AppleのAppleシリコン開発を主導してきたハードウェアテクノロジー担当シニアヴァイスプレジデントのジョニー・スルージ氏が、同社からの退社を真剣に検討しているとBloombergが報じました。
Apple Rocked by Executive Departures, With Johny Srouji at Risk of Leaving Next – Bloomberg
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-12-06/apple-rocked-by-executive-departures-with-johny-srouji-at-risk-of-leaving-next
Report: Johny Srouji contemplating leaving Apple, considering career elsewhere – 9to5Mac
https://9to5mac.com/2025/12/06/apple-chip-lead-johny-srouji-considering-leaving-company-report/
Appleは2020年6月に、MacでもiPhone同様に独自開発のプロセッサ「Appleシリコン」を採用する予定であることを発表し、同年11月に初のAppleシリコンとなる「M1」を発表しました。M1はメディアから「コンピューティング革命」や「信じられない偉業」などと絶賛され、Linuxの生みの親であるリーナス・トーバルズ氏からも「M1チップ搭載Macが絶対欲しい」とべた褒めされるほどでした。M1は人気が低迷していたMacを見事に復活させたため、Appleシリコンの開発を主導してきたスルージ氏も一躍注目を集める存在となりました。
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この他、Appleは自社製5Gモデムチップの「C1」やネットワークチップの「N1」といった独自開発のチップも複数リリースしています。これらのチップはAppleのチップメーカーへの依存度を減らすことにつながるわけですが、これらもスルージ氏のリーダーシップのもとで開発が行われてきたものであるとApple関連メディアの9to5Macは報じました。
Bloombergが情報筋から入手した情報によると、Appleで最も尊敬される幹部のひとりであるスルージ氏は、クックCEOに対し、「近い将来Appleを退社することを真剣に検討している」と伝えたそうです。スルージ氏は最終的にAppleを退社することになった場合、他社に転職する意向を同僚に伝えているとも報じられています。
Appleはスルージ氏を引き留めるために相当な額の報酬パッケージと、より多くの責任を提示したことも明らかになっています。また、Appleはスルージ氏の最高技術責任者(CTO)への昇格も検討しており、これが実現すれば同氏はAppleで2番目に権限を持つ幹部となります。
近年、Appleは人材流出に悩まされており、2025年だけでも複数の幹部をMetaに引き抜かれています。
7月にはAppleの基盤モデル開発を主導してきたルオミン・パン氏をMetaに引き抜かれました。
MetaがAppleのAIモデル責任者の引き抜きに成功、マーク・ザッカーバーグによる競合他社からの人材強奪は続く – GIGAZINE
また、10月にはAppleでAI検索機能の開発責任者を務めていたケ・ヤン氏がMetaに転職しています。
Appleで「ChatGPT風のAI検索機能」の開発責任者を務めた人物がMetaへ転職 – GIGAZINE
さらに、2025年12月にはAppleのユーザーインターフェースデザインチームを率いてきたアラン・ダイ氏が年末に退社し、Metaに入社する予定であることが明らかになったばかり。ダイ氏はデザインチームのシニアディレクターであったビリー・ソレンティーノ氏と共にMetaへ転職し、Metaのハードウェア部門であるRealty Labのチーフデザインオフィサーに就任する予定です。
AppleのUIデザイン責任者がMetaへ移籍、人材流出がとまらないAppleは組織の転換期を迎えつつある – GIGAZINE
Bloombergの報道によると、Appleは大規模な組織再編を進めており、これはティム・クックCEOの退任に備えるためのものと推測されています。Bloombergはリテール部門責任者のディアドラ・オブライエン氏とマーケティング担当ヴァイスプレジデントのグレッグ・ジョズウィアック氏も、同社で35~40年勤務していることから、近い将来に退社する可能性が高いと報じています。
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