re:Invent での渡米先でパスポートを紛失し肝を冷やしまくった話 – サーバーワークスエンジニアブログ

みなさん、こんにちは。AWS CLI が好きな AWS サポート課の市野です。

2025年12月1日からラスベガスで開催されている re:Invent 2025 に現地参加してきました。

先ほど成田空港に降り立ち、無事に帰国を果たして羽田空港に向かい、最終便の神戸行きを待っているところです。

結果、会社から参加したメンバーたちと一緒に帰ってはこれましたが、ブログタイトルの通りパスポートを紛失して大変な思いをしたので、来年以降同じような目に遭う人が少しでも減るように、恥ずかしながらしたためておきます。

発端(ただし真相はわからない)

現地時間、12月3日 の出来事です。

日中はいくつかのセッションや AWS GameDay に参加していました。

その後、18:30 から始まる re:Invent 2025 AWS User Group activities – User Group Mixer や NetApp’s VIP Reception に参加する予定がありました。
そこで、一度ホテルに戻り、大き目のバックパックはおろしカメラとパスポートだけを小さめのショルダーポーチに入れて出かけました。

2 件の予定を終えた後、友人に 1 件目でもらった SWAG を届けに ホテル Flamingo へ行き、個人的にももらったものが多かったのでホテルに置きに帰りました。

そのときにもう一度ポーチを見たらパスポートがケースごとないことに気づいた、という経緯です…

前日の別の AWS Community Builders のイベントでいただいたパスポートケース
こんな感じでミラーレスと一緒に入れていた

思い当たる節

re:Invent 2025 AWS User Group activities – User Group Mixer のパーティーの中でカメラを取り出して撮影し始めていますが、そのまま首からぶら下げていて、NetApp’s VIP Reception 会場ではポーチを開けてもいない記憶です。

そのため、可能性としては 1 件目でカメラを取り出した時に落としたかもしれないと考えています。
もちろんどこかで掏られた可能性もあります。(ただし、真相は闇の中です)

捜索と報告

前述の通り、自分でポーチを開けたのは 1 件目の会場内だけなので、まずはその店に向かいました。

ただ、すでに営業は終了しており、店の前にいたスタッフの方に聞いてみたところ、落とし物があったかわからないが、店は翌朝 8 時に開くこと、マネージャーには連絡しておくと言ってくれました。

アメリカ在住で英語もアメリカ文化にも詳しい部長へも報告し、翌朝 8 時に店に再訪してその時の状況で作戦会議を立てよう、という方針になりました。

その後、noodle asia にコミュニティ界隈の知り合いがいたので合流していろいろ相談に乗ってもらいましたが、以下のような感じでした。

  • パスポート自体は顔写真があることから悪用しにくく他人にとっては大したメリットはない
    • ただし帰国できなくなる(ここは理解していた)
  • 緊急の帰国のための渡航書を領事館に出してもらう必要がある
    • ただしラスベガスには領事館がなく、近くてもロサンゼルス、あるいはサンフランシスコなどにいく必要がある
    • 加えてパスポートを紛失していることで、アメリカ滞在中のアメリカ国内線に乗ることもできない
      • これは REAL ID というアメリカ国籍の人にとってのマイナンバーカードのようなものを提示するように空港での運用が変更されており、それらを持たない他の国籍の人間には実質パスポートしかありえないことになる
    • そのため陸路で領事館に向かう必要がある
  • 曜日配列的に渡航書の発行が週を跨ぐことも考えられるので帰国が遅れる可能性がある

状況はなかなかにネガティブです。

発見

翌朝、1 件目の会場だったお店に向かいましたがありませんでした。

たた、そこで AWS のイベントだから、re:Invent のヘルプデスクに届いている可能性もあるから行ってみなさい、と言われました。

re:Invent のヘルプデスクにもなく、Venetian のセキュリティにも行ってみたら?と言われて赴きましたが結果的に見つかりませんでした。

部長へ報告しつつ、領事館での必要物について確認をしました。

その後、部長がロスの領事館に予約をとってくれたものの、アメリカという国の多様性も鑑みてどちらの領事館が良いのか、専門家の見解も聞いてみた方が良いとなり、JTB ツアーのヘルプデスクに相談に行きました。

ヘルプデスクでは、もう一度念のため Lost and Found に問い合わせましょう、と言ってくれて結果届いているということがわかり発見に至りました。

JTB ツアーのヘルプデスクの方によると以下のようです。

  • 日本とは違い、お店に落ちていたりしたら店で保管ではなく Lost and Found に届けることが通例
  • Lost and Found に届けるまで、あるいは届いてからデータベースに乗るまでに多少のタイムラグはある
    • 見つかった後で、Venetian のセキュリティに取りに行って、と言われて行った先は、当日の朝イチにも聞きに行っていたので、その時はまだ反映していなかっただけと思われます
    • 連絡をつけてくれた JTB ツアーのヘルプデスクには、Venetian のセキュリティのところに 20 分ほどで届けてくれるから、とも言われていたので、別の施設の Lost and Found に届いていた可能性が濃厚です。ただし、セキュリティに新たな相談者が来たので詳細は聞けずじまいです
  • 開催されていたイベントが AWS 関連だから民度が高い方が多かった、あるいは日本のパスポートだから別の日本人が届けてくれた可能性はあった

見つからなかったらどうなっていたか

今回行くことを考えていた、在ロサンゼルス日本国総領事館の場合、以下の書類が必要でした。

  • 渡航書発給申請書(領事窓口にある)
  • 6ヶ月以内に撮影した写真(アメリカのパスポート写真サイズの規定の最大サイズ)
    • 期限切れのパスポート(日本旅券)あるいは「届出書」
    • 紛失しているため「紛失一般旅券等届出書」で代替する必要あり
      • 写真(45 x 35 mm/頭から顎まで34±2mm)
  • 航空券または予約確認書(搭乗者、搭乗日、便名が確認出来るもの)
  • 有効な米国滞在資格を確認できるもの(旅行者の方は、ESTAの控え)
  • ESTA の控え、ESTA アプリともにあり
  • 日本国籍を確認できる以下のいずれかの書類
    • 戸籍謄(抄)本(6か月以内に発行されたもの。コピー可。)
    • 本籍地の記載された住民票(6か月以内に発行されたもの。コピー可。)
    • 戸籍電子証明書提供用識別符号(90日以内に発行されたもの。マイナポータルから取得可能)
  • 現住所を確認できるもの

※2025年12月7日 時点での在ロサンゼルス日本国総領事館での必要書類であることにご注意ください。
※総領事館ごとの際や今後の改訂がある可能性がありますので有事の際は、必ずその時の最新情報を確認してください。

www.la.us.emb-japan.go.jp

何となくマイナンバーカードを持ってきていたので、書類の準備は何とかなりそうではありましたが、前述の通りアメリカ国内線にも乗れないため、陸路で行く必要があります。

今回はことなきを得たので実際には行きませんでしたが、調べてみると夜行バスのようなもので 6 時間程度、タクシーでも 4 時間ほどかかったようです。

また、今回 re:Play 終了後にシリコンバレーに行くツアーだったので、みんなは LAS to SJC に向かう予定でした。
ただ、私が一人でロスに行ってしまうと、一人だけロスから日本に帰国することになってしまい、航空券の変更手続きなども必要だったはずです。

それを考えると、サンフランシスコの総領事館に行って渡航書をもらった上で、サンフランシスコ国際空港でみんなに合流すればアメリカ国内線の取り消しだけで済むでしょうが、ラスベガスからサンフランシスコへ陸路で行く方法があるのか、距離・所要時間的に妥当性があったのかも不明です。

パスポートは持って歩くべきか

今回、いろんな方にこの観点を伺いました。

求められたらいつでも提示できるよう、本質的には持ち歩いているべきで、それ以上もそれ以下もないのでしょう。

ただ、金庫に入れておき、持ち歩かない。という方もいました。(仮に捕まったらホテルの金庫にある、と言うとのこと)

また、re:Invent のようなイベントや派生イベントでカンファレンスバッジの読み取りを求められるような場所でアルコールが振る舞われる際には求められないことも多い、と言う方もいらっしゃいました。

さらに、紛失した際に調達が難しいのが規定のサイズの写真を用意することで、戸籍謄本の写しなどもさることながら、いざという時に使用できる写真も持っていっておく、と言う方もいらっしゃいました。

持ち歩かないなら提示を求められた時のリスクを、持ち歩くなら最大限の自衛を、と言うことですね。

JTB ツアーで行くならツアーデスクを頼るべし

今回、本来であれば探すよりも先に報告をすべきだったなど、いろいろと後手になってしまった部分はありました。
ただ、JTB ツアーのツアーデスクを真っ先に頼るべきだったかもしれないと振り返っています。

JTB ツアーで行かれる方は、もちろん自衛策や持参物を忘れないことは当然ながら、有事の際には真っ先にツアーデスクに駆け込む方が良いと思います。

私も、いつか自腹で行って、少しのんびりと周辺の観光などもしながら過ごしてみたいな、なんて思うこともありましたが、そういうのはやはりこのようなトラブルに一人で解決できるようになってからの方がいいかもしれませんね。

おわりに

今回奇跡的にパスポートが見つかって、翌日に会社が手配してくれていたシリコンバレーの視察ツアーへも参加でき、何事もなかったように今こうして神戸行きのフライトを待っています。

自国以外に滞在中の日本人(に限らず)にとってパスポートは唯一身元を保証してくれる最強の文書です。

いわば AWS アカウントの root ユーザーのようなもので、冗長化も出来ず、最強の SPOF です。

まずは本当に管理ちゃんとしましょうね。

そして万が一の時に備えて渡航書の発行をうけるための提出資料は必ず持っていくことも大事だと思います。

この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

ではまた。

市野 和明 (記事一覧)

マネージドサービス部・AWS サポート課

お客様から寄せられたご質問や技術検証を通じて得られた気づきを投稿していきます。

情シスだった前職までの経験で、UI がコロコロ変わる AWS においては GUI で手順を残していると画面構成が変わってしまって後々まごつくことが多かった経験から、極力変わりにくい AWS CLI での記事が多めです。

X(Twitter):@kazzpapa3(AWS Community Builder)




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