MS Ignite 2025 Day 2 – エージェント、ガバナンス、そしてAzure運用

MS Ignite 2日目は、AIエージェントのガバナンスと運用管理をセッションを聞いてきました。

MOSCONE SOUTHからの風景

MOSCONE SOUTHの会場からの眺め。左がMOSCONE WEST会場、右がマリオットマーキス会場です。

Agent 365: エンタープライズ向けエージェント管理

BRK305セッション会場

BRK305セッションでは、Agent 365の3つの柱が紹介されました:

1. アイデンティティ管理

エージェントブループリントを使ってEntraで一意のアイデンティティを付与。Claude Agent SDKなど、Microsoft以外のプラットフォームで構築されたエージェントも統合可能です。

2. 観測性

OpenTelemetry標準準拠のSDKにより、Teams、Defender、Purviewと統合された監視を実現。Agent Playgroundでローカル開発もサポートします。

3. 相互運用性

MCP(Model Context Protocol)サーバーでMicrosoft 365の機能をエージェントに提供。近日リリースのWindows 365 for Agentsで、レガシーWebサイトの自動化も可能なるそうな。

Power Platform: ゾーンガバナンス戦略

BRK309セッション会場 – リスクとイノベーションの天秤

BRK309では、ローコードエージェントのガバナンスについて、3つのエージェントタイプと3つのゾーン戦略が解説されました。セッションでは、リスクとイノベーションのバランスを取ることの重要性が強調されました。

エージェントタイプ

  1. 検索専用: SharePoint/OneDriveベース、アクセス権で自動ガバナンス
  2. タスク実行: アクションを実行、中程度のガバナンスが必要
  3. 自律型: 自動実行、最も厳格なガバナンスが必須

ゾーン戦略

  • Green Zone: 個人開発環境、最大10人での共有を推奨
  • Yellow Zone: 500人規模の組織展開
  • Red Zone: ミッションクリティカルな用途、最厳格な制御

最初は制限を厳しくし、徐々に緩和するアプローチが推奨されています。

Azure運用: 可観測性と最適化

LAB500セッション会場

LAB500では、Azure CopilotとOperations Centerを体験しました。

Operations Centerの5つの柱

  1. Observability(可観測性)
  2. Security(セキュリティ)
  3. Resiliency(回復性)
  4. Configuration(構成)
  5. Optimization(最適化)

調査エージェント

Ignite 2025で発表された新機能。アラート発生時にAIが自動で:

  • 複数のシグナルソースから情報収集
  • 環境全体の事象をサマリー
  • 次のアクションを推奨

コスト最適化とカーボン削減を同時に実現できることも体験しました。

Azureレジリエンシー

LAB520セッション会場

LAB520では、金融業務を想定したシナリオでレジリエンシーを学習。

Resilienceポータル(プレビュー)

  • サービスグループでアプリケーション単位管理
  • RTO/RPOゴール設定と推奨事項
  • Copilot統合で実装ガイダンス

Azure Backupの幅広いワークロード対応(オンプレミス、IaaS、PaaS)を実機で確認しました。

Azureインフラ(物理)

Azure Cobalt 100 CPU

昨年のIgniteで発表していたCobalt 100の実物展示。想像以上の大きさに驚きました。
今年は発表のCobalt 200が発表されていましたね。

マイクロ流体冷却

マイクロ流体冷却技術で効率的な熱管理を実現。技術解説動画

Majorana 1 量子チップ

Majorana 1量子チップの展示も。

Azure ND GB300 Server

AI/ML向けのGB300サーバー。今日のAIを支える計算能力。

Legoデータセンター

Legoで内部も再現

Legoで作られたデータセンター模型は、内部のサーバーラックまで再現されていました。

まとめ

Day 2は、エージェントのガバナンスと運用管理に焦点を当てた実践的な内容でした。Agent 365、Power Platformのゾーン戦略、Azure CopilotとOperations Center、そしてレジリエンシー管理と、どれもエンタープライズ展開に必要な要素です。

既存システムとの統合を重視した設計思想が印象的でした。新技術導入時の段階的移行が可能な点は、実務での採用ハードルを下げる重要な要素です。




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