
こんにちは、kickflow開発チームの芳賀です。
食欲の秋、芸術の秋、そしてカンファレンスの秋!
ということで、kickflowは2025年11月16日(日)に開催された JSConf JP 2025 にスポンサーとして参加いたしました。
JavaScriptコミュニティへの貢献と、素晴らしいエンジニアの皆様との交流を深めることを目的に協賛させていただきました。当日は私と同僚の秋山が一参加者として多くのセッションを聴講しましたので、本記事ではそのレポートをお届けします。
JSConf JP 2025 開催概要
カンファレンス名 : JSConf JP 2025
日時 : 2025年11月16日(日) 10:00 – 22:00
場所 : グラントウキョウサウスタワー
公式サイト: https://jsconf.jp/2025/ja
jsconf.jp
朝10時から夜の懇親会まで、一日中JavaScriptの熱気に包まれたイベントでした。どのセッションも魅力的で、タイムテーブルを眺めながら参加するセッションを選ぶのに非常に悩みました。
聴講したセッションの紹介
ここからは、私と秋山が聴講したセッションの中から特に印象に残ったものをいくつかご紹介します。
横断組織が向き合うVisual Regression Testing —Chromaticは使い続けるべきなのか—
複数のプロダクトを横断してVisual Regression Testing (VRT) を行う組織の事例紹介でした。Chromatic を活用する中で発生したコストの課題に対し、VRTの適用範囲をプロダクト開発とデザインシステムで分けるなど、戦略的にアプローチしている点が非常に参考になりました。
プロダクトの規模や特性に応じて、ツールの採用を判断することの重要性を再認識しました。
今後、vitest を用いたVRTへの期待も語られており、動向を注視していきたいです。(芳賀)
Error.prototype.stack の今と未来
普段何気なく使っている Error.prototype.stack が、実はECMAScriptの仕様として標準化されていないという事実に驚きました。
標準化に向けたプロポーザルが、機能過多を避けるために分割して進行しているという歴史的経緯も知ることができ、JavaScriptの仕様策定の奥深さを感じられるセッションでした。(芳賀)
Web エンジニアが JavaScript で AI Agent を作る
JavaScriptを用いてAI Agentを開発する際の知見が詰まったセッションでした。AIの挙動が非決定的であるという課題に対し、Langfuse のようなツールでObservabilityを確保したり、eval-driven development という考え方でテストを行ったりするアプローチが紹介されていました。
AIを扱う上での課題として、UI/UXやLong-runningな処理への対応が挙げられており、kickflowでもAI活用を検討する上で重要な観点だと感じました。(芳賀)
E2Eから始める自動テスト
自動テストを導入する際の最初の一歩について、非常に実践的な内容でした。
「ユーザーにとって最もクリティカルな機能は何か?」という観点からE2Eテストを書き始め、そこから徐々にインテグレーションテストなどに拡充していくというアプローチは、テスト導入のハードルを下げ、効果を最大化する上でとても有効だと感じました。(芳賀)
大規模プロダクトで実践するAI活用の仕組みづくり
大規模プロダクトにおいて、いかにしてAIにドメイン知識を効率的に与え、活用していくかというテーマのセッションでした。
ドメイン知識をMarkdownで管理し、コンテキストが溢れないように分割して読み込ませる工夫。
コードベースと知識ガイドの乖離を防ぐためのコマンド作成。
ユーザーとのやり取りの履歴を外部ファイルで管理し、セッションを再開可能にする仕組み。
など、すぐにでも真似したいプラクティスが多く紹介されており、大変勉強になりました。(芳賀)
自作して理解する、ディレクティブとビルドシステムの役割
www.m3tech.blog
※現時点ではスライドが公開されていないので、関連記事をリンクしておきます
Next.js で登場する use client, use server, use cache ディレクティブは宣言することでファイルや関数の振る舞いを変えることができますが、それを実現するためのアプローチを AWS Lambda を例に分かりやすく紹介されていました。
ディレクティブは宣言するだけでアプリケーションの挙動を変える謎の黒魔術のような印象がありましたが、仕組みを知ることでイメージが掴めるようになり、自分でもできるかも? と思わせられる良い発表でした。(秋山)
Module Harmony
TC39 で検討されている、大量にあり混沌とした ES Modules 系のプロポーザルを紐解き、各種機能を紹介されていました。
馴染みのない import 構文から次から次へと登場するものの、直感的に分かりやすく確かにあったら便利だなと思わされる機能たちでした。
これまで Vite や Webpack のプラグインが解決していた様々な形式のファイルを言語仕様レイヤーでカバーできるのは納得感がありますね。(秋山)
大規模モノレポの秩序管理 失速しない多言語化フロントエンドの運用
開発速度を落とさない多言語対応モジュールの設計手法について解説をされていました。
kickflow でも Nuxt I18n を用いて多言語対応をしていますが、設計手法においては同様の課題があり、ちょうど自分の中で改善方法を模索していたところでした。
ペインポイントからリアーキテクチャまで内容の合致度が高く、何だか答え合わせをしている気持ちになりました(笑)
プロダクトの改善につながる、実践的で大変参考になるセッションでした。(秋山)
おわりに
初めてJSConf JPに参加しましたが、JavaScriptの仕様に関する深い話から、現場で使える実践的なノウハウまで、情報のシャワーを浴び続けるような非常に濃密な一日でした。多様なセッションを通じて、JavaScriptエコシステムの広がりと進化の速さを改めて実感しました。
スピーカーの皆様、運営スタッフの皆様、そして会場でお話しさせていただいた皆様、素晴らしい時間をありがとうございました。
kickflowは、今後も技術コミュニティへの貢献を続けながら、ここで得た知見をプロダクト開発に活かしていきたいと考えています。
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