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以前、Microsoftが公式提供する日替わりデスクトップ壁紙ツール「Bing Wallpaper」の挙動が怪しいことをお伝えしましたが、海外のテックブログWindows Latestによると、その後のアップデートでさらに凶悪なツールになったそうです。
どんなに凶悪になったのか、皆さんも興味あるかとは思いますが、わざわざインストールする必要はありません。人柱こそ、窓の杜の仕事。代わりに私どもが試してみましょう。
今回インストールしたバージョンは「1.1.431.0」。前に試用したときよりバージョンが下がっている気がしますが、細かいことは気にしないことにします。
まず気が付いたのは、セットアップ直後の重さです。デスクトップの壁紙をダウンロードしてセットするなどのプロセスが走るのはわかりますが、ユーザーインターフェイスを説明するポップアップが出たところでクラッシュしてしまいました。機材は「Surface Laptop Studio 2」(2023年10月発売)なので十分なパワーがあるはずですが、後述のデスクトップウィジェットを初期化するなどの処理が重いのでしょう。
新しい「Bing Wallpaper」アプリの目玉は、デスクトップに追加されるビジュアルサーチ機能です。
デスクトップ右下に配置されたアイコンをクリックすると、今日の写真をより詳しく知るために「Bing」で検索できます――もちろん 「Microsoft Edge」 で!
デスクトップ右上のアイコンをクリックすると、スクリーンを矩形選択して、その範囲を「Bing」の画像検索にかけられます。――もちろん 「Microsoft Edge」 で!
これらは「ウィジェット」と呼ばれていますが、前者の機能はOS標準の「Windows スポットライト」(Windows Spotlight)でも提供されています。後者は「Snipping Tool」に導入される新機能クイックマークアップに付属するビジュアル検索コマンドで代替できそうですね。OS(とその標準ツール)でできることをわざわざ実装しては、余計と言われても仕方ないでしょう。
でも、このウィジェット機能はまだいいのです。なんとこのアプリは、デスクトップをクリックするだけで今日の写真を「Bing」検索する機能まで搭載しているのです――もちろん 「Microsoft Edge」 で!
クリックするたびに「Bing」検索されるわけはないですが(内部で何らかの回数制限があるのでしょう)、これはかなり邪魔な機能です。
ウィジェット機能も、デスクトップクリックで「Bing」検索する機能も、一応設定画面で無効化できますが、初期状態では有効。これは邪悪と言われても仕方ない気がします。
そのほかにも、設定には[Microsoft のおすすめ]、[ニュース]といったこれまた邪悪そうな通知オプションがあり、もちろん既定で有効になっています。
日替わりデスクトップ壁紙を楽しむだけであれば、OS標準の「Windows スポットライト」で十分です。弊誌でこんなことを言うことは普通ないのですが、このアプリは入れる必要はありません。






