を求めて集まります。
参加していて、かなり熱量の高いイベントだと感じています。
所属企業のグループで、書籍を作っているサークルも多数見られます。
現在(2025/11/21)も、技術書典19オンラインイベントが開催されています。
技術同人誌の制作
技術同人誌の組版や印刷所への入稿等の”制作作業”自体は、企画者である森下が個人で技術書典に参加しているため経験がありました。
弊社が技術書典のスポンサーになったこともあり、弊社らしい技術同人誌を作りたいと考えました。
どのように「弊社らしい」技術同人誌を作るかを検討しました。
そこで企画したのが、社内で公開可能なアーキテクチャー図を紹介する技術同人誌の制作です。
特に弊社のプロダクトは「ユーザアプリ」「Web API」「車載機」「AI」など様々な分野にまたがっており、それぞれ全く異なる思想で作られています。
それらが一冊にまとまった同人誌は、弊社らしさを最もよく表現できると考えました。
また、エンジニアの工夫した思考はアーキテクチャーに宿ると考えており、アーキテクチャーを図録にすれば弊社のエンジニアらしさが最も凝縮されるのではないかと思いました。
社内で募集したところ、手を上げてくださる方もいました。
それ以外にも、企画者である私から執筆してほしいメンバーに直接声をかけお願いしました。
また、個別技術よりも全体アーキテクチャー設計に工夫があるプロダクト(車両の位置情報データ収集・配信基盤など)は、登壇発表での紹介は難しいと思っていましたが、アーキテクチャー図ならば伝わるように紹介できると考え、この機会に声をかけました。
こうして生まれたのが以下の同人誌『Mobility Technologiesアーキテクチャー全て』(Mobility Technologiesは当時の社名)です。
表紙は社内のデザイナーに依頼し、とても力強さのあるデザインに仕上げていただきました。

社名変更後にも、同じアーキテクチャー図をテーマにした同人誌を作成しました。
改訂版という形ですが、さらに進化した図を描いてもらったり、新たなプロダクトのアーキテクチャーも追加してもらいました。
前作と同じ内容はありません。

それ以降も、新刊をお休みした時期はありましたが、継続的に技術同人誌を制作しています。
多くの方に継続的に執筆いただいており、現在は6冊目を頒布しています。
書籍の電子版は無料で頒布しています。
この機会にぜひ手に取ってご覧ください。
これまでに書いた技術同人誌
新しい順に紹介します。
分析のラストワンマイルを埋めたStreamlitを大特集! – THE TECH BOOK Vol.4 by GO Inc.(技術書典18)
Streamlitは、Pythonでデータアプリケーションを簡単に作成できるオープンソースのフレームワークです。
本書は、GO株式会社のエンジニアがStreamlitについて書いた記事を集めたものです。
弊社内では、アナリストが分析結果をStreamlitページとして提供し、アナリスト以外の職種の方が自身でパラメータ調整を行いながら分析結果を確認するといった使い方が広がっています。
Streamlit基盤を作った背景や、実際の運用事例、Streamlitの応用的な使い方を紹介しています。
本書籍は、Streamlitを使われている方や、アナリストとして気になっている方にも手に取ってもらえました。
GOアーキテクチャー全て(技術書典15)
弊社の様々なエンジニアにアーキテクチャー図を描いてもらった図録集、第2弾です。
バックエンド、車載アプリ、データサイエンティスト、SREなど、エンジニアの職種によって抱えている課題は異なります。
プロダクトを網羅するというよりも、それぞれのエンジニアが抱えている思考をアーキテクチャー図に落とし込んでもらうことを重視しました。
A4サイズで、全ページフルカラーで印刷しています。
3大テーマ – THE TECH BOOK Vol.3 by GO Inc.(技術書典14)
3つのテーマ「ハイパフォーマンスの実現」「分析・バッチタスクランナーテクニック」「デカいプロダクト合併したときの話」で、複数部署のエンジニアの記事を集めた技術同人誌です。
皆気になるテーマを扱っており、技術的に深掘りした内容が多く含まれています。
テーマごとに言語比較 – Tech It Up by Vol.2 Mobility Technologies(技術書典13)
弊社では車載機やAPI、AIなどのプロダクトでは、それぞれ異なるプログラミング言語を用いています。
それらを比較するような記事ができれば、面白いのではないかと考え、企画しました。
特に第1比較テーマの「並列処理・非同期処理のアプローチ」は、プログラミング言語の用途によって異なる思想で作られていることがよく分かる内容になっており、非常に面白い記事になったと思います。
この第1比較テーマはテックトークイベントでも講演し、非常に好評でした。
こちらも見てみてください。
この冬の推し技術 – Tech It Up by Vol.1 Mobility Technologies(技術書典12)
当時ハマっていた技術をテーマに、エンジニアに記事を書いてもらいました。
Mobility Technologiesアーキテクチャー全て(技術書典11)
2021年に執筆したため時間が経っておりますが、この時から続いているアーキテクチャーも多くあります。
特に『車両動態情報収集・配信システム』の章は、現在でも同じ仕組みを利用しながら会社の発展とともに増えたデータ量を捌いています。
改訂版では同じアーキテクチャーとなるため収録していませんでした。
他にも改訂版で変更がないため収録していないものが複数あり、『GOアーキテクチャー全て』と合わせて手に取ってもらえればと思います。
手にとってもらえているのか?
技術書典には継続的にサークル参加をしており、毎回多くの方に手に取っていただけています。
技術同人誌のお祭り #技術書典 19のオフラインイベントは本日開催です!
弊社有志グループでもサークル出展しており、分析可視化フレームワークStreamlitを特集した本や、アーキテクチャー図解本を出展しています。ぜひブースにお立ち寄りください。 pic.twitter.com/WO4PNhYSqf
— GO Inc. dev | タクシーアプリ『GO』 (@goinc_techtalk) 2025年11月16日
特に『GOアーキテクチャー全て』は大変好評で、これまで1,500部以上頒布しています。
表紙が非常に目につくデザインになっており、図録であるため内容も読みやすいことが要因かと思います。
非常に良い企画だったと感じています。
おわりに
ぜひ、電子版は無料で頒布していますので、手に取ってご覧ください。
技術書典の開催期間でなくても、マーケットプレイス上で電子版を入手できます。
今後の技術書典参加についても @goinc_techtalk で随時お知らせしますので、ぜひフォローしてください。