Microsoftが、Windows 11のWindows Insider向けベータチャネルに「Windows 11 Insider Previewビルド 26120.6772 (KB5065797)」をリリースすることを発表しました。このビルドで、ローカルアカウントをWindows11インストール時に作成できるコマンドが削除されることが明らかになりました。
Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26120.6772 (Beta Channel) | Windows Insider Blog
https://blogs.windows.com/windows-insider/2025/10/06/announcing-windows-11-insider-preview-build-26120-6772-beta-channel/
Microsoft is plugging more holes that let you use Windows 11 without an online account | The Verge
https://www.theverge.com/news/793579/microsoft-windows-11-local-account-bypass-workaround-changes
新しくWindows 11をセットアップする際には、インターネットへの接続とMicrosoftアカウントへのサインインが必須となります。しかし、これを回避してローカルアカウントでセットアップを行うための裏技がこれまで何度も考案されては対策されてのいたちごっこが続いていました。
Windows 11のセットアップでMicrosoftアカウントの作成を省略できる裏技が対策される、ただし別の対策法アリ – GIGAZINE
2025年3月、セットアップ画面でコマンドプロンプトから「start ms-cxh:localonly」と入力することでローカルアカウント作成のダイアログを開き、Microsoftアカウントへのサインインなしでのセットアップが可能になるという裏技が発見されました。
しかし、今回のビルドで、この「start ms-cxh:localonly」を使ってMicrosoftアカウントのサインインをスキップすることができなくなってしまいます。
Microsoftは、「私たちは、Windowsセットアップ体験(OOBE)においてローカルアカウントを作成するための既知のメカニズムを削除します。これらのメカニズムは、Microsoftアカウントのセットアップを回避するためによく使われていましたが、同時に重要なセットアップ画面を意図せずスキップしてしまい、結果としてユーザーがデバイスを完全に使用できる状態に構成しないままOOBEを終了してしまう可能性がありました。デバイスが正しくセットアップされることを保証するため、ユーザーはインターネット接続とMicrosoftアカウントを使用してOOBEを完了する必要があります」と述べています。
なお、クリーンインストールであれば、コマンドを入力するのではなく、インストール用のUSBドライブを正規の方法で作成した後、無人インストールを実行するための応答ファイルであるautounattend.xmlをUSBドライブ直下に置くことで、Microsoftアカウントへのサインインの回避が可能になります。autounattend.xmlは以下のサイトでカスタマイズ可能です。
Generate autounattend.xml files for Windows 10/11
https://schneegans.de/windows/unattend-generator/
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