AI推進室、始動からの振り返り – hacomono TECH BLOG

この記事は hacomono Advent Calendar 2025 の3日目の記事です

こんにちは!株式会社hacomono AI推進室の JK です。
私は2025年7月に入社し、新設されたAI推進室に配属されました。
AI推進室が本格始動してから「AI Driven Company」への変革を目指して様々な施策を打ってきましたが、今回はその中でも印象的だった取り組みをご紹介したいと思います。
なお、AI推進室の立ち上げや全社的なAI活用の取り組みについては、CTO工藤のnote記事でも詳しく紹介されていますので、ぜひご覧ください。

1. GeminiだけでスライドAI生成(通称:まじん式)

まず1つ目は、Googleスライドを一瞬で完成させる仕組みの実装です。
社内ではスライド作成の効率化に向けて様々なAIツールの導入検証を行っていますが、セキュリティ要件やコスト、利用申請のフローなどが導入のハードルになることがあります。
そこで、既存の環境でセキュアかつ低コストに実現する方法として、noteなどで話題になっていた手法(通称「まじん式プロンプト」)を自社環境向けにアレンジして試してみました。

何がすごいの?
  • 追加コストゼロ・セキュリティ安心: 既に社内で契約済みのGeminiを利用するため、新たなSaaS契約や追加のセキュリティ審査が不要です。
  • 爆速: 指定されたデザインテンプレートに基づき、Google Apps Script (GAS) を経由してスライドが自動生成されます。

実際に「AI推進室の取り組み」というテーマで生成させてみたところ、構成案からスライドのラフ作成までが一瞬で完了しました。手軽に社内情報を構造化した資料を作成できる手段として、非常に可能性を感じた事例です。

2. AIアンバサダー

2つ目は、組織文化を作る「AIアンバサダー」の活動です。
全社的なAI活用を推進するためには、推進室だけの力では限界があります。そこで、各部署からAI活用を牽引してくれる「アンバサダー」を募り、コミュニティを形成しました。

  • ハイブリッド開催の報告会: オンラインとオフラインを交えた報告会を実施し、各部署でのナレッジや活用事例を共有しています。
  • 相談窓口の設置: Slackに専用の相談チャンネルを開設し、困ったときにすぐ聞ける体制を作りました。

活動の中では、各チームが独自のテーマを持って検証を行っています。例えば「Notion MCP(Model Context Protocol)を活用したドキュメント連携」や「録画データの自動集約・分析」など、現場の課題感に基づいた技術的な検証が進んでおり、コミュニティの熱量の高さを感じています。

3. miiboを使った手軽な社内RAG構築

3つ目は、会話型AI構築プラットフォーム「miibo」の活用検証です。
社内問い合わせ対応(情シスや総務領域など)の工数削減は多くの企業で課題だと思いますが、今回は「手軽にRAG(検索拡張生成)が利用できる環境」としてmiiboをテストしました。

やったこと
  • Notion連携: Notionに蓄積されている社内ドキュメント(FAQやマニュアル)を連携させるだけで、手軽にナレッジベースを構築できます。
  • Slack連携: 例えば「ログイン時に〇〇エラーが出る」といった質問を投げると、AIが社内ナレッジを参照して対処法を即答してくれるBotを作成しました。
課題と今後

非常に便利である一方で、実運用に向けた課題も見えてきました。

  • 運用メンテコスト: 参照元のドキュメント(Notionなど)が常に最新でないと、AIの回答精度が上がりません。ドキュメント更新のフロー整備が重要です。
  • 画像の扱い: 手順書などに含まれる画像データの内容までは現状うまく読み込めないケースがあり、テキストでの補足が必要な場面がありました。

まとめ:AI Driven Companyへ向けて

手探りながらも「資料作成の自動化トライアル」「アンバサダーコミュニティによる横の繋がり」「RAGツールを活用したナレッジマネジメント」など、着実に前に進むことができました。
今後は、単にツールを導入するだけでなく、以下のような状態を目指しています。

  • 「AIを利用するより自分で作業したほうが早い」と思っているメンバーが、当たり前のようにAIを使って業務効率化を考えるようになること。
  • 商談やオンボーディングなどの現場で、具体的なAI活用が自律的に提案されるようになること。

まだまだやりきれていないことも多いですが、全社一丸となって「AI Driven Company」への変革を楽しんでいきたいと思います。


明日の hacomono Advent Calendar もお楽しみに!




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