povoが「5GB/30日間」トッピングを提供する理由 – ケータイ Watch

 KDDIと沖縄セルラーは、オンライン専用ブランド「povo2.0」で「いつものトッピング」として常時提供するデータトッピングとして「5GB/30日間」など4種を新たに提供する。

5GB/30日間など4種が追加

 新たに提供が始まるのは「5GB(30日間)」「60GB(365日間)」「90GB(90日間)」「180GB(180日間)」の4種。利用料はそれぞれ1380円、1万3200円、7980円、1万4880円。今回の新トッピングに伴い、これまで提供されていた「20GB(30日間)」と「300GB(365日間)」は10月20日で終了する。

 このほか、Paidyが提供するあと払いサービス「ペイディ」の「6回払い」「12回あと払い」を常時利用できる支払い方法として提供する。これまで、8月1日~10月31日の期間限定とされていたが、ユーザーから好評だったことを受けて、常時利用できる支払い方法として提供する。3回、6回、12回の分割払いが可能で、分割手数料はかからない。

3GBユーザーのデータ利用増

 定番となっている「3GB/30日間」は変わらず利用できる。3GBと新設される5GBは、利用期間は同じで容量も近しい。新たに「いつものトッピング」として用意される理由は、3GBユーザーのデータ利用量の増加にあると、KDDI Digital Life COOの中山理賀氏は説明する。

 3GB(30日間)ユーザーの平均データ利用量は3.7GBと、トッピング単品では容量が不足がちな傾向にあるという。こういったユーザーはデータを使い果たしたタイミングで、あらためて同じトッピングを買い足したり「1GB(7日間)」を組み合わせて3GB+1GBにしたりして、利用しているという。

 5GB(30日間)は、こうした利用実態を踏まえて用意された。現時点では、3GB(30日間)のようなオートチャージには対応しないが、今後準備していきたいという。3GB(30日間)も、低容量帯のユーザーは少なくないことから続投する。

長期間トッピングも強化、今後はアプリも改善へ

 今回のトッピング拡充では、あわせて長期間トッピングも強化されている。これは90日間以上のトッピングのユーザーが約1.5年で1.7倍に増加したことを受けたもの。中山氏は、長期間のトッピングは月々のデータ利用量に多寡があっても、データを使う月・使わない月を、コントロールしやすい部分が評価されているのではないかと認識を示した。

KDDI Digital Life COO 中山理賀氏、同 カスタマーエンゲージメント部 葭内生悟氏

 かつては低容量かつ料金も安い3GBが一番人気の傾向にあったが、ここ最近では30GB前後のトッピングが人気を博しているという。20GB(30日間)は、データ消費量が増加している昨今のトレンドを踏まえ、ラインアップ整理のために提供を終える。1年間トッピングと30日間トッピングのユーザーの割合は半々程度とされる。

 povoでは定番のトッピングを「いつものトッピング」、期間限定のものを「今だけのトッピング」と組み合わせて、多種多様な選択肢を提供している。現時点では3GB、5GB、30GB帯を中心とした構え。

 しかし今後は、そのほかのニーズにも応えるため選択肢を増やしたいという中山氏。一方で、トッピングが豊富すぎても探しづらいという弊害が生まれるため、アプリのユーザーインターフェイス/ユーザーエクスペリエンスの改善も進める。ユーザーに適したトッピングのおすすめ機能などを検討していきたいとした。




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